ななめ会議では、ファシリテーターと参加者がテーブルを囲みます(現在はオンラインで実施することも多くなっています)。
ファシリテーターは、その上司の部下である参加者に、上司について「知っていること」、「続けてほしいこと」、「やめてほしいこと」、「やってほしいこと」の4つの質問をしていきます。

1)知っていること
まず、アイスブレイクとして、上司について知っていることを共有しあいます。
たとえば、「いつも元気!」「朝より夜型」「〇〇県出身」「食べ物は〇〇が好き」「休日は〇〇を楽しんでいるらしい」「好きな芸能人は〇〇」「以前はこんな仕事をしていた」など…。
ちょっとした雑談などから知った、上司の個性や人柄などがわかることを話してみましょう。
ただ、もしかしたら他の人にはあまり知られたくないこともあるかもしれません。あまり個人的なことを共有しないよう、気をつけてくださいね。
2)続けてほしいこと
次に、上司に今後も続けてほしいことについて話します。
「こまめに声をかけてくれる」「ある程度仕事を任せてくれる」「議論を建設的に進めてくれる」「適切にほめてくれる」「話を受け止めてくれる」…など、上司からしてもらってうれしかったことはありますか?
それはきっと、他のメンバーにとってもしてもらったらうれしいことのはず! そして、上司にとってもうれしいフィードバックになりますので、どんどん共有してみてください。
3)やめてほしいこと
実は、ななめ会議はここからが本番です。
誰かに「やめてほしいこと」をフィードバックするのは勇気がいりますよね…。それが上司であればなおさらです。でも、ここで「忖度(そんたく)なく」しっかり意見を出すことがとても大切です。
ただ、このとき注意してほしいのは、批判や不満をぶつけるだけにならないこと。
このマンガでは「たまに寝ぐせがすごいことがある」と出ていますね。もしかしたら、営業職なので、オンライン会議のときに身だしなみが気になったことがあるのかもしれません。
4)やってほしいこと
最後に、3)のやめてほしいこと、2)の続けてほしいことを受けて、今後新たにやってほしいことを出し合います。
マンガの上司は、どうやら少し仕事を抱え込んでしまいがちなようです。そのため、「もっと自分たちに任せてほしい」という意見が出ました。
このように働きすぎの傾向がある上司にはもしかしたら「ちゃんと休んでほしい」ということも、「やってほしいこと」になるかもしれませんね。
ここまで、上司について話してきました。
でも、「やめてほしいこと」が1つしか出ていない、内容も「寝ぐせ」についてという、あまり踏み込んだ内容ではないことが気になります。
この上司に「やめてほしいこと」は本当にそれだけなのでしょうか…?
「「ななめ会議」でチームビルディング 上司にやめてほしいことの伝え方」に続きます!
【関連リンク】
- 上司と部下の相互理解を深める「ななめ会議」 ファシリテーションとフィードバックのコツ(コーポレートブログ)