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企業情報

2016.05.10

ライフイベントにあわせて働くために女性が20代のうちにやっておきたいこと

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女性は、結婚や出産・育児、介護などのライフイベントをきっかけに働き方を見直すタイミングが何度かおとずれるといわれています。
先日、女性のフレキシブルな働き方を推進している株式会社Warisにご協力いただき、ヤフー社内で「フレキシブルワークセミナー」を開催。20代~40代の社員50人(うち男性2人)が参加しました。

まず、株式会社Waris代表取締役の田中美和さんから、女性のキャリアとフレキシブルワークについて講演をしていただきました。

フレキシブルワークとは?


2012年の改正育児・介護休業法により、すべての企業で短時間勤務制度を導入することが義務づけられており、最近は場所や時間の制限を受けない働き方=フレキシブルワークが注目されています。
フリーランスで働く、というと、エンジニアやデザイナーなどの特定の職種に限られる印象を持つ方も多いようですが、実際は管理部門や広報・マーケティング、営業などで選んでいる方も多いそうです。

フリーランスの働き方を選ぶきっかけは、
・出産・育児
・働き方を見直したい
・介護
・夫の転勤
など。

また、男性のキャリアプランニングは直線型でシンプルな傾向になるそうですが、女性はライフイベントの変化によって働き方も変わることが多く、フレキシブルワークを選ぶ可能性が高い傾向があります。 

ライフイベントに応じて働き続けるために、20代のうちにやっておきたい3つのこと

1)リーダー、プロジェクトなどの仕事を任され、やりきる経験

時間の制約があっても、任されたことをやりきること、また、たとえば広報の仕事からマーケティング、人事採用から労務管理に業務の幅を広げてみるなど、自分の強みを意識しながらキャリアを縦横に深堀りしておくことが大切だそうです。
そのようにしておくことで、これを頼むなら○○さんだよね、ということにつながりやすくなるとか。

2)「仕事の再現性」を獲得する
決まった状況下で成果を出せたとしても、別の環境でも同じように成果を出せることが大切です。あえていろいろな部署での仕事や、違う役割を体験してみることで、別の条件でも成果を出すことができるようになっておくこと。

3)タイムマネジメントを意識する
20代は、まだがむしゃらに仕事ができる時期ですが「この日は絶対残業しない」などあえて、時間の制約がある中で成果を出すことを意識して働いてみる。


また、フレキシブルワークに必要な3つの力は「予測・プランニングする力」「調整・アシストする力」「成果・コミットする力」ともアドバイスがありました。

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次に、現在フリーランスで働いている日下朋子さん、ヤフーで営業を担当している下川さん(2回の産休、時短勤務を経験)とのトークセッションを行いました。

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(左から日下さん、下川さん、田中さん)

 フレキシブルワークを成功させるコツは?

下川さん:
営業の仕事は意外と時間の調整がきくと思っています。
また、家事を徹底的に効率化して時間を捻出。頼れる人にはドンドン頼っています。2人目出産のタイミングで「できないことはできない」と思えるようになりました。

日下さん:
私は体調を優先しながら働きたいので、10時から16時まで働く、と決めています。
毎週木曜日までに、ウェブ上の予定表にやることを登録。時間になるとリマインダーが届くので、今やっている作業を中断して、次の作業にとりかからなければならないことがわかるようになっています。
最大で7つの仕事をかけもつこともあります。仕事ごとにクリアファイルを7つ用意し、机の上に並べます。1日のうちでこれら7つのファイルに入っている資料を必ず使う、と決めることで、おっくうだな、なかなか前に進まないなと思うような仕事だとしても、漏れがなくできます。

時には、なまけたくなることもありますが……そんな時は、15分と決めて散歩にでたり、自分と同世代の女性が書いているコラムを読んだりします。この人もこんなふうに苦労したんだな……と知ることで、さすがにいい加減やらないと、と思えるんです(^^

- 周囲とのコミュニケーションで心がけていることは?

下川:
自分のおかれている状況を、できるだけ丁寧に周囲の人たちに説明することを心がけています。たとえば、今は子どもの学校が春休みで子どもが家にいるので早く帰りたい、なども伝えています。

また、メールはできるだけすぐに返信し、相手を待たせないようにしています。

日下:
リモートワークをしていると、コミュニケーションがとても大切なので、やりとりをする会社にあわせたツールを使い分けることで、相手に距離を感じさせないようなやりとりができるよう心がけています。

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20代のうちにやっておきたいこと

下川:
今のうちにぜひ、社内外ジャンル問わずにいろいろな人と知り合ってほしいです。

たとえば自分はこういう人とのコミュニケーションは苦手、ということも知っておくことも、コミュニケーション力を磨くために大切だと思います。

日下:
20代のうちにやっておくといいことは、まず、自分がやれる仕事の数を増やしておくことです。
そして、それらが完全に自分一人だけでできることなのか、一緒にやる人がいてできることなのか、人にマネジメントされないとできないことなのかを知っておくことも大切です。
そして、マネジメントされないとできないものを少しずつ「一緒にやる人がいたらできること」「完全に自分でできること」へと引き上げていくことを意識してみてください。

また、今やっている仕事とは別のことをやってみるとか、副業をやってみるなど、やれることの領域も広げておくといいと思います。

私は、フレキシブルワークで働くようになってから、自分のできることを明確に言えるようになりました。それまでは「自分の強みって何だろう?」と悩んでいた時もありましたが、自分ができることを研ぎ澄まさないといけなくなりますし、スキルの棚卸しをすることが必要になりました。
フレキシブルーワークは、短期間で能力を高めることができる働き方だと思っています。

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参加した女性社員たちの、真剣な表情がとても印象的でした。
みなさんからいただいたコメントをご紹介します。

今回のセミナー参加者の感想:
・これから起こる可能性のあるライフイベントに向けて、20代のうちに計画的に身につけなければならないスキルがよくわかりました。
・「フレキシブルワークを実現している人に共通する3つの力」が印象的でした。自分の足りなかった部分が再確認できて、自分がすべきことに確信が持てました。

今回のセミナーに参加した、人事担当者の感想:
登壇されたお二人ご自身の経験をうかがって、共感しました。みんな悩んでいることは同じなのだな、と一参加者として安心しました。また、人事としては、さまざまな働き方を提供できる仕組みの構築が重要であることも実感しました。

今回のセミナーを担当した、Yahoo!ウーマンプロジェクトの肥後さん:
時間や場所に制約を持ちながら働く女性が成果を出す、というのは、正社員、フリーランスどちらにも共通すると思い、Warisさまにご協力をお願いしました。
女性が輝きながら働き続けるためのヒントを教えていただき、とても勇気づけられる内容でした。
女性社員がなんらかのライフイベントに直面したときに、このセミナーの内容を思い出してもらえたらうれしいです!

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前列:左から 登壇者の日下さん、株式会社Waris田中さん、ヤフー登壇者下川さん、株式会社Waris小崎さん
後列:左からYahoo!ウーマンプロジェクトのみなさん(小野寺、森本、中村、肥後、斎藤)

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