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2021.05.06

「Yahoo!不動産」を5日で改善!ヤフーのオンラインインターンシップで学べることとは

ヤフーのインターンシップは、学生の皆さんに専門性を発揮いただけるよう、細かな領域ごとにコースを分けています。2020年度夏のインターンシップは、エンジニア志望者向けのものだけで33のコースを用意。今年はコロナ禍の状況を鑑みて、すべてのインターンシップを完全オンラインで実施しました。今回はそのなかで「Yahoo!不動産」開発チームのインターンシップをご紹介します。オンラインでの苦労やインターン生たちの活躍について、担当の2名に語ってもらいました。

プロフィール


内山 雅登
COO O2O統括本部プロダクション本部 集客開発部部長
2004年中途入社。さまざまなサービスを経験し、現在は集客ユニットの開発部長。インターンシップではO2O領域の責任者を担当。
谷 治寛
COO O2O統括本部 プロダクション本部 不動産開発部
2001年新卒入社。各種サービス、バックオフィス開発を経て、現在は不動産開発部で流通領域の開発を担当。インターンシップではメンターを担った。
干場 未来子
ピープル・デベロップメント統括本部 コーポレートPD本部
マーケティングソリューション事業で営業、エデュケーション、プロダクトマーケティング担当などを経て、2016年に人事へ異動し、採用ブランディングを担当。

選考ポイントは「自分の頭で考えて、自ら動ける人」

本日は「Yahoo!不動産」のインターンシップについて、企画、メンターとして担当いただいたお二人にいろいろとお話を聞かせていただければと思います!まず、学生にとって、アパートの部屋を借りることはあっても、マンションや一戸建て住宅を買う経験はあまりないですよね。インターン生には「Yahoo!不動産」の事業概要をどのように説明したのでしょうか。

「Yahoo!不動産」は、新築・中古マンションや一戸建て、土地などの購入から賃貸住宅、注文住宅まで、全国の不動産情報を掲載し、さまざまな条件から物件を簡単に探すことができるサービスです。まずインターン生には、物件を探しているユーザーとクライアントとなる不動産企業の物件とのマッチング機会を創出する「Yahoo!不動産」のビジネスモデルやその仕組み、業務概要などを説明しました。
ほかにも、ユーザーとクライアントそれぞれに向けての重視している点についてもお伝えしました。前者はメディアのUI/UXを徹底的に磨くこと、後者は、効率的な集客をデータドリブンで実現することですね。
ヤフー全体の事業モデルは、オンライン上の人々の生活を便利にすると同時に、不動産売買・賃貸のオフライン領域にもその便利な体験をつなげていく、いわゆる「O2O」ビジネスの一環にある、という話もしました。

こちらのコースのメンバー編成、インターン選考方法と基準についても教えてください。

今回のインターンに参加いただいたのはエンジニア志望4名、デザイナー志望1名の計5名で、書類とオンライン面接で選考しました。選考ポイントは「自分の頭で考えて、自ら動ける人」であること。
私たちは「Yahoo!不動産」のウェブサイトをPHPで開発しているため、募集要項にPHPが使えることを要件として明記していました。ただし、PHPが必ずできなければいけないわけではなく、開発言語を含めた新しい技術への適応性も判断要素の一つとしました。

なるほど。エンジニアとデザイナーのコラボレーションチームですね。

両職種のコラボレーションは実務でも頻繁に行われるので、それを体験していただきたいという狙いがありました。

▲COO O2O統括本部プロダクション本部 集客開発部部長 内山 雅登

オンラインのインターンシップだからこそできたこと

インターンシップのスケジュールは8月末からの5日間でした。今回はヤフーでは初となるオンラインでの開催でしたが、手ごたえはいかがでしたか?

オンラインならではのメリットをあらためて感じました。例えば、今回のインターン生のうち、4人が東京以外の居住者。九州、名古屋、神奈川在住の方々でした。わざわざ東京に来なくても、自宅でインターンシップに参加できるのは大きいと思います。
また、一人のインターン生に一人のメンターが付きっきりでメンタリングできたのもオンライン環境だったからこそかもしれません。実際に会議室に集まる必要はなく、物理的なハードル低く気軽にミーティングができる状況だったので。

業務時間中はZoomをつなぎっぱなしにして、いつでも質問に答えたり、雑談したりできるようにしていました。1日目のランチは、メンター全員とインターン生がZoomで雑談しながらのオンラインランチ。2日目と3日目はメンターを半数に減らし、4日目以降はメンターは入らずに、インターン生だけでランチタイムを過ごしてもらいました。

最初はメンターとインターン生の間で信頼関係を構築してもらうため、ランチの時も密にコミュニケーションを取るようにしました。後半はチームとしてのまとまりを強くしてもらうため、あえてメンターが入らないかたちにしたのです。

全員がZoomでつながっているので、コーディングなどの研修でもインターン生からの質問には個別の担当メンターだけでなく、別のインターン生を担当するメンターが答えることもできました。
また、例えば「画面が動かないのですが…」といった質問にはZoomで画面を共有しながら「エディターのこのボタン押して、デバックしたらどんな画面が出ますか?」など、使い方を実演しながら、解決することができました。これもオンライン研修のメリットですね。
問題解決に役立つヒントを与えるだけで、自分で解決してしまうインターン生もいました。全体的に、「メンターに聞く」「自分で調べる」のバランスをうまく取っている方が多かったと思います。

そういったやりとりは、メンターとインターン生の間だけでなく、インターン生同士でも活発に行われていました。それぞれの得意分野、不得意分野があるので、お互いに教え合うことができる。そもそも、デザイナー志望者とエンジニア志望者ではバックグラウンドのスキルが違うので、うまく役割分担をしていたと思います。すばらしいチームワークでしたね。

なるほど!オンラインだからこそ、担当メンター以外のサポートやインターン生同士で助け合いながらシナジーが生まれていったんですね!

▲COO O2O統括本部 プロダクション本部 不動産開発部 谷 治寛

「地域検索の前に住宅条件を出したほうが探しやすいのでは?」インターン生の課題発見

今回は解決する課題の設定からインターン生に任せたとのことですが、具体的にはどんな課題だったのですか?

インターンの期間は5日間。初日は中古マンション売買の機能を体験し、現状の課題を抽出します。そして、必要だと思われる機能を実装するわけです。課題はいくつかの候補が出ましたが、開発に割ける日数は実質2日間ほどですので、短期間にできそうな課題を候補のなかから2つ選んでもらいました。

この2つという課題の数もこちらから指定したわけではなく、インターン生たちが自主的に決めたものです。

2日間で開発できる課題をインターン生自らが考えて選んでいったんですね。では、実際に皆さんが解決すると決めて開発に取り掛かることにした課題について教えてください。

実際に課題として取り組んだのは、「チャットボット機能」と「物件検索で都道府県を選ぶ前にこだわりの条件を選べる機能」の追加です。これらの提案は、仮説・検証をきちんと踏まえた内容のものでした。例えば、「中古住宅の購入では、地理条件よりも住宅の条件にこだわる人が増えている」という仮説を、実際の調査データから裏付けています。地域検索よりも条件検索のほうが重要だと判断し「早い段階で条件検索を表示させること」「条件検索タブの追加」「物件のこだわりを診断する機能の追加」を提案し、実際にこれらの機能を開発環境に実装したうえで、最終日にデモを行いました。

▲仮説と提案された改善案

「Yahoo!不動産」をほぼ利用したことがないインターン生たちが、すぐに課題を設定し、わずか数日で機能の実装までを行ったのはすごいことですね!

「どこに住みたいか」よりも「どんな部屋に住みたいか」を先に選んでもらう仕様にするという提案はすばらしいと思います。しかも、それはコロナ禍における消費者の意識の変化も先取りしたものでした。

インターン生たちが提案した改善策は、実際のサービスに反映されたのですか。

提案いただいたうちの一つである「チャットボット機能」は、実は同時期に対話型のものが実装されています。マーケットの変化を、インターン生の方々も私たちと同様に感じていたのですね。

ものづくりの面白さと開発環境を具体的に伝える

インターンシップ終了後、インターン生にアンケートを取りましたが、満足度は全員が「非常に満足」。ヤフーへの入社志望度合いも、インターンシップ後で高まっているのがわかります。この評価の最大の要因は何だったと思いますか。

▲インターン生のアンケート結果

ものづくりの楽しさを実際の業務に近いスタイルで学んだことで、ヤフーでの仕事への興味をかき立てられたのではないかと思います。
今回は残念ながら会社に足を運んでオフィスの雰囲気を味わってもらうことはできませんでした。ですが、インターン期間中の、SlackやZoomでメンターたちが互いに助け合いながらリーダーや部長とやりとりしている様子から、インターン生にヤフーのカルチャーは何となく理解してもらえたのではないかと。
Zoomを使った1on1でも「残業はありますか」「どんな技術を使っていますか」という質問もあったのですが、「部署によっては忙しい時もあります」「技術は洗練されたものばかりではなく、いろいろ使っているけれど、チャレンジはさせてくれるよ」など、仮に入社した後にもがっかりすることのないように、正しい情報を伝えることができたと思います。それが高い満足度や志望度につながったのかもしれません。

単に与えられた課題を達成しただけでは恐らくこれほど満足していただけることはなかったと思います。議論を重ねて自分たちで課題を設定した、ということが大きく影響したのかもしれません。

お二人は、インターンシップの企画やメンターを担当したのは初めてとのことでしたが、感想はいかがですか。

楽しかったですよ。むしろこちらが勉強させてもらいました。社内で当たり前にやっている仕事を違う視点から見ることや、固定観念をリセットすることで、新しい気づきも得られました。またぜひやってみたいと思いますね。

私も同感です。インターン生も感じていた自分のスキルと業務課題のギャップは、私たちも日常的によく直面すること。スキルや経験が足りないと感じる場合は、別の方法で自発的に取り組む姿勢が重要です。「PHPでは作れないから、Javaで作ってみよう」というように、考え方を自分たちで変えていく。そうした自立的に開発することの良さを、私たちもあらためて感じることができました。インターン生の方々にもそれを伝えることができたとしたら、本当に良かったと思いますね。

私たちも学ぶことがたくさんあったインターンシップだったのですね。今回のお話をもとに今夏もより充実した良いインターンシップを企画できればと思います。お時間いただきありがとうございました!

この記事を読んでヤフーのインターンシップに興味を持っていただいた方は、ぜひ下記より詳細をご確認ください。


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