トピックス

2020.07.07

コロナ禍で求められるインターネットを活用した防災対策とは?

画像

このたび九州の豪雨による災害で被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

気象庁によると、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が発生する回数は、1976年以降、年々増加傾向にあり(※1)、これから秋にかけて、豪雨や台風などによる災害が多数発生する可能性があります。特に今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、避難すること自体に感染リスクが伴う場合もあるため、これまで以上に平常時から災害へ備えておくことが重要です。

新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される「いま求められる防災対策」について、ヤフーが提供する防災関連サービスとともにご紹介します。

新型コロナを踏まえた災害対策を「していない」が6割以上という結果に

Yahoo!ニュース みんなの意見で実施した調査によると「対策したいが方法がわからない」「特に対策するつもりはない」と回答している方が6割以上、という結果となっています。
新型コロナを踏まえた災害対策していますか?

画像

発災前:居住地や勤務地の状況などを把握し、災害に備える

約1,900万(※2)の方にご利用いただいているYahoo!防災速報(iOS版、Android版)とYahoo!天気・災害(PC版、スマートフォンブラウザー版)では、災害ごとの行動や備えに役立つ「防災手帳(※3)」が見られます。

新型コロナウイルスへの感染が懸念される状況においても、安全に避難行動を取ることができるように、「新型コロナウイルス感染症状況下の避難行動」というコンテンツを「防災手帳」内に追加しました。
いま知っておくべき避難行動についての知識やハザードマップ、防災グッズなどの情報を集約しています。災害が発生してしまったらどうしたらよいのか、事前に確認しておくことが大切です。

画像

自治体からの緊急情報:災害や新型コロナなどの情報をタイムリーに取得

また、「災害協定」を1,066の自治体(※4)と締結しています。災害協定を締結している自治体は、Yahoo!防災速報やYahoo! JAPANアプリなどを通じて、自治体からの緊急情報を直接住民に発信できます。
多くの自治体が災害に関する緊急情報などの情報を配信しており、プッシュ通知を確認することで、いち早く身を守るための行動につなげることができます。このたび発生した九州での豪雨においても、熊本県や水俣市など、多くの自治体が避難所開設情報などを配信しました。

新型コロナウイルスの感染拡大に不安を感じている方が多い中、プッシュ通知などを設定することで、登録した自治体の新型コロナウイルスに関する情報を取得できます。
新型コロナウイルス感染者の発生状況や、感染を防ぐための対策を多くの自治体が呼びかけており、今年2月以降、250以上の自治体から1,700件以上の通知を配信しました。

画像

画像

気象予報士からのアドバイス(発災前)
新型コロナウイルス感染症が収束しない中でも、災害時には、危険な場所にいる人は避難することが原則です。事前にハザードマップや自治体が発信する最新状況を確認し、自宅や勤務地周辺などでの安全が確保されているかを知っておくことが重要です。「防災手帳」では、ハザードマップの他にも、新型コロナウイルス感染症状況下で準備すべき防災グッズなど、防災についてのあらゆる情報を確認できます。
田中真司(Yahoo!天気・災害サービスマネージャー / 気象予報士)

※1: 気象庁:大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化
※2: 2020年7月6日時点。
※3: 防災手帳
※4: 2020年7月6日時点。人口カバー率は87.3%

発災中:身の回りの状況を把握し、いち早く的確な避難行動を

大雨による洪水などの危険が迫り、避難勧告が出ても、実際に避難する人は多くないといいます。
2018年に発生した平成30年7月豪雨(西日本豪雨)では200名以上が犠牲になり、逃げ遅れが大きな社会課題となりました。

災害マップ:現在地の災害やライフラインの状況を共有

今年3月、Yahoo!防災速報に、ユーザー同士で現在地における災害やライフラインの状況を共有できる機能「災害マップ(※5)」を追加しました。
これまでのように自治体や気象庁などの公的機関から発信される情報を得るだけではなく、「災害マップ」を活用することで、当事者同士が「生の声」として現在地の状況を共有できるため、早期に災害の状況を知り、避難判断に役立てられます。このたび豪雨が発生している九州でも、7月6日までに、6千件以上の災害状況投稿と、5万件以上のライフライン状況の投稿(※6)がありました。

災害マップでは、誤った情報や憶測などの投稿を抑止するために、位置情報をオンにしたうえで、現在地に災害の危険が迫っていることを知らせるプッシュ通知を受け取った方のみが投稿できます。

画像

画像

大雨危険度通知、大雨警戒レベルマップ:5段階の危険度でわかりやすく通知

また、2019年7月に気象庁と連携して開始した「大雨危険度通知(※7)」は、10種類以上ある注意報や警報などを用いて、市区町村ごとに5段階の危険度でわかりやすく通知します。
「警戒レベル3相当」以上に上昇したときに、市区町村ごとの土砂災害や洪水の危険度と、とるべき行動を各アプリ(Yahoo! JAPAN、Yahoo!天気、Yahoo!防災速報)からプッシュ通知で伝えることで発災前の早い段階で避難行動の判断につなげます。

また、Yahoo!防災速報やYahoo!天気・災害で提供している「大雨警戒レベルマップ」は、全国における土砂災害や洪水の危険度を地図上で詳細に確認できます。
「大雨危険度通知」は市区町村単位での危険度ですが、「大雨警戒レベルマップ」も併せて確認することで、現在地付近で土砂災害や洪水の危険度が特に高まっている場所がわかり、避難行動の判断に役立ていただけます。

画像

画像

河川水位情報 河川の増水や氾濫から身を守るため

Yahoo!天気・災害(PC版、スマホ版)、Yahoo!天気アプリでは、河川の「注意」「警戒」などの情報や、10分、1時間ごとの観測所の水位の変化を危険度に応じて色分けされた記号などを用い、地図上やグラフで分かりやすく表示する「河川水位情報」を提供(※8)しています。国土交通省で観測している全国の河川のライブ画像も掲載しています。
現地に見に行かずに近隣地区などの河川の状況がわかるため、自主避難を早期に判断するために活用できます。

画像

気象予報士からのアドバイス(発災中)
災害が発生したら、現在地の正確な情報を入手し、迅速かつ的確な避難判断につなげることが最も大事です。「災害マップ」や「大雨危険度通知」、「大雨警戒レベルマップ」などは、ユーザーへわかりやすく災害情報を提供し、逃げ遅れによる被害を抑止するために開始しました。

ただし今年は、たくさんの人が密集することで新型コロナウイルス感染症のリスクが高まるため、安全な場所にいる場合は必ずしも避難場所に行く必要はありません。現在地の危険度をきちんと把握したうえで、知人宅などへの「分散避難」や、自宅の上層階および頑丈な高い場所への“垂直避難”も検討してください。
避難場所に避難する際には、マスクや体温計、消毒グッズなどを持っていくことをおすすめします。
田中真司(Yahoo!天気・災害サービスマネージャー / 気象予報士)

※5: 「Yahoo!防災速報」アプリ、ユーザー同士で災害状況を共有し、危険をいち早く確認できる機能「災害マップ」の正式版を提供開始(プレスリリース)
※6:災害状況投稿数:7月3日〜7月6日の期間で6,307件(内、コメントあり876件)、ライフライン状況投稿数:7月3日〜7月6日の期間で50,717件(電気・ガス・水道の合計件数)
※7: ヤフー、気象庁と連携して、市区町村ごとの土砂災害や洪水の危険度と、 とるべき行動を伝える機能「大雨危険度通知」を開始(プレスリリース)
※8: 河川水位情報(Yahoo!天気・災害)

このページの先頭へ