デザインを通じてユーザーと
コミュニケーションを図りたい



現在担当している仕事について教えてください

日本を代表するECサービス「Yahoo!ショッピング」で、サイト全体のデザイン責任者をしています。
主にサイトの品質管理やページの改善などを行っており、2022年10月の「PayPayモールとの統合」にともなうリニューアルにも携わりました。
また、トップページのUI/UXデザインとビジュアルデザインを行うチームでリーダーをしながら、販促キャンペーンのLPデザインも手掛けています。
仕事を進めるうえで一番大切にしていることは?
ユーザー視点に立ち、設計やデザインをすることです。
多くの方は、デザイナーの仕事として「ページの見栄えを良くすること」をイメージされるかもしれません。ですが「ユーザーにとって、使いやすいデザイン」を意識して設計をする必要もあります。そのため、リサーチに時間をかけています。
例えば「どういった方がサイトに訪れるのか」また「購買意欲の高さはどのくらいか」などの傾向を徹底的に調べます。そしてターゲットを設定し、ユーザーが求めるページを制作します。

さらに、完成したページをブラッシュアップすることも大切です。ユーザーからアンケートをとるなどして新たな課題を見つけ、常に改善を行っています。
また、UI/UXデザイナーとして、ユーザーにおもてなしするという意識で仕事をしています。ECサイトには実店舗のように接客スタッフがいないので、サイトのページ自体がその機能を果たしています。そしてそのデザインや構成を考える私たちは、デザインを通じて「ユーザーとコミュニケーションをとる役割」を果たしていると感じているからです。
仕事のやりがいや醍醐味、面白さを教えてください
ユーザーの課題を解決し「便利なサービス」を提供できる点です。常にユーザー視点に立ちサービスの改善を行い、新たに反響を得られることがこの仕事の醍醐味だと思います。
また、そのサービスを継続して提供するために、マネタイズの施策を考えることも面白いです。例えば、ユーザーの購入率を上げるために、自らデザインを提案したことがあります。現状のページと改善案の2パターンで「どちらのページが購入者の増加につながるか」というA/Bテストを行いました。
その結果、新たに提案したページのパフォーマンスが高く、そのデザインが採用されました。
このようにユーザーに価値を届けながら、サービス側として成果を得ることにとてもやりがいを感じます。
入社前の経験について教えてください

学生時代は、デザイン工学のシステムデザインを専攻し、主に家電や車などのプロダクトデザインを中心に学びました。高校生のときにおもちゃを夢中で見つめる子どもたちの純粋な姿に感動して、プロダクトデザインがしたいと思ったことがきっかけです。
また、インタラクションデザインを研究するなど情報系も学びました。通常、プロダクトデザインは商品化までに時間がかかりますが、私は仕事をするうえで自らのデザインを「迅速にリリースしたい」と考えていました。
なぜなら、ユーザーからのフィードバックにすぐに対応し、商品やサービスを改善したいという思いがあったからです。
そこでIT業界なら「デザイナーとして、スピード感を持って仕事ができるでは?」と考え、大学卒業後は情報デザインの道に進もうと決めました。
ヤフーを志望した理由は?
事業の規模が大きく、さまざまな経験が得られると感じたことが理由です。また「デザインを通じて、ユーザーとコミュニケーションを図りたい」という思いがあり、サービスの利用者が多いヤフーなら、私の目的を達成できると思いました。
また入社後のキャリアについて考えたときに、人財育成やキャリア関連の人事制度が数多くあり、多様なサービスを提供しているヤフーには入社後の選択肢がたくさんあるという点にも魅力を感じました。
働くなかで気づきを得てほかのサービスに関わりたいと感じたら、他サービスや別の職種であっても異動の希望が出せる「ポスチャレ!(2022年度まではジョブチェン!)」もその一つです。
さらに選考中にお会いした面接官もとてもユニークだったこともあり、さまざまな理由から「この会社で働きたい」という気持ちが就活を進める中で強くなっていきました。実際に入社してみると、個性的で柔軟な考えの方が多く「ヤフーに入社して良かった!」と今でも思っています。
ヤフーの魅力を教えてください
さまざまな分野のスペシャリストからナレッジ共有いただける点ですね。ヤフーには「ある分野に突出した知識とスキルを持つ第一人者として実績を上げている」エンジニアとデザイナーを「黒帯」に任命する制度があり、その黒帯の方からプレゼンをしてもらう機会や、ワークショップを通じて学べる機会があります。また、自分が抱えている課題について相談もできます。私は、コーディングのワークショップに参加したことがあり、黒帯の講師一人に対して参加者は私を含め2人という体制で、半年間2on1でしっかり教えていただき、専門的なスキルを伸ばすことができました。

もちろん、ほかの社員の方からも日々アドバイスをいただけます。例えばサービスについて社内で意見を求めると、何千件もの声が集まることがあり、すぐに改善のためにアクションを起こせます。
このように、課題解決のために「たくさんの有益な情報が、社内で共有されている魅力的な環境」で日々業務にあたっています。
一日のスケジュール
- 10:00
業務開始。メールやSlackを確認します。
- 10:30
会議で必要な資料を作成します。
- 11:00
部署やチームで、デザインのレビュー会を実施します。「よりわかりやすく、使いやすく」を目指して議論します。
- 12:00
ランチ。隔週でチームメンバーとオンラインランチ会があります。
- 13:00
デザイン部やプロジェクトの定例会議。進捗や課題について共有します。
- 15:00
案件の仕様相談。また、必要に応じて会議を行います。
- 16:00
週に1回、メンバーとの1on1ミーティングを実施します。主に業務のことやキャリアのことを話しますが、雑談で盛り上がることもしばしば。
- 19:00
デザインのチェック。
- 20:00
終業。進捗状況によっては、早めに退勤して夕食の時間にします。
今後のキャリア目標は?
まず何よりも、Yahoo!ショッピングのサービスをさらに向上させていきたいです。新卒で入社してからさまざまな改善を行ってきましたが、まだまだ取り組むべき課題があると考えています。責任者として、これからもユーザーに喜んでいただけるように、成果を出し続けていきたいです。
そして現状の課題を解決できたら、新しい仕事への挑戦も含め、また新たな課題に取り組んでいくつもりです。
学生へのメッセージ、アドバイスをお願いします

これから社会人になり、生活が変化することに不安を抱えているかもしれません。ですが、仕事をするなかで、学生時代と違った楽しみを見つけられると思います。
私の場合は、学生のとき「個人的なやりがい」や「自己成長」に対して楽しさを感じていました。ですが、社会人になってからはそれに加えて「他者と喜びを共有すること」や「誰かの喜びをつくること」が楽しいと感じています。例えば、チームのみんなで目標を達成して一緒に喜ぶことや、自分が提供したサービスでユーザーが喜んでくれることなどです。
また、就職活動は大変だと思いますが、志望する業界で働く人たちの考え方に触れ、自分の可能性を広げるチャンスです。ぜひ楽しみながら頑張ってください!
※内容は取材時のものです
社員インタビュー
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