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2020.12.22

今冬のインフルエンザはビッグデータ予測ができない!?
~夏に続き冬のさまざまな感染症も大きく減少~

今冬のインフルエンザはビッグデータ予測ができない!? ~夏に続き冬のさまざまな感染症も大きく減少~

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

今年9月にビッグデータレポートでは新型コロナによる衛生意識の高まりによるものか、今年の感染症が例年と比較してとても少ないという「今冬のインフルエンザはビッグデータでも予測困難!? 」レポートをお届けしました。

そしてその影響はこの冬まで続いており、特にこの時期に例年であれば感染拡大真っただ中となるインフルエンザに関して、過去に類を見ないほどの圧倒的に少ない感染者数となっています。厚生労働省が発表している最新週(50週:2020年12月7日~13日)では2019年比で約1350分の1となっており、もしかすると今年はこのままインフルエンザの流行入り宣言そのものが出ない可能性もありそうです。

資料:厚生労働省

また、ビッグデータレポートでは2014年よりインフルエンザの定点患者報告数を予測するというレポートを毎年報告しています。

ビッグデータ分析でみるインフルエンザ感染状況

今冬も例年のロジックを用いて予測数値を計算していますが、いまのところ定点報告数が少なすぎるためにほぼ0.01に収束しており、現時点では予測が困難な状況となっています。

資料:厚生労働省、ヤフー検索データ 対象期間:2020年第45週~第50週まで

定点当たりの報告数が1を超えるとインフルエンザの流行入り宣言がでますが、今冬はその数値からもまだ100分の1となっています。
しかし、インフルエンザが少ないということは喜ばしいことでもあり、もし年末年始をまたいだ後も大きく数が増えないようであれば、今冬に限ってはインフルエンザの大流行は起こらない可能性もありそうです。一方、COVID19で医療機関のキャパの逼迫は当面続くと想定され、いざというときの対応力のことを考えると、ワクチンを打つ価値は引き続き高いと言えます。

さまざまな感染症の患者数が激減中

2020年9月にお伝えした段階でも夏に流行りがちな感染症の数が劇的に少ないということをお伝えしましたが、冬に流行りがちな感染症の状況はいったいどうなのでしょうか? 先ほどお伝えしたインフルエンザも冬に流行りがちな感染症の一つであり、例年よりも圧倒的に少ないことがわかりましたが、ほかの感染症のここ10年間の推移を見てみましょう。

資料:国立感染症研究所 対象期間:2010年第1週~2020年第49週まで

このように、例年冬に感染者数が増える感染症は軒並みこの10年で最も少ない数値になっていることがわかるかと思います。

今冬は例年と何が違うのか

しかし、他の感染症は減少したとはいえ、新型コロナの脅威は続いたまま2020年も年末となりました。まもなく年賀状の時期でもありますが、メールや手紙などでは相手の体や健康を気遣う機会が増えていることが検索のデータをみてもわかります。

しかし、今年になって増加している言い回しの中で一つ気になる検索キーワードがありました。

おそらく友人知人、家族に限らず、店舗や宿、飲食店など多くのかたがこの言葉を使われているのでしょうね。来年はこの言葉が実現する良い年となることを願っております。

引き続きYahoo! JAPANビッグデータレポートではこれからも世の中の課題についてデータを元に検証し、データが持つ可能性や力強さをお伝えしてまいります。今後ともビッグデータレポートをよろしくお願いいたします。

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