9月14日に開催されたヤフーのマークアップ~フロントエンド勉強会「SCRIPTY#6 ~フロントエンド紳士・淑女のための勉強会~」。マークアップやフロントエンドを中心としたテーマで、ヤフーのエンジニアが語る勉強会の様子を5回連載でお届けします。
今回紹介するセッションは、2015年新卒でデザイナーとして入社した織田将史による「ヤフーの新卒デザイナー研修でやってること」です。
ヤフーのデザイナーとは
現在はデザイナーとして、広告管理ツールのフロントエンドの開発を行っています。他にはプロモーションページの制作や新卒デザイナー研修です。

ヤフーのデザインは大きく3つの工程に沿って行われています。
1. IDインタラクションデザイン(サイトの配置や構成を考え、導線設計を行うデザイン領域)
2. VDヴィジュアルデザイン(IDで考えられた構成に対して、色付けなどの見た目のデザインをする領域)
3. WDウェブディベロップメント(HTMLやCSS、JavaScriptを使用して実際にページに落とし込んでいく領域)
入社2年目組が新入社員研修を担当することに
ヤフーでは、主に4月中旬から6月上旬にかけて、デザイナー研修が行われています。これまでのデザイナー研修はベテラン社員が講師を担当し、デザインをする上で必要な基礎思考と技術を教え、1年でプロのヤフーのデザイナーにするというものでした。しかし、今年度は新卒2年目主体で新卒研修を行うことになったのです。

昨年12月頃から準備を始め、まずはどんな研修にするのか、とにかく議論をしまくり、デザインの本質を知る「思考」、基本ロールを知る「技術」、デザインへの「情熱」と姿勢を学ぶ、という3つの要素をもとに、研修の目的について議論を繰り返しながら、コンテンツを決めていきました。

ワークショップ!デザイン制作!コーディング!
そして、具体的な研修内容の決定。ワークショップ、デザイン制作、コーディングなど、まずはやってみるというスタイルで進めることにしました。新卒同士、先輩社員、自分自身に対してフィードバックを必ず行うことも決めました。
ID研修ではユーザー調査(定量調査、定性調査など)をはじめ、情報見える化(ペルソナ、リーンキャンパス、CGM、ブループリントなど)、UIに落とし込むといったことを学ぶ内容にすることに。
VD研修では配色、フォント、文字詰めやバナー作成、ビジュアルコンセプト、Photoshop/Illustratorなど、WD研修では文書論理構造・Git,GitHub、コーディング課題、JavaScriptの未来などです。

最終課題では、研修で学んだことを活かしてアウトプット(アプリのLP)を制作し、情熱をもって発表します。
研修を通じて2年目社員は大きく成長することができ、自分を見つめなおす良い機会となりました。