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2020.06.22

マスク熱中症にも注意! Yahoo!天気・災害の「熱中症情報」でしっかり対策を

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今年の夏は、新型コロナウイルス感染症対策のマスク着用によって熱中症のリスクが高まる可能性があるため、例年以上の対策が必要です。

「マスク熱中症」に注意

東京消防庁によると、2019年に熱中症で救急搬送された人は、気温26~35度、湿度60~90%の範囲が多かったそうです。
今年は真夏もマスクをして過ごさなければいけない状況が続くと予想されますが、マスクの中で吐く息の温度は体温とほぼ同じ約36度、マスク内の湿度は100%になることも…。

・高温多湿な状態で密閉される
・のどの渇きを感じにくい
・マスクが汗で湿ると通気性が悪くなる
これらの熱中症になりやすい条件がそろってしまうことになります。

環境省と厚生労働省は、屋外で他の人と2メートル以上の十分な距離がとれている場合は、木陰などの人が少ない場所でマスクを外したり、休んだりすることを呼びかけています。必要がない時は、なるべくマスクを外して熱中症のリスクを減らすことが、今年の夏はとても大切です。
マスクを着用している場合には、外での負荷が大きな作業や激しい運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしてください。また、腕や足首を出して肌の露出面積を増やし放熱できる服装がオススメです。
また、今年はまだ体が暑さに慣れていない方も多いと思いますので、人混みをさけた屋外で少しずつ体も暑さに慣らす「暑熱順化」をすることも大切です。

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Yahoo!天気・災害では、全国各地の1時間ごとの熱中症危険度予報などをまとめた「熱中症情報」を5月より公開しています。熱中症情報の活用方法、今年の改善点などを、気象予報士の資格も持つサービスマネージャーの田中、企画担当の三方、デザインを担当した梶谷に聞きました。

熱中症指数の段階を増やし、危険な時間帯をよりわかりやすく

三方:
今年は、これまで5段階だった熱中症指数を6段階に増やしました。これは、環境省が発表している「暑さ指数(WBGT指標)※1」に米国でも使われている「Extreme」というレベルを加えたものです。日本基準での最高レベル「危険」よりもさらに危険なレベル「極めて危険」を表示することによって、より危険な日や時間帯をより詳しくお知らせできるようになりました。

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※1 暑さ指数(WBGT指標)
人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい 気温、湿度、 輻射熱(周辺の熱環境)それぞれの効果から算出される指標。
暑さ指数(WBGT)とは?(環境省)

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また、熱中症情報を「1日ごと」から「1時間ごと」にしています。1時間ごとにしたことで、実は午前中の方が危険なことがある、夜間も危険である、ということを、よりしっかりと認識していただくお手伝いができればと思いました。
夜間に危険度が高い段階になったときは「寝る前に必ず水分補給をしておきましょう」など、夜用のコメントの表示もしています。危険な日や時間帯をできるだけ避けて外出したり、こまめな水分補給や冷房を使ったりなど、状況に応じた熱中症対策の参考にしていただきたいと思います。

今年の熱中症情報を検討する際に、熱中症についての需要について検索ワードなどから調査しました。その結果、実は熱中症対策よりも、熱中症になってしまったときの具体的な症状の検索ニーズが多いことがわかりました。そのため、今年は熱中症に注意が必要な時期・タイミングや、熱中症になってしまったときの対策法などについてのコラムを追加しました。

梶谷:
1日の中で熱中症の危険度の推移をわかりやすく伝えるためには折れ線グラフが有効だと考え、アプリで実装している横スクロールの見せ方をウェブでも採用しました。
また、熱中症情報は週間天気や1時間ごとの天気と同じ画面上に表示されるため、アイコンの数や色のパターンで危険度を示すのではなく、人の表情のアイコンでシンプルに表現し、段階を示すラベルと一緒に表示しました。(参考:下の画面)

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東京オリンピックがきっかけになった、今年の熱中症情報

三方:
今年、東京オリンピックが開催されていれば、選手をはじめ多くの方が競技会場に向かうために外出したり、炎天下で観戦したりすると想定されました。そのため、今年は熱中症指数の段階を細かくすることでユーザーの熱中症防止に貢献できないかと、早くから検討していました。

多摩美術大学が行った比較調査をまとめたサイト「2020東京オリンピック開催予定期間のWBGT値」を見ていただくと、年々気温が上がっていることがよくわかります。たとえば2008年ごろは、「危険」にあたる赤い色はほとんどありませんが、過去5年では、7月下旬から8月のオリンピック開催期間は、ほとんど「危険」の赤が表示されています。
ここ5年くらいはその傾向が顕著になってきたため、これまでの5段階の伝え方では、ユーザーがいつ気をつけたらいいかわかりにくいという課題がありました。そのため、アメリカで採用されている、より危険な基準を取り入れることで、より注意をしなければならないところがわかるようになるのではと考えました。

田中:
日本がオリンピックの誘致を行ったのは2013年くらいだったため、そのときはまだ、日本がそこまで危険な暑さではありませんでした。ここまで猛烈な暑さになったのは、ここ数年のことです。そのため、オリンピックに参加する選手はもちろん、観戦する方に対しても、本当に危険な時間帯をより詳細に知らせたい、という思いがありました。

熱中症情報をご自身の行動の参考に

三方:
今年の夏は、例年よりも室内で過ごす方が多いのではないでしょうか。
熱中症は、「夏の暑い日に外でなるもの」というイメージがまだ強いと思いますが、決してそうではありません。熱中症の構成要素の多くは湿度が占めており、室内や夜間でもなってしまう可能性があることはコラムを読んで知っていただき、さらに熱中症情報をこまめにチェックして毎日の自己防衛のためにご利用ください。特にご年配の方は、どの時間帯であれば危険が少ないのかを確認して外出などの行動を決めていただければと思います。

梶谷:
毎朝、天気予報と一緒に熱中症情報も確認してほしいです。また、夜間にも熱中症になってしまう可能性があるため、当日だけではなく、夜から翌日の朝にかけての気温などもあわせて確認してください。

田中:
1時間ごとの熱中症情報ははじめての取り組みです。注意喚起がしっかり広がっていくのかを確認しながら、今年の夏をむかえたいと思っています。「今年は今まで以上に熱中症に注意しましょう」ということを、一段階高めて注意喚起を行っていきます。
気温を見れば1日中暑いことはすぐにわかりますが、具体的に「何時くらいに特に気をつけたらいいのか」「何時までに家に帰ろうか」「何時に外出しようか」など、常に時系列の熱中症指数を参考にして外出する習慣が定着してほしいと思っています。

コロナの感染予防と熱中症対策を同時に行わなければならない今年の夏。マスクを着用しながら厳しい暑さを乗り切ることは誰にとっても厳しく、いつも以上に注意をしながら過ごす必要があります。
くれぐれも、ご自身の体調、命を守る意識を持って、今年の夏を乗り切っていただきたいと思います。

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