こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。
7月10日(日)に第24回参議院選挙が行われました。それに先立ち、ビッグデータレポートでは「ビッグデータが導き出した第24回参議院選挙の議席数予測」の中で今回の参議院選挙の獲得議席数予測を実施し、その数値を発表しました。今回のレポートでは、予測結果の数値と実際の選挙結果の数値を比較したいと思います。
2016参議院議員選挙の結果と予測との比較
まずは実際の選挙結果を確認してみましょう。
(図1)2016参議院議員選挙の結果
- 資料:
- 参議院HP、選挙結果データ
与党はそれぞれ改選前に比べて議席数を増加させ、自民党が6議席増加の56議席、公明党は5議席増加の14議席となりました。一方、野党は民進党が改選前の45議席から大幅減の32議席となりましたが、共産党は3議席増加の6議席、おおさか維新の会は5議席増加の7議席といった結果となりました。
次に、ビッグデータレポートの予測と選挙結果の比較です。
(図2)2016参院選最終予測と結果比較
- 資料:
- 「Yahoo!検索」データ。選挙結果データ
一致率は、比例区で94%、選挙区で82%ととなり、選挙区予測での乖離が大きい結果となりました。
今回のビッグデータレポートでは、過去の分析結果から導き出された次の前提に基づき予測数値を算出しております。
- 前提1:
- 公示日から投票日前日までのネット上の注目度は、政党の得票数に直接的に相関する
- 前提2:
- ネット上の注目度が政党の得票にどの程度つながるかは、一部の例外を除き党ごとに一定である
- 前提3:
- 前提2で表したつながりやすさは、自民党が上昇傾向に、共産党が下降傾向にある
- 前提4:
- 公明党の得票率はネット上の注目度に影響されず、一定幅の中で周期的に変動する
- 前提5:
- 投票日までの注目度の盛り上がり度合いは党によって一定である
- 前提6:
- 予測の基準としている選挙と比べて公示後の注目度にズレがあった場合は、基準としている選挙と同水準の注目度になるようベースラインを補正する必要がある
この前提条件に当てはめて予測を行いましたが、結果との乖離があったということはいずれかの前提条件に変化が生じた、もしくは適用に問題があった可能性を示唆しています。検証を行い後日「第24回参議院選挙の議席数予測を振り返る(後編)」でレポートする予定です。
これからも「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」をよろしくお願いいたします。