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配慮は十分、遠慮は皆無!?
障がいのある社員が本音で語る ── 障がい者座談会

ヤフーが掲げる採用ポリシー

  1. 障がいの有無に関わらず、ヤフーで輝ける「人財」を採用します
  2. 「配慮」はしますが、「遠慮」はしません
  3. すべての社員が同じフィールドで働け、チャンスは誰にでもあります

ヤフーには障がいがありながらも、自分の持つ能力を十分に発揮して、いきいきと毎日楽しく働いている社員が数多くいます。今回はそんな社員に集まってもらい、働き方、仕事のやりがい、周囲のサポート、制度などをテーマに座談会形式で語り合ってもらいました。

参加者

  • 川名 葉月

    2018年入社

    法務/システム管理

    両側感音性難聴、右耳に人工内耳を使用。

  • 諏訪 雄哉

    2022年入社

    エンジニア/Yahoo!広告のフロントエンド開発

    先天性脳性麻痺にて車椅子を使用。

  • 飯野 亜耶奈

    2019年入社

    Yahoo!ショッピング/営業(リーダー)

    左手指の欠損障がい。

  • 角谷 真一郎

    2012年入社

    人事/障がい者採用、障がいのある社員の業務開拓やサポート

    先天性眼網膜式変性症。

座談会

最初に、現在のお仕事内容と働き方について教えてください

法務部で、契約書の作成サポートやシステムの管理を担当しています。法務の皆さんがより仕事をしやすくなるよう、必要なバックアップをしています。
現在は基本的にリモートワークなのでオフィスにはほとんど出社していません。小学校1年生になる子どもがいるので、朝6時から仕事を開始して、一度15時に退勤し、子どもを習いごとへ送り、夜に再び勤務をはじめるというリズムです。ヤフーはフルフレックス制度を導入しているので、時間にしばられずに働けてとても子育てがしやすいです。

私はエンジニアで、広告審査を行う部門で主にフロントエンドの開発を担当しています。今春(2022年4月)、コロナ禍に新卒で入社したので、オフィスへはあまり出社しておらず、所属しているチームで決めた、月に一回の「推奨出社日」があるので、そのときだけ出社する感じです。
勤務時間はだいたい朝8時〜夕方5時。夜遅くなると眠くなってしまうので、無理やり朝型にしました(笑)。

私の主な業務は、Yahoo!ショッピングのストア様に広告の提案、流通の施策提案をすること。ストア様の売上状況や課題を分析しながら、売上をあげるためにできることを一緒に考えながら提案しています。クライアントとの商談は、コロナ禍になってから随分と変わりましたね。コロナ以前は直接先方と対面で折衝していましたが、最近はリモートが中心です。
また、最近リーダーになり、チームのマネジメントもしています。13人のメンバーと一緒に、仕事をやりやすい環境を作ったり、メンバーのキャリア形成のお手伝いをしたりする役割です。

私は人事で、働くことに配慮が必要な方へのサポートを行っています。発達障がいのあるメンバーや通勤できない重い障がいのあるメンバーのほか、パラアスリートの方などもいます。そういった方々に安心安全な環境を提供し、それぞれの特性を生かした業務で活躍していただけるように支援を行っています。
現在は地元の新潟県湯沢町でリモートワークをしています。

コロナ前後で働き方に変化や戸惑いはありましたか?

川名:
2020年に「どこでもオフィス」の拡充や「フルフレックス制」になり、より働きやすくなりました。子どもを習いごとに送って、習い事が終わるまで待っている間の2時間は駐車場の車の中で仕事をしています。以前までは毎日出社しており、7時前に子どもを保育園へ送っていたので、体力的にも時間的にも楽になりましたね。
一方で戸惑ったこととしては、リモートワークになるとZoom会議でカメラに顔出しをしない人もいることがあるといったシーンです。
私は聴覚障がいなので、口の形が見えなくなることで会話内容がわかりにくいときがあります。そういうときは、Zoomのチャット機能を使って話してもらうほか、ミーティングによってはファシリテーターの方が簡単な議事録をとってくれるので、それを見て後から把握するようにしています。
角谷:
会社としてはUDトークという音声認識ソフト(発言者の声が文字起こしされるサービス)を契約していて、自由に使える環境を提供しています。
ヤフーでは、そういった障がいがある社員への配慮が充実していますし、周囲の「理解しよう」という雰囲気がありますよね。
川名:
そうそう、とはいえ自分から具体的にどんな配慮が必要かを言わないとみんな何に困っているのかがわからないので、「こうしてほしい」ということは自分から積極的に伝えるようにしていますね。
飯野:
私は、1年目はクライアントのもとに直接訪問していましたが。2年目からコロナ禍で原則出社禁止という会社の方針が決まったため完全なリモートワークになり、オンラインでの商談ばかりという状況に。これまで先方を訪問するために必要だった移動時間を別のことにあてられるので、個人の生産性や業務効率があがった一方で、互いに離れた場所で仕事をしているチームメンバー全員が同じ目標を持ってやっていかなければならないので、コミュニケーションの重要性が増しました。

基本リモートワーク、という働き方がはじまった当初は、既に関係性ができていたチームメンバーがいる状態だったので、状況に慣れるのが非常にスムーズだったのですが、現在はマネジメントの立場で完全に新しいチームをリモート環境で作りあげることに難しさを感じることもあります。
ただ、リアルで会って話せないからこそ、メンバー全員がコミュニケーションをしっかりとろうと気を配っているなと感じます。たとえば、Slackでの返答をできるだけ早くしようとか、Zoom懇親会を企画したりなど、そういった努力で良い関係性が保てていると思います。
諏訪:
僕は学生時代との違いはほとんど感じないです。理系の修士を出てヤフーに入社しましたが、修士に入ったところでコロナが流行し、研究もオンライン環境だったので、オフラインでの働き方が逆にわからないというか……。むしろオフィスに出社したときにどうやって人と距離を詰めていくかがわからないです(笑)。

全員:
「へえ〜〜〜〜! リモートネイティブだ!(笑)」

就職活動で大事にしたポイントは?就職前の不安などもあれば教えてください

川名:
聴覚障がいがあるので、業務で電話応対があるか、コミュニケーションがちゃんととれるかという不安が大きかったです。
また当時は子どもが1歳だったので、仕事と育児を両立できて、残業が少ない会社であることが一番のポイントでした。「聞こえないからあなたにこれはできないでしょ」と思われたくなくて、入社前はいろいろな経験をしました。国内や海外で活動をしたり、さまざまなアルバイトをしていましたね。
就職活動を開始した頃に就職イベントに参加したのですが、当時の会社説明会のブースでは、障がいについて配慮してくれる企業が少なく、説明内容が聞き取れなかった際に聞き返しても「じゃ、いいです」と冷たくあしらわれたこともありました。
ヤフーは採用担当者のなかに聴覚に障がいのある方もいらっしゃって、親身になってくれましたし、選考中も障がいを持つ人たちのことを会社が十分理解しているのが伝わりってきました。
諏訪:
私はそもそもエンジニアという職種を選んだ理由が、車椅子でも関係なくパソコン1台あれば仕事ができる仕事だと思ったからです。そのうえで、大学の同期が何人かヤフーに入社していたこと、加えて「配慮はしますが遠慮はしません」というヤフーの採用ポリシーに惹かれたことがきっかけでヤフーに興味を持ちました。就職活動では、「車椅子でも関係ないよね」という雰囲気の会社という点を一番重視しました。
ただ、就職活動もオンラインだったので、変なバイアスというか、車椅子の人が入社することに過剰に構えられてしまうのではないかいう不安はありました。「車椅子だからできないだろう」という先入観は、悪気がなくても生まれてしまうものだと思うんです。
しかし、ヤフーの採用ホームページで「配慮はしますが遠慮はしません」という言葉を見つけて、この会社は絶対大丈夫だと感じました。そういう明確なメッセージがホームページに載っている会社はそう多くはないですよね。
角谷:
この「配慮はしますが遠慮はしません」という採用ポリシーは、当時私たちのチームで作ったのですが、障がいの有無に関係なく、健常者のなかでバリバリ活躍したいと考えている人に入社してほしいと思って作った記憶があります。諏訪さんに刺さって良かった(笑)。
諏訪:
障がいを持った人のみで構成されているチームとかでなく、健常者と同じ仕事ができるというところがヤフーの良いところですよね。

川名:
私は経験がないのですが、オンラインのみの就活で会社の雰囲気とかもわかるのですか?
諏訪:
わかりますね。オンラインの選考でも会社それぞれの雰囲気を感じとることができましたし、さっき川名さんもおっしゃったとおり、ヤフーは障がいへの理解がすごいと思っていました。実際入社してからも、なんというか本当にフラットなのですよね。
チームでリアルな懇親会をやろうというときも、「車椅子が入れるお店にしますね」ってさらっと言ってくれたり(笑)。私の障がいについて、普段は全く話題に出ないけど、そういうときにぱっと当たり前にわかってくれる方が多いです。
角谷:
ヤフーには障がいがある方のための採用ポジションというのは特にありません。それが採用のポリシーでもあります。車椅子の方も社内に結構いらっしゃいますが、特別視されることはありません。それはやっぱり車椅子ユーザーで活躍している先輩や、自分なりの働きやすさを築いてきた先輩方がいるからですよね。
川名:
ヤフーに聴覚障がいがある社員がいるというイメージはありませんでした。会社の説明会で、初めて聴覚障がいがある人でも同じ環境で働けるんだって知ってうれしくなった記憶があります。

飯野:
私は、実は健常者と同じ枠で就活をしていたので、就職で大事にしたポイントも障がいという観点では全く考慮に入れていませんでした。IT企業であること、社風としてルールで決められた雰囲気よりは、自由な働き方があって個人を尊重してもらえるような会社が良いなと思って探した結果、ヤフーを選びました。
なので、エントリーのときには、ヤフーの採用ポリシーも意識していなかったし、障がいへの配慮については全く調べずにエントリーしました(笑)。
エントリーシートの段階で「障がいがありますか?」という項目があり記入しました。すると当時の採用担当の方が障がい者向けの説明会などを紹介してくれて、そこに角谷さんがいらっしゃいました。当時から「どこでもオフィス」制度を利用して新潟県に住んでいるとお話されていたことも覚えていますし、会社のことを丁寧に教えていただいて。
ヤフーは選考を重ねていくうちにさらに魅力的だと思うようになり、障がいがあってもなくても働くうえで関係ないのだというヤフーのポリシーがよく選考の中で伝わってきました。絶対入りたいと思いましたね。
角谷:
うれしいです。泣きそうです(笑)。

どんな力がヤフーには求められていると思いますか?

諏訪:
これは部署のリーダーが言っていたのですが、自分がやりたいと思ったとき、もっとこうしたら良いと思ったときにそれをきちんと発言できる力が大切だと教わりました。言わないとヤフーでは結構厳しいよと言われました。業務上のことでも障がい配慮の面でも、自分の思いをしっかり発信できることが大事かなと思います。
飯野:
自分自身で課題を見つけていく力でしょうか。自発性はとても重要視されていると思います。私と同じ営業職はもちろん、それ以外の職種でもそういう能力のある人が活躍しているイメージがあります。「自分で仕事をとりにいく力」と「発信していく力」、「アウトプットする力」はヤフーのなかでは大事になっていくのかなと。
川名:
私もやはり、課題解決力でしょうか。チームで仕事を進めていく中で、各々が気づいたことをきちんと発言して共有できる力が必要だと思います。

利用して便利だった社内の制度、設備はありますか?

飯野:
オフィスの設備でいうと、フロアの端に睡眠できるハンモックゾーンがあって、ハードなブレインワークの後などで一瞬思考を整理したいときに、一人でこもっていました。ずっとパソコンに向かって働き続けるのも疲れますし、効率も落ちちゃいますよね。そんなときに休める場所があるのはうれしいですね
ほかにもマッサージチェアがあったり、寝転がれるエリアがあったりなど、充実していますね。リラックスタイムから戻ってきてビシッと仕事ができるときに、パフォーマンスを発揮するための設備環境が整っているなと思います。
川名:
制度としては、やはりどこでもオフィス。その上フルフレックスで場所にも時間にもとらわれず働けるので便利ですね。旅行が好きなので、沖縄や北海道に行って、3時間だけ現地で仕事をして、その後は観光を楽しむ、みたいな働き方もしています。
そしてなによりも、子どもに合わせて動けることです。小学校では個人面談など、平日のイベントが多いので、その都度調整させてもらっています。
また、子どもの年齢が小学6年生までだと利用できる看護休暇もうれしい。主に予防接種のときなどに助かっています。加えて障がいのある社員に年6日付与されるノーマライゼーション休暇ですね。通常の有給休暇を使用することなく、通院などのときに使えるので嬉しいです。
諏訪:
私もどこでもオフィスですね。通勤にかかる負担が、車椅子だと立って歩ける人に比べると大きいので、本当に助かります。また、フレックス制度もよく利用しています。「午後から病院に行きます」というときや「美容室に行きます」などの用事があっても業務調整すればOKなので。
角谷:
越後湯沢に住んでいる私もやはりどこでもオフィス(笑)。これまでは皆さん、住む場所を会社の所在地で選んでいたと思いますが、どこでもオフィスによって、大好きな故郷など、住みたいところに住むという生き方の転換ができた。より社員の幸せ、より自分の実現したいライフスタイルに合わせることができるようになったのは素晴らしいと思いますね。

最後に、ヤフーへの就職を考えている皆さんへのメッセージをお願いします

諏訪:
ヤフーは「配慮はしますが遠慮はしません」をポリシーにしていて、社内の雰囲気にそれが現れていると思います。自信を持ってヤフーをおすすめできますね。
実際、困っていることにすぐ対応してくれる会社だと思います。仕事の内容も、障がいがあるから違う業務を、ではなく、必要な配慮をしたうえで健常者と対等に同じ仕事ができるのでやり甲斐も大きいです。
川名:
障がいの有無に関わらず、ヤフーは働きやすい会社です。多様な人が多様に働くことができる環境があります。企業によっても雰囲気や対応が違うと思うので、自分のやりたいことを明確にした上でいろいろな企業に目を向けてみて、対話して、自分に合う会社を見つけてもらえたらなと思います。
飯野:
自分の障がいを良い意味で全く意識しなくても良い環境で働けるというのはヤフーならではだと思います。なおかつ、ヤフーは多くのサービスを提供しているので、多様な業種があり、いろいろなことにチャレンジできます。しかもそれでいて働きやすいだなんて、すごく恵まれた環境だなと思います。
角谷:
ヤフーに入社してからは、障がいがあるからこの業務にしよう、といったことを言われたことは一切ないです。「この仕事を担当させてください」といえば、何でも担当させてもらえました。自分の可能性を信じて新しい自分に出会いたいと思う学生さんには、ぜひヤフーの門をたたいてほしいなと思います。
「配慮はするけど遠慮はしない」環境で、一緒に成長してゆきましょう!

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