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CSR

ヤフーのDE & I ― ジェンダー・エクイティ推進の取り組み

ヤフーでは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進(DE & I 推進)の注力領域の一つとして、「ジェンダー・エクイティ推進」に取り組んでいます。

定期的に実施している「DE & I 意識調査」の結果からも、ヤフー社内は比較的、ダイバーシティやエクイティへの理解があり、インクルージョン実践の重要性を認識している社員が多く、アンコンシャス・バイアスに対しても自覚的であることはわかっており、社員の間でも男女関係なくフラットな雰囲気で、仕事上で男性だから女性だからといったことを意識したことは少ないという声も聞かれていました。
しかし、社員に関するさまざまなデータを詳しく見ていくと、社員の男女比率に対して、たとえば管理職の男女比率には乖離(かいり)があり、その他のさまざまな調査でも男女の属性別の結果には差があることがわかってきたことから、「ジェンダー・エクイティ推進」への取り組みが始まりました。

<施策>
■経営層の「女性の健康検定」全員受験
役員自身が「D&I理解」を深め、姿勢を示すことで管理職の「D&Iマネジメントの実践」をサポートするため、役員はじめ各サービスや組織の責任者である統括本部長以上全員が「女性の健康検定®」を受検しています。2022年前期に9名、後期に26名、2023年前期には新しく登用された統括本部長を含めて4名が受検しました。

■メンタープログラム
女性役職者比率の低さという組織の構造的な課題に対して、今後より活躍してほしい社員への直接的な支援として「メンタープログラム」を実施しています。まずは社外メンターとのセッションを通じてメンタリングそのものへの理解を深め、社内メンター育成研修やキャリアに関するワークショップ等への参加を経て、社内で他部署の女性役職者とななめの関係でのメンタリングセッションを行っています。

■ヘルプシーキング研修
『ヘルプシーキング』とは、仕事を抱え込まず周りに助けを求める技術のことです。この研修では、オンラインを中心とした働き方においても、適切な連携により成果を最大化するチームの運営方法を身に着けることを目的としています。家庭における家事分担の差など、社会構造的な課題がある中でも、より効率よくチームの成果を出すための「タイムマネジメントスキル」支援の一環として実施しました。

■若年社員向け意識醸成ワークショップ
キャリアにおいて重要な時期と言われる20代後半から30代前半の社員を対象に、自分自身のキャリアとじっくり向き合い、今後起こりうるさまざまなライフイベントをうまく乗り越え、持続的なキャリア形成につなげるために必要な備えについて考える機会を提供しています。

***

ヤフーでは、DE & I 推進社員有志ボランティアプロジェクトの一つとして「ウーマンPJ」「女性の健康支援PJ」が活動しています。

【ウーマンPJ】
ヤフーの女性社員が、輝きながら働き続けられること、自分自身で今後のキャリアを考え切り開けることを目指して活動するプロジェクトです。2013年に活動を開始し、セミナーや勉強会、座談会を開催し、女性同士のつながりをつくることで結婚や出産、育児などのライフプランと両立して自分自身のキャリアを実現できるよう支援しています。職種や勤務拠点、性別を問わず、さまざまなメンバーが参加しています。

社内外の他領域とのコラボレーション企画に積極的に取り組んでおり、以下のようなコンテンツを社内に提供しています。

■社内座談会「年代×曜日×悩みの関係性って?」
働く人々が晒されている「悩み(以下例)」に向き合う機会を作りたいと考え、コロナ禍やリモートワークなどの影響によるコミュニケーション不足やメンタルヘルスの不調、更年期障害について、ヤフーのデータアナリストによる「年代×曜日別の悩み」分析(Yahoo!検索のログをもとにした分析)と、医療関係者による解説をもとに、参加者の気づきを共有しました。

■ワークショップ「たかまつななさんと笑って学ぶSDGs」
ジェンダーギャップ指数が毎年発表されるために、日本のスコアの低さが露呈する中、ジェンダー平等をゴールの一つとしているSDGs(持続的な開発目標)について、改めて学ぶ機会を社内に提供するため企画しました。時事YouTuber 兼 株式会社笑下村塾 代表取締役のたかまつななさんをお招きし、SGDsをゼロベースで学ぶワークショップを行い、海外取材を通して分かった「世界各国と日本の違い」(ジェンダーギャップ指数の比較など)を講義形式でレクチャーいただいたうえで、「ヤフーではどのような取り組みができるか?」アイデアを募るグループワークを実施しました。

■アンコンシャス・バイアス座談会〜もしかしたら、それって自分の思い込みかも~
「子供が熱を出した時、看護休暇を取るのは自分(母親)だと思っていた」「LGBTだと生きるの大変だね、と言われた」など、性別にまつわるアンコンシャス・バイアスへの気づきをきっかけに、LGBTQ等性的マイノリティの当事者社員プロジェクトの「レインボーPJ」との共同企画で座談会を実施し、参加者それぞれが事例を共有するとともに、自分も他者もアンコンシャス・バイアスがあることを念頭においてコミュニケーションすることが大切だという認識を改たにしました。

ウーマンPJは、当初は「女性の働き方」を女性が考える形で発足しましたが、今後は女性社員の観点だけでなく男性社員観点も取り入れ、より幅広い活動展開を想定しています。

【女性の健康支援PJ】
女性の健康について、社員とその上司・同僚の理解が深まり活き活きと健康に働ける文化を醸成することを目的に活動しているプロジェクトです。2014年に、管理職含めた20名が「女性の健康検定」を受検したことをきっかけに発足し、社内のグッドコンディション推進室所属社員をはじめ、女性の健康について関心があり、周囲の人々の健康にも貢献したい社員が参加しています。

2014年 管理職含めた従業員20名が「女性の健康検定」を受検。検定受検者の中から有志メンバーで活動開始し、社内PR活動やランチタイム勉強会を開催
2016年 北九州センター・八戸センターでも活動開始
2017年 「生理(月経)に関する社内アンケート」実開始
2018年 「働く女性の健康チェックシート」によるセルフチェックを兼ねた啓発開始
2019年 北九州センター勤務の管理職23名が「女性の健康検定」を受検
2020年 コロナ禍でリモートワーク中心の働き方になったことをきっかけに、ランチライム勉強会、セミナーはオンラインランチ開催に移行
2022年 ヤフーの常務執行役員以上全員が「女性の健康検定」を受検

■メンバーランチ会意見交換会(月1回開催)
啓発アイデアや自身の課題感を話しあうコミュニティとして継続開催しています。

■各種セミナー、勉強会の不定期開催
女性の更年期、がん、紫外線、PMS、男性学、ウォーキング等々、さまざまなテーマで実施。
2022年からD&Iとヘルスケア支援のCradleの月2回のオンラインセミナーを社内に提供しています。

■生理(月経)に関する社内アンケート
働く女性に関わりがある生理(月経)に伴う健康課題について、社内の現状把握と課題解決を目的に、女性社員と管理職を対象にアンケートを実施。
社外のデータとも比較し、生理休暇の課題感を明確にしました。

■働く女性の健康チェックアンケート(毎年実施)
女性が健康でイキイキと働けるために心がけていただきたい10項目をチェック項目を、アンケート形式で実施。
毎年実施することで、経年で変化する課題、変化しない課題をモニターしています。

■産婦人科医師佐藤雄一先生のセミナーと専務執行役員との対談
産婦人科医師佐藤雄一先生と女性の健康支援PJのスポンサー役員である、専務執行役員との対談を開催女性の健康について、経営層から社内に広く発信する機会を実現しました。

■女性活躍を支える施策検討と提案
施策アイデアをPJメンバーと検討・提案を実施しています。
具体的には、2022年4月からの“生理休暇をF休への制度刷新”に貢献。

■Zアカデミア雑談会「お茶の間トーク」への協力
女性の健康支援PJメンバーがファシリテーターとなって、ZHDグループ内の横のつながり形成に貢献するため、健康を含むさまざまテーマで、参加者の雑談を支援する機会を提供しました。

<参考ページ(コーポレートブログ)>
違いを知り、理解するために 役員が「女性の健康検定」を受検した理由
女性も男性も働きやすい職場を目指して「女性の健康検定」とは
健康に働き続けるために知っておいた方がいいことを共有」女性の健康支援プロジェクト
検索データから見えてくる年代×曜日×悩みの関係性とは? 専門医に解説してもらいました!
ライフイベントにあわせて働くために女性が20代のうちにやっておきたいこと

2023年9月更新

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