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2017.05.11

学生も社会人も全員集合!ヤフー史上初のプログラミングコンテスト「みんなのプロコン」開催レポート #みんぷろ

こんにちは。linoticeの中の人です。

「プログラミングコンテスト」って参加したことありますか?

国内ではAtcoder、海外ではTopcoderなどの企業が主催することが多い競技プログラミング。日本では、それらのプラットフォームを利用して、さまざまな企業がプログラミングコンテストを開催しています。今回ヤフー初となるプログラミングコンテストを実施したので、その様子を紹介したいと思います。

その名も「みんなのプロコン」略して「みんぷろ(#みんぷろ)」。よろしくです。

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競技プログラミング自体は個人戦の競技ですが、みんぷろは全国津々浦々、所属や年齢を問わず、プログラミングが大好きな人たちが楽しんで参加できるコンテストにしたい。そんな思いから「みんなのプロコン」と名付けました。

Webでの予選を2017年3月5日に開催し、通過者には本選参加チケットを授与します。そして本選は3月25日(土)に、東京・紀尾井町にあるヤフー本社で開催。それでは、本選当日の様子をご覧ください。

みんぷろ本選。会場には36名の猛者が集まる

まず、イベントの運営を補佐する、ヤフー・プログラミング同好会の播磨裕太が開会宣言。

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▲プログラミング同好会 播磨 裕太(システム統括本部 プラットフォーム開発本部)

次に、みんぷろの司会を務めるクリエイター人財戦略室の内藤汐美が「みんぷろ」本選について説明します。

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▲CTOクリエイター人財戦略室 戦略部 内藤 汐美
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(AtCoderに開設された、みんなのプロコンページ。本選もここで行われる)

みんぷろは、先ほども紹介した競技プログラミング開催サービスのAtCoderで行われます。問題は全部で5問。ルールは以下のとおり。

  • 競技開始と同時に複数の難易度の問題が提示され、参加者はその問題を自由な順序で解いていきます。
  • 回答の正確性により得点がつき、合計得点と提出までにかかった時間によって順位を付けます。
  • 誤答ペナルティーは5分。合計ペナルティーは、最後に点数が増えた提出の時間から算出されます。

簡単にいうと、より速く、より正確に、より多くの問題を解いた人が勝利。また、解答を提出しても間違えているとペナルティーで減点されてしまいます。

いよいよ本番が始まります!

ルール説明が終わり、いよいよ本番が始まります。本番の準備を行っている間、会場は静かな雰囲気に包まれました。

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(会場は静まりかえり、あとは開始の合図を待つだけです)

開始の合図とともに、会場には「カタカタカタ」という音が響き渡ります…!

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今回のプロコンは、AからEまで5問の問題で構成され、Eにかけて難易度が上がっていきます。難しくなるごとに配点は高くなり、Aは400点、Bは600点、Cは1000点、Dは1200点、Eは1400点が与えられます。

速く正確に解くことが重要なのですが、焦って解答を間違えてしまうとペナルティーで5分が追加されるため、速さと慎重さの両方が必要とされます。

問題を解いて提出を行うとAtCoder上に表示され、問題を解き終わった人の座席に風船が設置されます。1問目は赤、2問目はオレンジ。その後黄色、緑、青と色の違う風船が頭上に増えていきます。

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回答数に応じて風船が増えていくので、最初に新しい問題を解いた人には注目が集まります。特に難関4番・5番を解いた最初の方が現れたときには会場裏もざわつきました!

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本選の参加者は35名で、最年少はナント15歳の中学生!「みんなのプロコン」という名のとおり、さまざまな年齢・属性のエンジニアが参加してくれました。内訳はこんな感じです。(所属はすべて開催当時のもの)

  • 社会人:5名
  • 高専生(4~5年生)、専攻科生、大学生、大学院生:25名
  • 中学生、高校生、高専生(1~3年)以下:5名

そして本選の時間が終了。この後は休憩、問題の解説へと移ります。

休憩&解説タイム。和やかな雰囲気です

2時間の本選が終わって休憩に入り、先ほどまでの静かな空気とは一転。にぎやかな雰囲気に包まれていました。参加者はお互いに他のプロコン会場やTwitterなどで見かける機会も多いそうで、それぞれに知り合いがいる様子。

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休憩が終わり、今回のみんぷろ開催に協力をしてくれたAtCoder株式会社の高橋直大氏による解説が行われます。 解説を聞き、今回の参加者が1問を数分から数十分で解いているということに改めて驚きました。

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▲AtCoder株式会社 代表取締役社長 高橋 直大氏

プログラミングの話があふれる懇親会

解説が終わると、結果発表の前に懇親会を行います。懇親会はヤフーの日比野のあいさつでスタート。

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▲データ&サイエンスソリューション統括本部 データプラットフォーム本部 本部長 日比野 哲也

休憩と同様、懇親会でもみなさんは楽しそうに話していて、内容を聞いてみると、やはり競技プログラミングについての話題が中心。日常会話のようにプログラミングの話をしている姿は印象的ですね。

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ヤフーのプログラミング同好会のメンバー。今回お手伝いに参加してくれたエンジニアたちも一緒に記念撮影をしました。

懇親会が終わると、いよいよみんぷろの結果発表に移ります!

結果発表。果たして1位は?

今回のみんぷろでは、上位9名と社会人・大学生・中高生の各枠の中から1名ずつを表彰します。

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それでは、9位の方から紹介していきます!

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▲発表するのはヤフー株式会社CTO クリエイター人財戦略室 戦略部 アクイジション リーダーの大森 靖司

■9位 kobae964さん

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▲kobae964さん(写真左)

■8位 nuipさん

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▲nuipさん(写真中央)

■7位 IH19980412さん

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▲IH19980412さん(写真中央)

■6位 mathさん

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▲mathさん(写真中央)

■5位 latte0119さん

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▲latte0119さん(写真中央)

■4位 sugim48さん

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▲sugim48さん(写真中央)

9位から4位までは社会人、大学生が多く入賞しましたが、中高生もしっかり入賞していますね。そしていよいよ上位の入賞者の発表です。

彼らには受賞のコメントを聞いてみたので、そちらもどうぞご覧ください。

■3位 japljさん

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▲japljさん(写真中央)

AtCoderで見かけたプログラミングコンテストにはよく参加しているというjapljさん。最近は忙しくて参加が滞っていたそうですが、今回はタイミングが合い参加してくれました。

「今回、自分の出来としては満足。できることはやって、最後1位と2位に負けたのは仕方ないっていう感じですかね。数十人くらいでわいわい問題を解いて、懇親会もあるっていう規模感が楽しかったです」

■2位 yosupoさん

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▲yosupoさん(写真中央)

会場の中で最終問題を解くことができた、二名のうちの一人。yosupoさんもやはりよくプロコンに参加されるそうです。今回の感想はこのように語ってくれました。

「みんぷろが初開催されると聞き、ヤフーのオフィスに行ってみたかったこともあって参加しました。あとコンテストの名前が独特ですし、部門賞のような賞も珍しいので、面白かったです」

■1位 antaさん

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▲antaさん(写真中央)

参加できるプログラミングコンテストにはほとんど参加しているというantaさん。みんぷろに参加した感想をこう語ってくれました。

「みんぷろは机も広くて、会場もきれいでやりやすいと感じました。今回1位を取れましたが、今日は本当にコンディションが悪くて、そういう中でもこのような賞までいただくことができてうれしかったです」

優勝したantaさんは前日に徹夜でプログラミングを書いていたらしく、そのプログラミング熱には圧倒されました。ちなみに好きな言語はRustだそうです。

上位入賞者の発表が終了すると、次は部門賞の発表へ移ります。部門賞は、先ほどもお伝えしたように中高生枠、大学生枠、社会人枠の枠ごとに、優秀な成績を収めた方を表彰していくもの。

上位9名には表彰状・目録・トロフィーが送られ、部門賞にはみんぷろオリジナルパーカーが贈呈されます。

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◆部門賞◆

部門賞を受賞したのは、以下の3名。

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■中高生枠 latte0119さん(写真左)

■社会人枠 mathさん(写真中央)

■大学生枠 antaさん(写真右)

全員上位に入賞していたのですが、それぞれの部門で優秀な成績を収めたということで、再表彰です。おめでとうございます!

最年少参加者にインタビューしました

また受賞者以外にも、最年少参加者となる中学3年生のKmcodeさんにインタビューをしました。

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▲Kmcodeさん

プログラミングは中学1年生から始めたというKmcodeさん。情報オリンピックの存在を知ったことがきっかけで、競技プログラミングを始めたそうです。中学3年生最後の春休みを生かしてさまざまなプログラミングコンテストに参加する中で、みんぷろに挑戦することになったとか。

「みんぷろで印象的だったのは、これまで参加した大会の中では会場が一番高い階にあり、すごくきれいだったことです(笑) 元々、多くのプログラミングコンテストに参加していたので、流れでみんぷろにも参加しましたが、次回以降も参加したいと思います」

「将来の目標は?」という質問に対して、このように答えてくれました。

「将来どういうエンジニアになりたいか、という具体的な目標はまだありませんが、機械学習やセキュリティーに関心があるので、そこを伸ばせるように進んでいきたいと思っています。高校に入ってからもプログラミングは続けます」

好きな言語はC++というKmcodeさん。今後の活躍を期待しています。

集合写真を撮影して、イベントは終了

表彰も終わり、最後はみんなで集まり記念撮影。

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以上でレポートは終了。初開催となるみんなのプロコンでしたが、今後定期的に開催する予定です。開催情報は公式ツイッターで発信していくので、ぜひフォローもお願いします!

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