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2016.09.29

システムのバックエンド開発の実務を経験して、ヤフーのイメージは変わった?──ヤフー黒帯インターン・データプラットフォームコース

インターン参加者の方2名と内藤が並んで立っている様子の写真
ヤフーが学生向けに展開するインターンシップ。理系分野では黒帯インターンと開発インターンの2タイプ15のコースが用意されています。その中でも、学生たちの話題を呼んでいるのが黒帯インターン。

ある分野について突出した知識とスキルを持った第一人者である、「黒帯(*1)」が中心となり、複数の社員がメンターとして学生たちを直接指導しています。この8月から9月にかけて行われた黒帯インターンを経験した学生に、インターンシップを通して彼らは何に気づき、どのように成長したのかインタビューしました。

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▲ 内藤汐美(コーポレート統括本部人財開発本部人財採用部)

2年越しのヤフーインターンへの挑戦

──そもそも、お二人はなぜヤフーのインターンに応募されたんでしょうか。

S・K: 黒帯制度で実力を認められたエンジニアが監修してくれるということが一番の魅力。実は3年の時にも一度応募したんですが、落ちゃったんですよね。今年の夏は大学院進学が決まって一段落したので、もう一度チャレンジしようと。

M・Y: 大学院ではディープラーニングを使った画像認識の技術開発を専門にしているので、大規模なシステムを動かすソフトウエアには以前から興味がありました。実は僕も昨年、データサイエンスコースのインターンで応募していたんですが、書類選考で落ちました。すでにある企業の研究所に就職内定が決まっているので、今年は応募してもダメかなと思っていたら、運よく選考を通りました。

──そうか、お二人ともヤフーは2年越しの応募なんですね。うれしいな。

M・Y: アプリ開発なら他にも企業がありますが、大規模なシステムに触れる機会があるかというと、限られる。インターン期間が夏休みの10日間というのも僕にはちょうど良かったですね。

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▲ M・Yさん(東京大学大学院情報理工学研究科修士課程2年 知能機械情報学専攻)

──昨年は落ちたけど、今年は選考に通ったのはなぜだ、とご自分では思いますか。

M・Y: この1年の間に、小さな学会ですけれど論文発表したりしています。エントリーシートに書く自分の研究テーマについて、より掘り下げることができたのが最大の勝因。

S・K: 僕も去年のエントリーシートは雑すぎたと反省。派手なことはやっていないけど、自分の勉強や研究で身につけたことをひとつひとつ書き込んで、自分なりの蓄積を表現できたのが良かったんじゃないかと思います。

インターンでも就職活動でも同じだと思いますが、決して都合のいい近道はない。いま自分がやっていることに真剣に取り組んで、それをきちんと表現することが大切だと思います。

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▲ S・Kさん(慶應義塾大学総合政策学部4年 IoTなどの研究をテーマにしている)

初めて触れるデータベースやオープンソース。山あり谷ありの2週間

──どんなインターン研修でしたか。

S・K: Oracle Enterpriseというデータベース(DB)の構築。DBへのアクセス負荷を分散するツールがあるんですが、それを実装してデプロイ(展開)するというのが、僕が取り組んだ課題です。

実はOracle製品のような本格的な商用DBに触れるのは初めて。でも、やったことがないからこそ面白い。Oracleを長年運用されている、三谷智史さんという黒帯の方がメンターについてくれて、DBの基本から応用まで懇切丁寧に教えていただきました。どうやったら落ちないDBを構築できるか、そうした常時運用の勘所をかなりご存じの方でしたね。

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M・Y: 僕は分散DBで使うオープンソース・ソフトウエア(OSS)「Apache Cassandra(カサンドラ)」の機能追加やバグ修整というのがテーマでした。大学でいろいろなOSSは使っていますが、Cassandraは使ったことがない。

メンターの方に1.5日ぐらいかけて「Cassandraとはなんぞや」を解説していただきました。その後に、メンターさんが用意してくれたリストやバグリストから自分が担当するものを選び、それを実装するという作業です。

新たに追加した機能をみんなに使ってもらったり、バグ修整を正式なものにするためには、OSSのコミュニティーに申請して、コミッターと呼ばれる達人たちに検証してもらわなければならない。その手続きを含めて、全部自分でやれたのが楽しかったです。

結果的には僕が直したバグや新機能が承認されて、Cassandra本体に組み込まれることになるんですが、インターンの最終日までそのことに気づかずヤキモキしていました。もし承認されなかったら・・・・、あんなに頑張ったのに、報われない2週間になるところだったな、みたいな。

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S・K: もし事前に知っていたら、最終日の成果発表は最高のヤマ場だったのにね(笑)。僕の場合は逆に、最初にガツーンと谷底に落ちるような事件がありました。チュートリアルに忠実に従ってOracleの設定をしたつもりだったのが、サーバーを再起動しようとしたらOS自体がウンともスンともいわない。インストールすべき環境を間違っていたんですね。それ以降はなんとか挽回したけれど。

M・Y: 僕もいいことばかりじゃなかった。バグを修整したパッチをコミッターに送ったら、「君のコードを実行してみたけど、他のところがバグっちゃったよ」って(笑)。お互い山あり谷ありの2週間でしたね。

──最初からうまくいっていたら、もしかすると知識も身につかなかったかもしれない。エンジニアにとって、つまずきは気づきにつながるから、大切なことじゃないかな。

S・K: たしかにそうなんですが、最初に想定していた成果がなかなか挙げられなくて、最終発表日はドロンしたい気分でしたよ(笑)。

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超人などいない。それでもチームワークで仕事が回っていく

──メンターたちの仕事ぶりに触れて何か得ることはありましたか。

M・Y: エンジニアとして生涯にわたって技術を学んでいこうとする姿勢ですね。実務でのスキルを磨くだけでなく、最新の学術論文などもしっかり読みこんでいる。そのキャッチアップの姿勢には正直驚きました。

S・K: メンターさんがOracle製品のサポート部署とバグ報告や修整のメールでやりとりする様子を、身近に見ることができました。報告から修整までがきわめて迅速に処理されていく。そのスピードに驚愕しました。

それと、フロントエンドとバックエンドのチームがそれぞれ作業を分担しながら、新しいサービスを実現し、安定的に運用していく。企業の組織力というのかな。これは大学の研究室にいてはなかなか見えなかったことですね。

──ヤフーという会社のイメージは変わりましたか。

S・K: 僕は94年生まれですから、物心つくころからヤフーは身近なサービスです。最近はウェブサービスだけでなくて、スマホのネイティブアプリもたくさん出している。アプリのクオリティーも高い。

そんなことができるのは、きっと社内に超人や天才がいるからだろうとずっと思っていたんですが、でも来てみると超人なんていなかった(笑)。それよりも、たくさんの愚直に頑張るエンジニアが、コラボしながら連なって、ひとつひとつのサービスや技術を生み出している。そういう意味での新たな感動がありましたね。

M・Y: インターンをする前は、ヤフーはいろんなサービスを展開する大きな会社、でも、中身は不明(笑)というイメージ。どちらかというとサービス主体の会社なのかと思っていましたが、実はシステムのバックエンド開発にも相当力を入れている。

しかもそれを社内の独自技術だけでなく、OSSも活用しながら開発している。この点は意外でした。社内で使っているシステムをいずれはOSS化しようという動きもあると聞いて、オープンソースに親和的な会社なんだなと思いましたね。

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──今年のインターンの成果は、お二人のこれからの研究生活や仕事にどんな変化をもたらすと思いますか。

M・Y: 直近では、自分のOSSへの取り組み方が変わると思います。これまでもOSSのライブラリを自分たちが使いやすいように改変するということはよくあったんですが、その成果をコミュニティー全体に還元するという姿勢が、僕の場合は希薄でした。

これからは、OSSにもっとコミットしていきたいと思います。技術へのあくなき挑戦を続け、変革を恐れないヤフーという会社の姿勢にも学ぶことは多かったです。

あと、同じインターン生の成果発表を聞いて、みんな上手いなぁと感心したことがあるので、自分ももう少しプレゼン技術を磨かなければと思いましたね。

S・K: これまでの自分は興味あるものなら何でも手を出す、広く浅くタイプでした。しかし、ヤフーのメンターさんたちが、この技術なら彼に聞けと言われるぐらいの専門性をそれぞれ身につけていることを知ったので、考え方を改めます。

やはりどこかに自分のコアというべき技術をもたなければならない。発散から収束の方向ですね。来年からの修士課程での研究も、もしかしたら方向性を変える必要があるかなと今考えているところです。

──インターンで知り合った刺激的な仲間との交流は、社会に出てからもきっと続くと思いますよ。もし、今回のインターンシップがお二人のこれからの人生の転機になるようなものであったとすれば、私たちも本望です。

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― 注釈 ―
(*1)黒帯
ヤフーには、専門性に優れたエキスパート人財を「黒帯」に任命し、その活動を手厚く支援する制度があります。黒帯は、「該当分野について突出した知識とスキルを持っている第一人者」として、社内外への啓発活動や専門技能を用いて貢献することができる者、社内の専門技能の発展に貢献することができる者と位置づけています。黒帯に任命された場合、任命一時金(褒賞金)と年度活動予算が付与され、それぞれの分野において、社内の専門技能発展に貢献する活動、社外への情報発信/技術力アピールを行うことになります。


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