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2021.07.28

「少しでも楽しい気持ちになっていただくために」Yahoo!天気アプリ 季節のおもてなし

「少しでも楽しい気持ちになっていただくために」Yahoo!天気アプリ 季節のおもてなし

2020年は、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出されるなど、多くの人にとって厳しい年となったのではないでしょうか。また、2021年1月に出された新型コロナウイルスの緊急事態宣言が延長されるなど、今も「不要不急」の外出自粛が求められる日々が続いています。
Yahoo!天気アプリでは、少しでもユーザーのみなさまに楽しい気持ちになっていただければと、昨年のクリスマスと年末年始、そして今年は七夕のタイミングで、「おもてなし」の演出をしました。
今回は、このおもてなしにこめた思いを、担当したデザイナーに聞きました。

梶谷 匡佑(かじたに きょうすけ)
2014年入社後、Yahoo!検索で企画デザインを担当。現在はYahoo!天気・災害でデザインチームのリーダーを務める。 サービスでは主にYahoo!天気アプリやウェブサービスを中心にデザイン・ディレクション業務を担当している。

Yahoo!天気アプリで実施した季節のおもてなし

1)クリスマスのおもてなし

「今日、明日、明後日」の天気に表示される日の出・日の入りの時刻で、2020年12月24日クリスマスイブの「日の入り」、12月25日のクリスマスの朝の「日の出」にクリスマスツリーのアイコンを表示しました。
24日はツリーが表示されていましたが、25日の日の出の時間にはツリーの下にプレゼントが! サンタクロースが24日の夜中にやってきたという演出です。

このクリスマスのおもてなしは、2020年12月にYahoo!天気アプリをリニューアルし、日の出と日の入の情報を扱うようになったことがきっかけで実施しました。アプリ上に表示するためスペースがあまりないので、できるだけシンプルにすることにこだわり、アイコンも何種類か作ってみて、チーム内で検討しながら進めました。

そのときに「そもそも、クリスマスって24日と25日のどちらのことだろう?」という話になったんです。「クリスマス」は25日ですが、イベントとしては前日のクリスマスイブを重視している方も多いのではないでしょうか。
そこで、詳しく調べてみたところ「クリスマスは12月24日の日の入から25日の日の出までがクリスマス」ということがわかったので、日の入りと日の出の時間にクリスマスの演出を実施するのはぴったりかもしれない、ということになりました。

いつも使ってくださっているユーザーのみなさんが、いつも通り情報を見ようとしたらたまたま気づいて喜んでいただければ、という思いで進めました。結果、24日の夜に気づいてくださった方も多くて、SNS上でも多くのコメントをいただきました。
「Yahoo天気のこれ(ツリーのアイコン)ぐらいでしかクリスマスを感じない」
「クリスマスの日の出はツリーにプレゼントが添えられていてホッコリした」
など、楽しい気持ちになっていただけたことがわかるコメントも多く、とてもうれしかったですね。
「24日にはクリスマスツリーが、さらに25日の朝には続きがあった」というストーリーがあったことで、より喜んでいただけたのではないかと感じています。

2)お正月のおもてなし

2021年元旦の日の出には、初夢は「一富士二鷹三茄子」ということで富士山を表示しました。こちらは2019年にも実施して好評だったため今年も実施しました。 今回も「かわいい」「粋」「芸が細かい」「おめでたい」「うれしい」「前回(2020年)のクリスマスに続きすてきな演出」などのコメントをいただきました。

3)七夕のおもてなし

そして、今年は初めて七夕にもおもてなしの取り組みを実施しました。7月7日の日の入りの時間に笹と短冊のアイコンを表示しました。
七夕は、1年に1度だけ織姫と彦星が天の川を渡って会える7月7日の夜のこと。「雨が降ると天の川が渡れない」ともいわれていますので、当日の夜は、天の川を思い出して夜空を見上げていただけたら、と実施しました。気づいてくださった方からは「かわいい」「小粋」「アイコンを見て七夕に気がついた」などのコメントをいただきました。

ウェブやアプリにおけるホスピタリティとは?

ホスピタリティ(hospitality)とは、「歓待」「おもてなし」などを意味する言葉で、企業活動においてもお客さまをおもてなしするときの心構えとして使われます。具体的には、どのように応対すればお客様に喜んでいただけるかを考えて実践したり、お客様が想像する以上のサービスを提供したりする姿勢がホスピタリティだといえます。

以前、ヤフーが開催した自主勉強会で、外部の有識者に「ウェブにおけるホスピタリティ、おもてなし、とはどうあるべきか?」についてうかがったことがあるそうです。ヤフーのさまざまなページを見ていただき、「こういうところがホスピタリティだ」「こういうところにもっとホスピタリティを利かせたほうがよい」というアドバイスをいただきました。
そして、ホスピタリティがあり今後も継続した方が良い施策は、Yahoo! JAPANトップページ(PC版)の上部のYahoo! JAPANロゴ付近などのデコレーションでした。さらに、なかでも特に力を入れてやった方がよいと言われたのは、クリスマスやバレンタインデー、七夕などの「季節を感じさせてくれるもの」を取り入れることでした。

直接お会いできないユーザーのみなさんに、ウェブやアプリを通じてどのようにおもてなしをすればいいのかという難しさも感じています。Yahoo!天気アプリでも季節を取り入れた今回のようなおもてなしを通じて、日々ご利用いただいているユーザーのみなさまが少しでも楽しい気持ちになっていただけたら、とてもうれしく思っています。

今後の展望

サービスを使っていただく上で、一番大切なことは「必要としている情報があること」そして「天気の情報が見やすいこと」です。その上で、引き続きデコレーションなどの細かな仕掛けやアニメーションのようなインタラクションなど、心地よくご利用いただくためのこだわりにも取り組んでいきたいですね。

初日の出、クリスマス、七夕とともに、天気の情報との親和性も大切にして実施しましたが、その考え方は今後も変えたくないと思っています。
演出が前面に出過ぎてしまうことは避けたいので、天気の情報を絡めたおもてなしも引き続き考えていきたいです。たとえばYahoo!天気アプリで昨年からはじめた二十四節気(※)など季節の読み物コンテンツなど、天気情報の発信だけではなく、季節に関連した情報を自分たちの言葉で伝えるということにも取り組んでいきます。
天気アプリは、天気がいいと起動していただけないということもあるので、そのような取り組みが浸透して、使っていただくきっかけの1つになればうれしいです。今後も天気アプリはどんどんアップデートしていきますので、機能面での「おもてなし」も楽しみにしていてください!

※二十四節気(にじゅうしせっき) 日本では平安時代から使われている、太陽の位置を元に1年を24等分した暦のこと。季節の変化をさらにきめ細かくとらえることで、農業の目安などとして使われていました。

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