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2021.04.27

ヤフー「PayPayフリマ」エンジニアに聞いた ユーザー体験をよりリッチにするアプリ開発の魅力とは

インタビュイー2名がオンライン会議システムを使用し、対談を行っている様子の写真
ヤフーが運営するフリマアプリ「PayPayフリマ」。フリーマーケットのような個人と個人がやりとりするビジネスは「二次流通」とも呼ばれ、その市場は急速に広がっています。本日はPayPayフリマのアプリ開発に携わる「サービス・プラットフォーム開発エンジニア」二名に、開発にかける思いとやりがいを語ってもらいました。

プロフィール

續橋 涼(つづきはし りょう)
ヤフオク!統括本部フリマ推進本部フリマ開発1部開発1
大学でコンピューターサイエンスを学んだ後、2019年新卒入社。ヤフーへの入社を決めたのは、「技術が好きな人が多いと確信した」から。現在はiOSアプリ開発を担当。
惣元 昭好(そうげん あきよし)
ヤフオク!統括本部フリマ推進本部フリマ開発1部開発2
2019年5月入社。ヤフー入社以前は大手電機メーカーや電子部品メーカーにてスマホアプリ開発などに従事。継続したサービスをプラットフォームとしてユーザーに提供することに興味を持ち、ヤフーに転職。現在は、Androidアプリ開発を担当。

「いくらで出せばいいのかわからない」を解消した「価格おまかせ出品」

PayPayフリマは、キャッシュレス決済「PayPay」を使って支払いや売上金の受け取りができるフリマアプリです。商品はすべて送料込みで支払金額がわかりやすく、配送方法もシンプルという特長があります。

また、出品者にかかる販売手数料率も業界最安値(2021年1月時点)の5%に値下げされました。

このPayPayフリマの開発に携わっているのが、惣元昭好さんと續橋涼さん。惣元さんはAndroidアプリ、續橋さんはiOSアプリを担当しています。

2020年10月、出品者が価格を決めずに出品できる「価格おまかせ出品」機能を提供開始しました。

惣元「商品を出品したいと思っても、いくらに設定すれば良いのかわからないといった声は以前からありました。その声を受けて、昨年秋に新たに実装したのがこの「価格おまかせ出品」機能です」

出品者は「価格を決めずに」商品を出品。購入者は商品を見て「いくらならそれを買いたい」と価格を提案し、それを出品者から承認されると購入できる機能です。

惣元「それ以前は、すべての商品にあらかじめ出品者が決めた価格がついているのが前提のシステムだったので、新機能の実装に伴う改修はかなり大規模になり、時間もかかりました。バックエンド側のチームと密接に連携をとりながら完成させた機能です」

こうした日々の機能追加やUI/UXの改善はユーザーに高く評価され、PayPayフリマのAndroidアプリは、Google Play ベストオブ2020において、「ユーザー投票部門」アプリカテゴリで最優秀賞を受賞しました。

▲ヤフオク!統括本部フリマ推進本部フリマ開発1部開発2 惣元 昭好

入社後間もなく、重要な機能の実装を担当

續橋さんは、新卒入社当初からPayPayフリマを担当。開発には主にSwiftを使っています。

續橋「初めての開発案件は、出品者とハッシュタグをフォローできる機能です。購入者は、出品者が設定したメーカー名やアイテム名のタグをフォローすることで商品を探しやすくなります」

スマホアプリの単一機能とはいえ、開発はもちろん一人ではできません。

續橋「周囲のフロントエンド開発の仲間だけでなく、バックエンドチームとの連携が必要でした。APIを実行するタイミングはどうするか、どういったスキーマ定義を行うかなど、密接にやりとりをするようになったのもこのときが初めてでした。
重要な機能の実装を任されて最初は緊張していたのですが、次第に慣れました。結果的になんとか無事に機能を実装できて、エンジニアとしてやっていけそうだという自信がついたプロジェクトです」

加えて、昨年の夏にインターンシップのメンター役に抜擢されたことも、續橋さんの自信につながったそう。

續橋「PayPayフリマのiOSチームは二人のインターン生を迎え入れたのですが、アプリの仕様を説明する役割を担いました。そのために、僕もあらためて勉強し直しました。人に教えることで、自分も成長できるということを実感できました」

▲ヤフオク!統括本部フリマ推進本部フリマ開発1部開発1 續橋 涼

プロジェクト管理ツールを駆使して、リモートでペアプログラミング

新型コロナウイルスの影響もあり、ヤフーでもリモートワークがメインになりました。惣元さんは千葉県、續橋さんは群馬県の自宅で仕事をしています。

PayPayフリマチームでは、担当者間のコミュニケーションにSlackやZoom、プロジェクト管理ツールにはアジャイル開発に特化した「Pivotal Tracker」を使っています。こうしたツールをフル活用することで、リモート環境下でのチーム開発がスムーズに進んでいます。

Pivotal Trackerは、スクラム開発におけるマネジメントをウェブサービス化し、誰もがわかりやすいように可視化できるプロジェクト管理ツールです。リクエストされた開発すべき要件は通常、二週間程度で完了できる「ストーリー」という単位に分解されます。

エンジニアが書き終わったコードはプロダクトマネージャーに即座にプッシュされ、プロダクトマネージャーは「Accept(受け入れ)」または「Reject(却下)」を選択します。コードが実装されればストーリーは「Deliver」表示に変わる。このように開発の進捗が一目でわかるようになっています。

惣元「前職ではウォーターフォール型の開発が多かったのですが、PayPayフリマではアジャイル開発がほとんどです。以前は別のプロジェクト管理ツールを使っていたのですが、Pivotal Trackerはより細かい粒度でチーム全体のタスクを管理できるのが魅力ですね」

このようにプロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアが三位一体で開発していく手法は、アジャイル開発のなかでもLean XPと呼ばれています。Lean XPのなかで最も特徴的なのが、エンジニア二人がペアを組み、コーディング画面などを共有しながら、プログラム開発を進めるペアプログラミング(ペアプロ)です。現在は、チームのプロダクトにおけるほとんどのコードをこのペアプロで書いています。

續橋「Pivotal Trackerは自分がやりたいこと、やるべきことが常に可視化されていることが最大の利点。そしてペアプロの最大の特長は、僕のような新人のエンジニアが熟練のエンジニアとペアを組むことで、質問がしやすくなるということですね。熟練のエンジニアのコーディングをじかに体験できるというのはとても勉強になりますし、成長率も段違いです。コードを書くことだけでなく調査や設計もペアで一緒にやることが多いですね」

ペアプロの“お作法”としてよく言われるのが、できるだけペアの相手と「いま何をしているか、これから何をするか」など絶えず会話をしながら行うこと。疑問があるときも、それをきちんと声に出して伝える。これによって「相手が何を考えてこのコードを書いているのか」を互いにきちんと理解でき、品質の向上はもちろん、互いの成長にもつながるのです。

惣元「リモートワークでももちろんお互いにしゃべりながらやります。物理的には自宅で一人でも、オンラインで十分なコミュニケーションがとれるので孤独感はありません」

ユーザビリティー向上の重要性に気づいた日

PayPayフリマには日々さまざまなユーザーからの声が届きます。AndroidアプリがGoogle Play ベストオブ2020の「ユーザー投票部門」アプリカテゴリにて最優秀賞を獲得したこともユーザーからの評価の表れですが、もちろん褒められることだけではありません。

續橋「App Storeのユーザーレビューにもよく目を通します。厳しいご指摘であればあるほど、僕らにとってはありがたいです。それだけPayPayフリマに期待し、使おうとしてくださっているわけですから」

續橋さんは、入社後初めてとなったコンシューマー向けのアプリ開発を通して、アプリのデザイン、UI/UXにも関心を持つようになりました。

續橋「ユーザビリティー向上にあたり、A/Bテストを頻繁に行います。以前は、多少UI/UXを変えたところでそんなに効果があるものなのか、と懐疑的だったのですが、実際は小さな改善一つで出品率などユーザーの行動が大きく変化することもある。そのことに驚くと同時に、UI/UXの重要性をあらためて認識しました」

バックエンド、フロントエンド、デザイナー、さらにプロダクトマネージャーで構成されるPayPayフリマチーム。担当領域を超えた社内の交流も活発に行われています。

續橋「週2回、皆で勉強会を開いています。日ごろの仕事のなかで発見した課題について、活発に議論する。プログラミングの話だけでなく、文字コードやデザインの色彩設計など、テーマは多岐にわたります。今後もよりUI/UXのことを考えられるエンジニアになりたいです」

領域を横断してスキルの幅を広げ、サービス全体に関わりたい

一方、惣元さんはプロジェクトの雰囲気をこう語っています。

惣元「バックエンドとフロントエンドは、基本的に担当が分かれているのですが、ときには一つのチームがバックエンドからフロントエンドまで機能横断で一貫して開発することもあります。相互の垣根は低く、それがこのチームの良さじゃないかと思います」

PayPayフリマでは、フロントエンドもバックエンドもKotlinでプログラムを書いています。これには、スキル面で相互の融通が利くという理由も背景にあるようです。

惣元「今後は、サーバーサイドの知識も含めて幅広く技術を習得し、自分が担当できる領域を増やしながら、アプリ開発にとどまらず、サービス全体の設計にも関わりたいです。技術領域としても、現在のKotlinだけでなく、SwiftでiOSアプリを開発することがあるかもしれません。希望すれば、領域を超えた挑戦がいつでもできる環境です」

新しい技術を習得しようという意欲は、續橋さんも負けてはいません。

續橋「最近、個人的に勉強しているのは、「Flutter」(Googleのモバイルアプリ用フレームワーク)。バックエンドを含めたアプリ開発に役立つFirebaseにも関心があって、社内の詳しい人に自分のつくったアプリを見てもらっています。それまでまったくできなかったことがサクサクできるようになると、自分の確かな成長を実感できてやはりうれしいですね」

「黒帯」(突出した知識とスキルを持つ特定分野における第一人者)をはじめとした、特定スキルにたけたエキスパートが多いヤフーならではのエピソードだと言えます。

PayPayフリマやヤフオク!のように、個人間で取引されるビジネスは「二次流通」と呼ばれ、今後ますますの成長が予想されています。
ヤフーでは、この二次流通市場での存在感をより高めるため、今日も多くのエンジニアが切磋琢磨しています。


この記事を読んでサービス・プラットフォーム開発エンジニアに興味を持っていただいた方は、ぜひ下記より本職種の詳細をご確認ください。

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