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2018.04.19

社員主導で働きやすい設計・レイアウトづくりにこだわったヤフー大阪新オフィス──コンセプトは“水辺”

こんにちは。linoticeの中のヒトです。
ご存じの方もいるかと思いますが、去る2017年10月2日、ヤフーは大阪駅に隣接する「グランフロント大阪」に新オフィスを開設しました。

新オフィスは社員の声を吸い上げ、社員主導で設計・レイアウトされており、社員の間でも「働きやすい」と評判。そんな話を聞きつけ、今回ははるばる東京から出張し、大阪新オフィス内のあちこちを見てきたので、ピカピカのオフィスをすみずみまでご紹介していきたいと思います。

眺望抜群!グランフロント大阪37階の新オフィス

2013年開業、大阪を代表する商業ビルだというグランフロント大阪。ナントその最上階となる37階に新オフィスはありました。
エントランスは、来訪者が集中する時間帯でもゆとりを感じさせる、広々空間。


マイクを前に漫才をしている風の「大阪限定・けんさくとえんじん」が出迎えてくれます。うん、大阪っぽい。


エントランスに隣接するのは、ゲストも入ることができるコラボレーションスペース「MINAMO(みなも)」。テーブルやソファがあり、打ち合わせのほか、ランチや休憩にも利用できる多目的なスペースになっています。また、MINAMO内にあるセミナールームの壁を取り払うと、100人規模のイベントも開催できるそうです。

▲ MINAMOのゆったりソファースペース
▲ リフレッシュ用に卓球台を用意。仕事の合間に楽しむ姿も

大阪では初の「全席フリーアドレス制」。交流を生み出す工夫も

MINAMOの奥は、執務スペース。エレベーターを中心にぐるりと執務スペースが取り囲んでいて、360度あらゆる方向の眺望が開けており、淀川や大阪港の風景、六甲連山、そして梅田や難波の繁華街をぐるりと見渡すことができます。東京とはまた違った素晴らしい景色。今回は見ることはできませんでしたが、夜景もとても美しいのだとか。

新オフィスでは、東京ですでに導入済みのフリーアドレスを大阪で初めて取り入れました。白板の大きなテーブルのほか、1人用の集中スペース、窓に面したカウンター席、立って作業できるスタンディング席など、さまざまなタイプの席を用意。

▲ 大テーブルは、さまざまな形のものをあえていびつに配置。通路がジグザグになるため、移動する際に他者とコミュニケーションが取りやすい
▲ 腰痛や肩こり防止にも効果あり!?スタンディングデスク

そのほか、打ち合わせに使える通称「ファミレス席」や、週1回行われる上司と部下のミーティング「1on1ミーティング」用の2人席部屋などもフロアの随所に用意されています。

グランフロント大阪が「水辺」をテーマにしていることもあり、オフィスのコンセプトも「水辺」。そのため、オフィス内ではブルーのアクセントカラーを随所に取り入れていました。

執務スペースの一角に用意された「靴脱ぎスペース」もブルーで統一。ここはリラックスしたり、簡単な打ち合わせをしたりする多目的スペースです。

靴を脱いで床に座ることで開放感が生まれるためか、「ブレストが活発になる」「アイディアが浮かぶ」などの声が聞かれました。大きなクッションに身を預け、昼食後に短時間昼寝をする人も多いそうですよ。

▲ 土足厳禁!の靴脱ぎスペース

全席フリーアドレスではありますが、六甲山に面した北側にある55インチの巨大モニター前は、Yahoo!天気・災害チームの定位置に。大型台風など天災時には、このモニターに全局のテレビ画面を映し出せるようになっていました。

このモニター前には椅子やステージになる木箱が置かれ、全体会議などを行うスペースとしても活用されているとのこと。

▲ オフィスの「開所式」もこのステージで行われたらしい

そして大小さまざまな会議室も用意。「Diving」「Swim」「Fishing」「Cruising」など水辺のアクティビティの名がつけられ、部屋ごとに名前に合った装飾が施されています。こちらは、漁船の灯りをイメージした「Fishing」。どの部屋も明るく開放的な雰囲気で、気持ちよく会議が進むと評判。

エンジニアとデザイナーに聞く「新オフィスの働き心地」

ここで、新オフィスの働き心地について、3名に聞いてみました。

▲ エンジニアとデザイナーに、新オフィスについて聞く@MINAMOにて

山根 菜詰(写真左)
システム統括本部 大阪開発本部 PIM開発部 フロントエンド開発


田村 健(写真中央)
データ&サイエンスソリューション統括本部 データプラットフォーム本部 アナリティクスツール部


岡田 信夫(写真右)
システム統括本部 大阪開発本部 PIM開発部 バックエンド開発

Yahoo!カレンダーのUI/UXデザインを手掛ける山根は新卒入社1年目(取材当時)。

一番のお気に入りは、MINAMO。BGMが流れていて、カフェ気分が味わえるので、気分転換したい時にはここに移動して仕事をしています。固定席よりも仕事がはかどるようになり、効率も上がりました。

同じくYahoo!カレンダーを担当するエンジニアの岡田も「フリーアドレスになったことで、働く場所の選択肢が増えてうれしい」とのこと。

リフレッシュしたいときはMINAMO、作業に集中したい時は集中スペースなどと使い分けています。絶対に眠くならないスタンディング席も気に入っていますが、人気なので争奪戦です(笑)

データ&サイエンスソリューション統括本部でマーケティング支援プロジェクトに携わる田村は、新オフィス設計に関わった「チェンジリーダー」の1人。社員の声を集め、働きやすいオフィスづくりに尽力してきました。

昨年10月に大阪では初めてフリーアドレス制を導入し、現在は毎日場所を変えて仕事していますが、他部署のメンバーとのコミュニケーションが圧倒的に増えましたね。私は業務的にさまざまな部署とかかわりがあるのですが、以前に比べると要望を気軽に言ってもらいやすくなり、アイディアを得られる機会も増えました

山根、岡田が挙げた「MINAMO」は、社員支持率ナンバー1のスペースだとか。

業務に打ち合わせに、リフレッシュに…といろいろな使い方ができるのがいいですね。私はよく卓球もしますよ。少し汗をかいてリフレッシュすると、頭が活性化してその後の仕事がスムーズに進みます。夜、窓際のハンモックに揺られながら、のんびり夜景を見ることもあります。

多くのゲストを招きやすいMINAMOができたことで、イベントがより頻繁に行われるようになり、社内外とつながる機会がとても増えました。現在、『発信・交流・共創』の三つを軸にしたイベント『Osaka Mix Leap』を週1回ペースで開催していますが、毎回たくさんの方に参加いただき、今までにない交流が生まれているので、とてもうれしく思っています。今後はヤフーの大阪オフィスを『関西圏の人と情報の交差点』にしていけたらと考えています

▲ 昼夜問わず人が集まるMINAMO

これからもチャレンジングなオフィスづくりを

社員代表として新オフィス設計に携わったチェンジリーダーは6名。その中の一人、大阪開発本部の中嶋。実は、大阪では初導入となるフリーアドレス制が受け入れられるどうか、当初懸念していたのだそうです。

▲ システム統括本部 大阪開発本部 企画 中嶋道太郎

「『自分だけの空間が用意されていて、小物や荷物が置ける場所がある方がいい』との声は根強かったですし、『毎日席をどこにしようか考えるのが手間』との意見も多く聞かれました。しかし、新オフィス開設を機に、まずは挑戦してみようと考え、いろいろな席を用意したところ、予想以上に高評価。毎日いろいろな席を楽しんで活用してくれて、うれしく思っています」

他部署との交流が円滑になったことで、シナジーも生まれているようです。

「固定席だと、遠くの部署となかなか雑談する機会が生まれませんが、フリーアドレスになったことでその頻度が圧倒的に上がりました。互いの意見を交換したり、ノウハウを共有し合ったりする中で、さまざまな気づきやアイディアが生まれているようです。

これは自分の例ですが、夜にMINAMOでくつろいでいたところ、たまたま近くに座った営業担当と雑談する機会があり、ちょうどその時、自分がつながりたかった大学の先生と面識がある方だったので、後日その先生を紹介してもらうことができました。こういう機会が業務でもどんどん生まれてほしいですね。

これからも社員の声を聞き、チャレンジングな姿勢で『働きやすいオフィス環境整備』に取り組んでいきたいと思っています」

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