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2022.05.19

ヤフーの2021年夏インターンシップを振り返る──Yahoo! JAPANトップページに新機能をリアルコードで追加

2022年夏のインターンシップ・プログラムがまもなく発表になります。ヤフーが2021年夏に実施したインターンシップのエンジニアコースおよびデザイナーコースでは、84コースを提供し、100名を超える学生に参加していただきました。今年もたくさんの学生の皆さんに参加していただくために、採用担当の渡瀬奈津子さんと、事業部門でメンター役を務めた澤入圭佑さんに、2021年夏のインターンシップを振り返ってもらいました。

プロフィール

澤入のプロフィール画像
事業部門受け入れ担当:澤入さわいり 圭佑
メディアグループ メディア統括本部 開発1本部
渡瀬のプロフィール画像
採用部受け入れ担当:渡瀬わたるせ 奈津子
コーポレートグループ PD統括本部 コーポレートPD本部 採用部

応募者の技術スタックは、面接で詳しく尋ねる

──今年もヤフーの総力を挙げたインターンシップが始まります。2021年夏のインターンシップに関わられたお二人に、その様子を振り返っていただきたいと思います。昨年は全体でかなりの数のコースを用意しましたね。

渡瀬の顔画像

ヤフーのインターンシップは、私たち採用部と、受け入れ部門が協力しながら実施しています。昨年は「アプリケーション・プラットフォーム」「ビッグデータ・データサイエンス」「インフラ」の3つの領域で、総数80にも及ぶエンジニアコースと、デザイナー向けの4コースを用意しました。
コースが豊富に選べるという点もヤフーのインターンシップの特徴ですが、どのコースも多数のご応募をいただき、高い注目度を得られたのではと思っています。
エンジニアコースの選考プロセスは、まず希望のコースを選んでいただき、エントリーシートの提出と同時に、コーディングテストを受験していただくことになっています。コースは第3希望まで選択できます。コーディングテストは、いくつか難易度の段階を設定して問題をつくっています。テストの結果は、私たちはもちろん、部門でも見させていただきます。
次のステップとなるオンライン面接は部門との面接に参加いただき、最終的な決定を行います。

渡瀬さんのトーク中画像
▲コーポレートグループ PD統括本部 コーポレートPD本部 採用部 渡瀬 奈津子
──澤入さんは、昨年の面接でどんなことを質問されましたか。

澤入の顔画像

皆さんに聞いたのは、まずは志望動機ですね。また、大学ではどんな技術を使ってきたかなど、応募者の技術スタックについても詳しく聞いています。エントリーシートに記載いただいた成果物に対する質問もしました。

社員と一緒に「Yahoo! JAPANトップページ」の開発を担う

渡瀬の顔画像

これはヤフーのインターンシップ全体に言える特徴ですが、実際に現場の仕事に触れていただくことを基本にしています。インターン生のために特別なプログラムを用意して、業務を疑似体験するのではなく、インターンシップ期間中はヤフーの一員として、一緒に開発していただくのです。だからこそ、技術のマッチングは重要になりますね。

澤入の顔画像

私たちメディア統括本部 開発2部は、ヤフーの“顔”とも呼べるYahoo! JAPANトップページの設計、コンテンツ開発、さらに保守運用を担当しています。メインのニュース一覧、さらにYahoo!ショッピング、PayPayモール、ヤフオク!、ZOZOTOWNなどヤフーおよびZホーディングスグループの各種サービスへの導線があり、閲覧数がきわめて高いページです。
昨年はメディアグループ全体として多数のインターン生を受け入れましたが、私たちの部署は、8月の5日間にわたって2名を迎え入れました。テーマは「Yahoo! JAPANトップページの新規コンテンツをチームで開発する」。つまり、スマートフォン版トップページに掲出される、新規タブコンテンツの企画・開発です。
開発にあたっては、実際に現場の社員が触っているものと全く同じコードを触ることになるので、社員と同様のスキルセットを募集要項に記載しました。
具体的には、必須スキルとして、HTML/CSS、JavaScript、Node.js、さらにJavaScriptライブラリ、TypeScript、Next.jsの経験を望ましいスキルとしました。後者はインターンシップ中の研修で基礎はレクチャーさせていただく予定でしたので、あくまでも「あるといいんだけど」という感じですね。

澤入さんのトーク中画像
▲メディアグループ メディア統括本部 開発1本部 澤入 圭佑

多彩なサービスを支えるアーキテクチャに直接触れられる

──トップページにはすでに動いているタブ周りに関するコードは相当あると思いますが、インターン生はそれを自由に触れるわけですね。学生にはなかなか見ることができない貴重な体験になりますね。

澤入の顔画像

タブ周りに限らず、トップページすべてのコードを見ることができます。全部実際のサービスを支えるリアルなコード。アーキテクチャも個人で開発するのとは比較にならないくらい大きく複雑なので、それに触れることはかなり勉強になるんじゃないかと思います。
トップページではさまざまな企画が立ち上がって、多様なコンテンツが生成されるので、きわめて更新サイクルが速い。そのシステム内部の品質を維持・向上することが、私たちにとって重要な課題になっています。
プログラムの品質を担保するために、近年は二人のプログラマーが一台のマシンを操作してプログラミングを行うペアプログラミングや、実装コードを書く前にテストコードを書いて、そのテストを通るように実装コードを書くテスト駆動開発(TDD)などの手法を導入しています。
今回のインターンシップでも、3日目にはインターン生同士でペアを組んで、コード開発を体験していただきました。ペアプログラミングの説明をした後、まずはインターン生だけで進めていただき、どこかで行き詰まったら、開発のメンターが一人ひとりに付いてペアプロを行うというスタイルです。参加いただいたインターン生の多くは、ペアプロ開発は初めてだと言っていましたね。

渡瀬の顔画像

去年参加した2名に関して、何か印象に残ったことはありますか。

澤入の顔画像

プログラミングスキルについては、プログラミングコンテストへの参加経験もあって、かなりスキルの高い方々でした。また、お二人ともエンジニア志望でしたが、開発だけでなく、企画にも興味を持っていたことが特に印象に残りました。Yahoo! JAPANのトップページという、巨大で総合的なサービスに触れられるコースにどうしても参加したかったという強い思いも感じました。

澤入さんのトーク中画像

完全オンラインで実施。一人に複数のメンターが手厚くサポート

──ほかにも、ヤフーのインターンシップのユニークなところはありますか。

渡瀬の顔画像

ヤフーは一昨年からインターンシップもすべてオンラインで行っています。澤入さんのチームのインターン生も首都圏在住ではありませんでしたね。わざわざ東京に来なくても、全国どこからでも参加いただける、これもヤフーのインターンシップの強み。今年もオンラインで実施する予定なので、全国からたくさんの方にインターンシップの選考にご応募いただきたいと思っています。

澤入の顔画像

ただ、オンラインなので、最初は不安なことや聞きにくいことも多いですよね(笑)。だからこそ、きちんと一人ひとりにメンターが付くのは、安心していただける要素だと思います。前回は、就業時間中はずっとZoomをつなぎ放しで、何かあったらすぐサポートを受けられる体制でやっていました。私はメンターと取りまとめ役を兼ねましたが、ほかには開発担当のメンターが二人と、企画担当のメンターが一人付いていました。

渡瀬の顔画像

インターンシップ期間中は日々、メンターの方に「1on1ミーティング」を実施してもらっていました。インターン生はそこでフィードバックを受けて改善につなげてゆく、経験学習のサイクルを自分で回すことができます。
ヤフーのインターンシップは、メンター・チームメンバー・インターン生同士でコミュニケーションを取りながら進めることが多いので、一人ですべてをやり遂げたいというよりも、社員や同じインターン生と連携しながら、チームでの開発を通して何かを達成したいという学生には、よりマッチするインターンシップだと思います。
採用部としては、インターンシップ期間はコースに集中していただけるように、事前にオリエンテーションを実施しています。そこでパソコンの設定などの事前準備をします。「オンラインでは皆さんから積極的にリアクションしましょう」とか、「1on1ミーティングでのフィードバックを次の課題につなげるサイクルを自分自身で回すことが大切」など、インターンシップ参加にあたっての心構えをお話させていただき、部門にバトンタッチします。
初日はインターン生も緊張もしています。就業の間の休憩の時間にお昼ごはんを自分で用意するのも大変だと思うので、初日はランチを用意しています。ヤフーの社員食堂を体験していただきたいという思いも込めて、社食のシェフがつくったランチセットを全国にお届けします。

澤入さんと渡瀬さんのオンライントーク中画像
澤入の顔画像

私もリモートで一緒にランチを食べながら、コミュニケーションをとりました。受け入れ側も初日は結構緊張するんですよね(笑)。初日は部門側で使うソフトのインストールや設定などを、Slackでサポートしながら行いました。
2日目から本格的なインターンシップが始まります。私の部署ではコードを書く前に、企画を考えるところから開始しました。対象はタブコンテンツに限定して考えていただいたのですが、例えば、ゲームに関するタブや、アフターコロナを見据えた旅行タブなどのアイデアが出てきました。こちらからの誘導はせず、自由に意見を出していただき、何か質問があれば私たちが答えるというスタイルです。
3日目と4日目は実際の開発、5日目の最終日に成果発表をしていただき、フィードバックを受けて終了という流れです。成果発表では、インターン生が実装したスマートフォンの画面で、サービスマネージャー、開発部長、開発メンバーに見てもらうと同時に、インターン生には企画の意図をプレゼントしていただきました。
難易度の高い課題だったと思いますが、インターン生は二人ともとても優秀で、こちらの想定していた成果を完全に達成していただけました。その技術レベルは「花マル」をあげたいほどでした。

「ちょっと難しい」レベルが満足感につながる

渡瀬の顔画像

エンジニアコースについては、各部署とも「ちょっと難しい」くらいの技術レベル感で設定しています。実際にインターンシップ参加された方の多くが、事後アンケートで「ちょっと難しかった」もしくは「難しかった」と回答していますね。「簡単だった」という回答はかなり少なかった。せっかく来ていただくからには貴重な経験をしていただきたいので、ほどよい達成感を得られるようにしています。
インターン生の受け入れ部署だけに限らず、インターンシップ実施にあたってはいろいろな部署が動いています。それこそ入社手続きをする部門もそうですし、PCをインターン生の自宅に搬送したり、ランチセットをつくったり、懇親会を企画したり、去年はコロナ禍もあったので社員の健康を推進する部門にも協力してもらいました。参加されるインターン生に「ヤフーのインターンに参加してよかった」と思ってもらえるよう、会社全体で取り組んでいます。

渡瀬さんのトーク中画像
渡瀬の顔画像

その甲斐もあってか、インターン生のほとんど全員が今回のインターンシップ経験について「満足」もしくは「非常に満足」と答えてくれたのがうれしかったですね。
メンターや社内でインターンシップに関わってもらったメンバーにも終了後のアンケートを採っているのですが、「学生を受け入れることで、自分自身もすごく刺激になりました」といった声が多く寄せられています。学生だけではなく、われわれも得られる部分が大いにあると思っています。

澤入の顔画像

単純にシステムを開発するだけでなく、自分で課題を見つけて、その課題に対してどうすればいいかを考えながらアウトプットできていました。そういうことが学生のうちからできているのは素晴らしいことだと思いました。これは自分もウカウカしていられないなと。まだ自分は、年次が若いので、こういう人たちが入社してきたら、自分は抜かされちゃうなと思うぐらいすごい人ばっかりでした(笑)。

インターン生と社員が互いに刺激し合う。インターンシップ大歓迎の文化

──2022年度夏はどんなインターンシップを実施しますか。

渡瀬の顔画像

現時点ではまだ検討中です(※取材時)。昨年は5日間のコースと10日間のコースのみでしたが、今年はもう少し長く、1カ月以上にわたる長期インターンシップにもチャレンジしてみたいと思っています。
昨年は、最終日にインターン生同士がオンラインで親睦できるような機会もつくりました。コースが多彩なので、ほかのコースにも興味を持っている方も多いと思い、それぞれがインターンシップでどんな経験をしたのかをシェアできる時間を設けたんです。これは好評だったので、今年も続けようと考えています。
受け入れ部門、インターン生の双方からいただいた声を反映して、できるだけ多くの方が楽しんでいただけるプランを練るために、日々奮闘中です。今年も是非期待していただけたらと思っています。

澤入の顔画像

私たちの部署でも昨年は実質5日間のコース設定でしたが、10日間あればもっといろいろできたかもしれない。今年はより長い日程のコースを用意して、より壮大なテーマにも取り組んでほしいですね。

澤入のトーク中画像
渡瀬の顔画像

先ほども話が出ていましたが、業務で取り扱うデータや実際の開発環境に触れながら、実務に近い環境でインターンシップを体験できるのは、ヤフーの強みだと思います。さらに、オンラインで全国どこからでも参加していただけることもアドバンテージの一つですね。慣れた住環境の中でインターンシップに参加いただける点も、ヤフーならではだと思っています。

澤入の顔画像

インターンシップでは、何より学生と社員が互いに刺激し合う関係が大切です。なかでもヤフーのエンジニアはインターンシップの受け入れにすごく前向き。優秀な学生と接点を持てる貴重な機会なので、私のようにメンター役に何度も応募する人がたくさんいます。
今年の夏はどんな学生たちと出会えるか、いまからとても楽しみにしています。

この記事を読んでヤフーのインターンシップに興味を持っていただいた方は、ぜひ下記より詳細をご確認ください。

※取材日:2022年4月13日(水)

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