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2022.03.30

ヤフーの新しい働き方 自然の中で働くこと

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近年、コロナ禍などに伴い、人々の生活や働き方が変化しています。ヤフーでも完全リモートワークや地方への移住など「新しい働き方」を実践する社員が数多くいます。
ヤフーでは、2022年4月から、飛行機での出社や、日本全国どこでも居住が可能になり、さらに柔軟な働き方を選択できるようになります。今回は、一足先に2021年から新しい生活拠点で過ごしている加藤に、移住をした理由、移住後の生活やワークスタイルの変化などを聞きました。

    目次:
  1. 新しい働き方をはじめた理由
  2. 新天地をどうやって決めたか
  3. 新天地のよいところは?
  4. 新天地で気になったことは?
  5. 移住を考えている人が気をつけたいこと
加藤 末那(かとう まな)
2014年8月入社。COO室で人事関連の業務を担当後、CEO室、IR部、Zコーポレーションへの出向、部門人事等を経て、現在はZホールディングス株式会社の人事企画で制度報酬設計・運用などを担当している。

新しい働き方をはじめた理由

パートナーと現在3歳の息子と住んでいた東京都内のマンションから、2021年春に新しい場所へ引っ越しました。
ヤフーでは2016年に新幹線通勤が可能になったため、遠距離に住むことは可能でしたが、東京の街や人が好きだったので、当時の私にとって、東京から離れた場所に住むという選択肢がありませんでした。

2020年に、働く場所を自由に選択できる「どこでもオフィス」の上限回数が無制限になり、一気にリモートワーク化が進んだことで、オフィスへの出社回数も少なくなりました。そうした環境の変化に伴い、初めて「移住」が視野に入ってきました。

移住した一番の理由は、家のスペース的な課題です。私もパートナーもほぼ100%リモートワークで仕事をしていたので、家の中で2人が同時に業務をしていると場所が狭く大変でした。そのため、居間や寝室、お風呂場などを使ってオンライン会議をしていました。さらに、コロナが始まった頃に保育園が休園になり、常に子どもが家にいるようになりました。

子どもが家の中で遊びたくて大暴れするといったこともあり、より家が狭いと感じるようになったのです。今考えると、当時の家は通勤が便利なことが優先で、平日は寝るだけ、週末に家族が一緒に過ごすことしか考えていませんでした。

2020年の8月から10月、毎週末に移住候補の場所や物件を見に行ったり、そこに住む知り合いの話を聞いたりしていました。地方の良い物件を探す際には、地元の不動産に相談するのがおすすめです。また、すでに移住している知り合いのつながりも重要でした。東京のマンションより個性や多様性があっておもしろかったです。

新天地をどうやって決めたか

移住先を検討する上で考えたのは、どうせ移住をするなら東京への移動もしやすい場所。そして、自然が豊かで面白そうなコミュニティーや教育環境があるところで、鎌倉、逗子葉山、熱海、軽井沢、軽井沢の隣町の御代田など、さまざまな場所に足を運び検討しました。探している数カ月間は、民泊サービスや短期間借りられる物件を活用し旅をしながら生活している感覚で楽しかったです。

私は北海道出身で寒いところが平気ですし、どちらかというと海より森が好きなタイプなので軽井沢がいいなと思いました。パートナーの実家は淡路島ということもあり、暖かいところや海が好きなので、鎌倉の街が気に入ったようでした。最終的には、家族で話し合いというか、パートナーを説得して引っ越し先を「軽井沢」に決めました。

新天地のよいところは?

軽井沢は、土地に対して建物を建てられる比率がルールで決まっている地域が多く、建物以外は自然を生かさないといけません。そのおかげで景観がよく、自然環境が守られているので、まるで森の中に住んでいるような感覚です。
家の前の道路も舗装されておらず、雨の日は苦労しますが、まさに「自然」という感じです。車はほぼ通らないので、子供が一人で遊んでいても安心です。子供も家の周りで遊ぶのが大好きです。

仕事の休憩中に庭の景色を見るだけでもいやされます。東京の家も、窓をあけたら自然がみえて景色も良かったのですが、軽井沢の景色と空気は別格です。休憩時間に庭でご飯を食べたり、コーヒーを飲んだりすると、それまでのストレスが全部リセットされる気がします。
午前中に休みをとれば、標高1,600m以上の山にもすぐに登れます。とにかく仕事から自然の距離がとても近くて不思議な感覚です。

リモートワーク環境を整えるため、自分たちの部屋がもてる物件を探していましたので、それが実現したことも良かったです。新居は決して広い家ではありませんが、東京とは比べ物にならないくらい広いです。

移住後、仕事に対するパフォーマンスはさらに上がったと感じています。さまざまな意味でストレスがたまらない環境に身を置いているためかと思います。
育児は東京にいる頃からパートナーと半々で分担していますし、通勤がなく、起きて10分後には仕事を始められ、お昼は森の中で食べられる、生活全体の生産性みたいなものは向上していると思います。

生活視点での良さは、食べ物が安くておいしくて、種類も豊富な点が気に入っています。信州(長野県)はキノコの国なので、スーパーに行くと10数種類のキノコが並んでいるんです。これにはものすごく驚きました。一方で、別荘地や観光地として有名な軽井沢は、美味しいレストランも多いので外食も楽しんでいます。

また、移住者も多く、その中で面白いコミュニティーも複数あり、地元になじむきっかけが豊富なのも良い点だと思います。私の場合は、そこから仕事関係の話につながったり、ヤフーへの転職候補者を見つけたりできています。

週末や休暇の過ごし方も変わりました。今年の冬はウインタースポーツにはまって、信州中をめぐりました。白馬や野沢温泉など、東京からだと少し距離がありますが、軽井沢からだと週末の移動も苦になりません。密を避けながら、家族と楽しい週末を過ごせています。

新天地で気になったことは?

まず、フードデリバリーサービスがほとんどないということです。東京に住んでいた頃は、仕事が忙しいときなどはデリバリーを活用していたので心配だったのですが、意外となくても生活できています。出勤のために準備や通勤したりする時間がないので、時間に余裕ができて、以前より食事を作るようになりました。
また、びっくりしたのはごみ捨て場が車で行かないといけないくらい遠いことでしょうか。東京のマンションでは、地下にいつでも捨てられる集積所があったので、日時に合わせて車で捨てに行くのは結構大変です。
また、避暑地である軽井沢は冬には休業するお店が多いため空いているお店を探すのが大変です。引っ越し当初は、飲食店は行けば空いているものだと思っていたので、その感覚を変えるのが大変でした。
一方で、冬は寒すぎる、虫がたくさん出る、などの事前に聞いていたマイナスポイントは、北海道で育った私には全く平気な範囲でした。

移住を考えている人が気をつけたいこと

移住や生活環境を変えることを考えている人は、マイナス要素や心配事にフォーカスしすぎると動けなくなると思うので、とりあえず、考えすぎず実行してみたら良いのではないかと思います。移住前に情報を収集するのはすごく大切ですが、私の場合は、住んでみて想定していなかったマイナス点があったり、逆に聞いていたことは意外と平気だったりしました。住んでみないと地域性などはわからないですし、気候も場所によってさまざまなので、住宅は買わずに、まずは仮の住まいで生活してみてください。その上で、合わなければすぐに元の場所に帰るくらいの感覚で行くのが良いと思います。
また、実際にその場所に足を運んでみたり、移住した知り合いに話を聞いてみたりするとイメージがしやすくなりますし、気分も盛り上がってくると思います。

ストレスフリーな環境へ移住したことで、仕事の生産性も上がりました。
この環境で働けていることに感謝していますし、今の自分や家族にとって、これ以上の環境はなかなか見つけられないだろうなと感じています。

移住先を探すときは…
・地元の不動産に相談するのがおすすめ
・すでに移住している知り合いのつながりも重要
・民泊サービスなどを活用し旅をしながら探す過程も楽しむ
・住宅は買わずに、まずは仮の住まいで生活してみる

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