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2020.06.17

緊急事態宣言解除後の人々の動きはどう変わったのか? ヤフービッグデータから見えた動態変化

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こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

ビッグデータレポートでは、新型コロナウイルスの感染拡大によって繁華街の人々の動きがどう変化しているのかを知るために、対象エリアの推定人口の変化を調査した「自粛要請によって人々の動きはどう変わったのか? ヤフービッグデータから見えた動態変化 その1」と「緊急事態宣言によって人々の動きはどう変わったのか? ヤフービッグデータから見えた動態変化」を公開しました。

その後、新規感染者数の減少などに伴い5月25日に緊急事態宣言が解除されましたが、6月2日には再びの感染者増加傾向を踏まえた「東京アラート」が発動されるなど(6月11日解除)、まだまだ以前の生活とは程遠い状況にあります。

しかし、店舗の営業再開も始まり徐々に街にも人が戻りはじめています。そこで、前回のレポート以降の人口推移の変化について追加レポートをお届けしたいと思います。

なお、本レポートで紹介するデータは前回に引き続きYahoo! JAPANおよび各サービスのアプリにおいて位置情報の利用を許可いただいたユーザーのデータのみを利用し、個人情報がわからないように加工・フィルタ・情報のあいまい化をするなどの処理を行ったうえで使用しています。

「緊急事態宣言」解除後、繁華街の変化は?

前回は4月10日(金)~12日(日)までの推定人口推移をお届けしました。そこで今回はそこから直近の週末6月12日(金)~14日(日)までの繁華街エリアの推定人口の変化を見てみましょう。まずは「北海道:すすきの通り」「東京都:歌舞伎町」「東京都:センター街」の三つのエリアに関して、各週末の推定人口推移を時間帯別に出力してみました。

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集計対象期間:2020年1月24日~26日及び、4月10日~12日から6月12日~14日までの金土日 資料: ヤフー位置情報データ

7つの都府県に対して「緊急事態宣言」が出されたのが4月7日でした。しかし、4月10日週の推定人口がもっとも少なくなったわけではなく、北海道のすすきのに関してはむしろそこから5月中旬にかけて徐々に推定人口が減少するという推移となりました。これは北海道で起きた感染拡大の影響によるものとだと考えられます。 一方、東京の歌舞伎町とセンター街はほぼ同じ波形となっており、4月10日週から5月22日週まではほぼ線が重なるほどの人口推移を見せていましたが、緊急事態宣言が解除された直後の5月29日週よりジワリと増加している様子が見られます。

次に「愛知県:栄」「大阪府:道頓堀」「福岡県:中洲」の三つのエリアを見てみます。

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集計対象期間:2020年1月24日~26日及び、4月10日~12日から6月12日~14日までの金土日 資料: ヤフー位置情報データ

こちらの3府県に関しても、基本的には5月22日週または5月29日週から推定人口が戻りつつある傾向が見られます。特に東京都と比較した場合に、ややタイミングが早く、また戻り幅も大きいよう見られます。また6月に入ってからは急激に戻すといった様子は見られず、6月5日週、12日週ともに同じような値の推移となっています。

各繁華街による変化推移の差は?

各々の繁華街における推移は上記で紹介した通りの傾向となりました。では、繁華街同士で比較した場合にその違いはあるのでしょうか? 金土日とそれぞれの18時における推定人口の推移を1月24日週を100とした場合の指数に置き換えて、推移を比較してみました。

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集計対象期間:2020年1月24日~26日及び、4月10日~12日から6月12日~14日までの金土日 資料: ヤフー位置情報データ

金曜日の推移に関しては、春分の日の祝日に大きく下げている日がありますが、基本的にはどの繁華街も5月1日週を底にして、なだらかに人が戻りつつある様子が見て取れます。
土曜日は、2月下旬よりすすきのから先行して大きく推定人口の減少がはじまり、その後ほかの繁華街もすすきのに追いつくように減少しています。
日曜日は2月23日週まで指数が100を超える場所もありましたが、その後ほかの曜日と同様に減少しました。しかし、すすきのだけはほかの繁華街と比べてやや減少幅が小さな推移を描いており、特異な波形となっています。
また全体として、歌舞伎町とセンター街の2カ所が他と比較しても間が空くほどの大きな減少を見せており、緊急事態宣言解除後の戻りもゆっくりであることが比較のグラフによってわかりました。

最後に前回と同様に全体の減少率を比較してみましょう。金、土、日それぞれの18時における、1月24日週と直近の6月14日週の推定人口差を比較してみました。

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集計対象期間:2020年1月24日~26日及び、6月12日~14日 資料: ヤフー位置情報データ

平日の金曜日に関しては1月24日(金)比でもっとも減っている歌舞伎町で55.8%、もっとも多い愛知県の栄では68.6%と約7割となっており、じわじわと1月の水準に戻りつつあることがわかります。一方で、土日に関しては平日よりも人出が少ない状態になっており、なかでも東京の歌舞伎町およびセンター街の2エリアはいまだ50%を切っており、自粛傾向が続いているエリアということがわかります。また、それ以外のエリアに関してもおおむね50%台にとどまっており、平日よりも少なくなっています。ただし、最新週の日曜日のすすきのエリアにおいて人が増えている傾向が見られる点が気になります。

引き続きYahoo! JAPANビッグデータレポートではこれからも世の中の課題についてデータを元に検証し、データが持つ可能性や力強さをお伝えしてまいります。今後ともビッグデータレポートをよろしくお願いいたします。

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