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2020.12.22

ヤフーのビッグデータとダイレクトにつながる、DS.APIの4つの活用シーン

ヤフーのビッグデータとダイレクトにつながる、DS.APIの4つの活用シーン

2020年11月にオンラインで開催した「Yahoo! JAPAN DATA Conference 2020 -online-」では、データ活用の具体的な事例にもとづき、6つのセッションを行いました。
今回はそのなかから、「ヤフーのビッグデータとダイレクトにつながるDS.API」のレポートをお届けします。

ヤフー・データソリューションの新サービス「DS.API」は、ブラウザ以外のシステムからもダイレクトにヤフー・データソリューションをご利用いただけるサービスです。API連携することで可能になるデータ活用の推進とビジネスの可能性について、ご紹介します。

小沼 剛(こぬま ごう)
ヤフー株式会社 データソリューション事業本部 事業戦略部 部長
データソリューション事業本部で事業戦略を担当。DS.APIに関してもプロジェクトに関わっている。

APIとは?

「API」とは、「Application Programming Interface」のことで、ソフトウェアやアプリケーションの機能を他のシステムからも利用できるようにする仕組みです。

今、みなさんはこのセッションをどのように視聴されていますか?
おそらく就業時間中で、在宅勤務あるいはオフィスからインターネット経由でこのセッションをご覧いただいているのではないかと思います。
仮に、もしこのイベントがラスベガスで開催されていたら、みなさんはどういう行動をされていたかを少し考えてみたいと思います。ラスベガスは米国なので時差があります。そのため、夜遅くまで起きてこのセッションを見るという方よりも、なんらかの手段で録画し翌日に見る方が多いのではないでしょうか。
このように、サービスの利用方法にはいろいろなかたちがあると思います。たとえば今、皆さんがご覧になっているようなライブ中継で見る方法もあれば、何かのアプリケーションで録画されたものを見る方法もあるかと思います。時間に関して言えば、就業時間もあれば、深夜もあれば、休日もあるのではないかと思います。

実は、このようないろいろな方法でサービスを利用できるということにAPIは関係しています。APIの定義をインターネットなどで調べていただくと、「システムとほかのシステムを連携することを可能にする技術」というような説明がよく見られると思います。システム間連携ができるというところももちろん大事ですが、今回のセッションを通じて2つのことを覚えていただきたいと思います。

1)人だと難しいことがAPIを連携したシステムだとできる
2)機能を自分好みにつくり変えることができる
この2つが、APIを利用したシステム連携の非常に大きいメリットです。

データ利活用のケースでは、たとえば多量のデータをシステムで扱ったり、ほかのデータとの結合や加工をしやすくできたりといったメリットがあります。また、機能を拡張して利用もできるので、APIを使うことでデータ利活用の可能性を大きく拡げることができます。

DS.API、DS.API - INSIGHTについて

ヤフーのデータソリューションでは、これまで2つのサービスを提供していました。
1)DS.INSIGHT
ヤフーの行動ビッグデータをブラウザ経由で利用できるデスクリサーチツール
2)DS.ANALYSIS
ニーズに応じて仕様を変更できる分析サービス

「DS.API – INSIGHT」は、検索データを扱う「DS.INSIGHT People」と呼ばれる機能にAPI経由でアクセスできます。たとえば、あるキーワードに関連したキーワードの情報を取得できたり、過去2年分の検索推移を取得できたり、または地域別の検索の特徴、検索ボリュームなども把握できたりします。

APIの代表的な活用事例

このDS.APIについて、代表的な4つの活用事例と、各活用事例であわせてご利用いただきたいAPIについてもご紹介します。

1)商品やサービスのトレンド把握
DS.APIでは、自社や競合の製品やサービスに関して気になるキーワードを定期的に取得してトレンドを把握していくことができます。たとえば、社内のイントラネットに前月の自社と競合製品に関するキーワードなどを掲載したり、あるいは取得したデータを定期的に社内の関係者に自動でメールを送ったりすることができます。こちらは冒頭で説明させていただきましたAPIのメリットの1つである機能拡張の例です。

トレンドの把握で特にご利用いただきたいAPIの1つ目が「Search Trend API」です。このAPIは、指定した期間において検索数が上昇しているキーワードの情報をリストで取得できます。
たとえば、Search Trend APIで「旅行・観光」というカテゴリーを指定した場合、一番上が「河口湖 紅葉」というキーワードになっており、今のトレンドは、紅葉であることがわかります。仮に1~2週間後にもう一度同じような検索をした場合は、その頃には関東にいた紅葉前線が今よりも南下しているので、「嵐山」「奈良公園」などの近畿地方まで紅葉が広がっていることが検索トレンドからわかると思います。

2)広告運用の最適化
活用事例の2つ目は、検索連動型広告で出稿しているキーワードに関連するキーワードをDS.APIで把握し、他にも効果的なキーワードを見つけ、広告効果を高めることです。
広告代理店さまは、広告媒体からのレポート情報を社内システムに連結しているケースも多いと思いますが、それと同様に、DS.APIを社内システムへ連携させ、検索連動型広告で運用しているキーワードに関する情報を取得、分析することで○○○○が可能となります。
また、DS.APIは、インタラクティブなビジュアル分析ができるビジネスインテリジェンス(BI)ツールのTableau Softwareとも連携しています。BIツール上で、DS.APIから取得したデータと広告媒体からのデータなどをクロス分析することも可能になります。
また、「Search Volume API」を活用することで、指定したキーワードの検索ボリュームを日・週・月・年の集計期間で把握できます。

この画像は、「おせち」というキーワードに対して、過去の検索推移を表示しているものです。おせちは秋口ぐらいから百貨店などの販売を開始しますが、検索ボリュームは年末がピークとなっています。おせちを自分で作る方がレシピを調べているケースもあれば、年末のこのタイミングでもおせちを注文できるお店を探しているケースもあり、Search Volume APIを使えば、このようなユーザーの検索動向も把握できます。

3)商品やサービスのニーズ分析
続いての活用事例は、商品やサービスに関連するキーワード情報をDS.APIから取得して、商品やサービスの隠れたニーズや評価の抽出・分析です。コールセンターやカスタマーサポートにはたくさんのお客さまの声が集まります。その声と、DS.APIから取得した商品やその商品カテゴリーに対するニーズもあわせて拾うことで、よりお客様のニーズを広く抽出でき、分析にお役立ていただけるのではないかなと考えています。
このニーズ分析で活用できるのが、「Search Ranking API」です。このAPIは、あるキーワードと一緒に検索されたキーワードに関連する情報を、最大2.000キーワードまでランキング形式で取得できます。次の画像では、「レシピ」と一緒に検索されているキーワードランキングを紹介しています。1位は「さつまいも」で、ちょうど今が旬のさつまいものレシピが一番多く検索されており、世の中のニーズとしても高いという結果が把握できます。

4)販売促進・在庫戦略など
最後の事例では、商品に関連するキーワードの検索推移を地域別あるいは性別、年代別で把握することで、地域別の販売戦略や在庫戦略等に応用いただくことを想定しています。たとえば、地域別に日別の販売データなどをデータベース化している企業も多いかと思います。その販売データの商品やサービス名に関するキーワードのデータを定期的に取得し、販売データと地域別の検索推移の相関や性別や年代別で特徴を分析したり、そこから得られるインサイトから実際に販売戦略や在庫戦略に活用いただいたりすることも可能になると考えています。また、DS.APIから取得したデータから売り上げの予測モデルも構築いただけます。
販売促進では、「Map Metrics API」がおすすめです。このAPIは、指定したキーワードに対する地域ごとの検索ボリュームや性・年代などの特徴を把握できます。 。

これからのAPIについて

DS.API - INSIGHTでは、以下4つの特徴的なAPIをご利用いただくことが可能です。

DS.APIのロードマップですが、一部のDS.INSIGHTの機能に関しては今日現在で未対応の機能もございます。位置情報を扱うDS.INSIGHTのPlace機能や、時系列キーワードと私たちが呼んでいる機能に関してはまた未対応です。今後はこちらの機能もAPIでサポートしていきたいと考えています。

また、DS.INSIGHTの検索データや位置情報データ以外のビッグデータも、近い将来にDS.API経由でアクセスいただいて、データ利活用にご活用いただけるような世界を実現したいと思っております。引き続き、ヤフーのデータソリューションにご期待ください。

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