ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社のコーポレートサイトはこちらです。
当ページに記載されている情報は、2023年9月30日時点の情報です。

企業情報

2022.04.25

災害発生時に自宅で過ごすために必要な備えは? 備蓄品リスト(後編)

画像

みなさんは、電気やガス、水道などのライフラインが止まってしまった時に自宅で過ごすために必要な備え(水・食料、日用品など)はできていますか? 
どこかで大きな災害が起こったあとは備えますが、時間がたつと忘れてしまいがち、という方も多いかもしれません。定期的に点検したり、使い方を確認しておいたりする習慣をぜひつけておきましょう。
災害時を想定して備えておきたい50個の備蓄品やその使い方を、気象予報士の河津真人(かわづまこと)さんに教えていただきました。今回は、後編の25アイテムについてご紹介します。

災害発生時に自宅で過ごすために必要な備えは? 備蓄品リスト(前編)

マスク

新型コロナウイルスによる影響により、水やトイレットペーパーなどと並ぶくらいの生活必需品へとなったマスク。避難所で過ごす際の感染症予防はもちろんのこと、がれきなどの片づけを行う際の粉じんの予防、防寒対策としても使えます。
1日1枚使うと想定して、ご家族の人数×1カ月分くらいの枚数を確保しておくと安心できそうです。

避難所では密になりやすく、ソーシャルディスタンスを保ちづらいため、マスクがより重要になります。水で洗える環境が確保できるかもわかりませんので、使い捨ての不織布マスクを必ず備えてください。

体温計

新型コロナウイルスの影響もあり、避難所で過ごすことになった際には衛生対策・体調管理がとても大切になります。
自分の体温を日々確認するために、体温計も防災グッズとして用意しておきましょう。

薄いスティックタイプの防災用・液晶体温計というものもあります。電池切れの心配もないので、緊急用に備えておくと安心です。

地図

災害発生時、地図はとても大事な情報源になります。防災バッグの中に、自宅付近の地図を入れておきましょう。
また、できれば自宅周辺の避難所と避難場所、危険な場所(河川、古い建物、ブロック塀、がけ・落石のおそれがあるところなど)を事前に確認して地図に記載しておきましょう。安全に落ち着いて避難ができます。

※避難所:
災害が発生した際に家が壊れるなどして行く当てがない住民などを収容する学校など
避難場所:
災害が発生した際に一時避難する、頑丈な建物や公園など

災害発生時は電波が入らない可能性があります。また、スマホの電池はなるべく使わないほうがよいことを考えると、紙の地図も用意しておくのがよさそうです。

毛布

布団として使ったり、防寒のためにくるまったりなど、毛布の使い道はいろいろあります。
災害用に真空パックされた毛布なら、コンパクトで長期間の保管が可能。防災グッズとして備えておくと安心です。

毛布を持っている方は多いと思いますが、災害時は物が散乱するので、普段と同じように使えるとは限りません。災害用なら難燃性で場所も取らないので、備えておいて損はなさそうです。

新聞紙

新聞紙は、防災用品として
・保温材として使う(ラップと一緒に巻き付けて腹巻きにするなど)
・布団にかけて保温効果を高める
・上着を作ったり、布団にかけたりして保温効果を高める
・靴下と重ねて履く、折ってスリッパにする
・ポリ袋と組み合わせ暖をとる
・けがをした時に包帯代わりに使う
などさまざまな用途に役立ちます。

新聞紙はそのほかにも、丸めてごみ袋に入れればクッション代わりに、皿の形に折ってビニール袋で包めば食器の代わりになります。ある程度は捨てずに保管しておくのがよいでしょう。

タオル

タオルには「拭く」という機能がありますが、災害時にはそれ以外の使い方がいろいろあります。
・敷物として使う
・目隠しとして使う
・毛布が足りない時などに使う
・物を包んで運ぶ
・ケガをした所に巻く
・文字を書いたり、旗のようにしたりして意思表示する

ほかにも、タオルは折ったり切ったりすることで
・防災頭巾
・オムツ、生理用品
・歯ブラシ(薄いものを小さく切って指に巻く)
の代用品として使うこともできます。

着替え

津波や大雨などの水害時には服が濡れて体を冷やして体調をくずす可能性があります。下着や靴下、Tシャツなどの着替えは3日分用意しておくと安心です。
また、夏や冬前の衣替えにあわせて、災害時用に備えている衣類も忘れずに衣替えしてくださいね。

なかなか衣類まで準備できないかもしれませんが、雨風や防寒対策にもなるカッパや、動きやすいジャージーなどがあるといざという時に役立ちます。また、避難所では物を無くしやすいので、名前を書いておきましょう。

レインコート

防災用レインコートの目的は、とにかく体を濡らさないこと。
上着とズボンが別々になっているセパレートタイプのレインコートがおすすめです。
フードがついていれば、頭も濡らさないように保護できます。また、風を防ぐなど防寒対策にも使えます。

防災用なので、折りたたんで小さな袋に入れられる軽量・コンパクトなものを選びましょう。また、透湿性に優れた素材なら気温が高い時季でも暑さをしのぎやすくなります。

スリッパ

災害時はガラスやがれきなどが散乱して、歩いたときにケガをするおそれがあります。踏み抜き防止機能がついた素材の防災スリッパを用意しておくと安心です。また、避難所で生活する際に使う折りたたみスリッパも防災リュックに入れておきましょう。

停電したときに履くシチュエーションを考えると、防災用でも普通のスリッパと同じく履きやすいもので、脱げにくいよう、かかとにベルトが付けられるタイプがおすすめです。

ホイッスル

災害時や緊急事態が起きたときなどに助けを呼ぶ必要があるとき、大声を出すと体力を消耗してしまいます。ホイッスルを吹くことで自分の存在を知らせることができます。

ホイッスルは助けを呼ぶ際に重宝しますので、防災リュックに入れるのではなく、常に携帯できるコンパクトなものを選びましょう。また、ライト付きであれば光で場所を知らせることも可能です。

お金

停電時には、クレジットカード払いや電子マネーでの支払いができず、ATMも停電で停止してしまうため預金を引き出すのも困難です。1万円札ではなく、千円札や小銭を多めに用意しておきましょう。

災害時には携帯電話が通じなくなる可能性がありますが、小銭がないと公衆電話を使うこともできません。キャッシュレス派の方も非常時を想定して、多少の現金をとっておいてください。

免許証や保険証など

災害発生時にすぐに持ちだせるよう、免許証や保険証など身分証明書になるものの置き場所を把握しておきましょう。
・運転免許証
・パスポート
・保険証
・年金手帳
・母子手帳(妊娠中、乳幼児がいる方)

災害時には通帳やキャッシュカードがなくても身分証明書があれば一定限度の金額までは引き出せるケースがあります。あまり使うことがなくても、財布やスマホケースに入れておいたほうが安心かもしれません。

水筒

水筒やスープジャーなど保温できるアイテムにお湯を入れておくと…
・温かいおしぼりを作れる
・空きペットボトルにそのお湯を入れて湯たんぽ代わりに
・温かい飲み物を飲める
スープジャーは保温調理もできます。

スープジャーで保温調理する際は、ポリ袋を使えばお皿を使わずに済み、洗い物も出ないので便利です。つらいときでも体や心を温められそうですね。

粉ミルクや離乳食

災害時に電気やガス、水道などのライフラインが止まってしまうことで、ミルクや離乳食が作れなくなるかもしれません。災害時に備えて備蓄しておきましょう。
また、液体ミルクも用意しておくと、紙コップやカップ、スプーンなどで授乳ができます。

乳児がいるご家庭は離乳食も災害用に必ず備えてください。また、いざという時に乳児が拒否することも考えられますので、お試しで食べさせてあげるとよいでしょう。

紙おむつ

普段は布おむつを使っている方も、地震などの災害時は洗濯ができない場合も多いため、防災バッグには紙おむつを入れておきましょう。1日10枚使用するとして、3日分の30枚くらいが目安です。お尻拭きも忘れずに入れておきましょう。

避難所に十分なストックが用意されていない可能性もあるので、各自で準備をしておきたいですね。湿気で痛まないよう、長期保存用に包装されているものもあるようです。

哺乳瓶

使い捨て哺乳瓶は、使用後の煮沸消毒をする必要がなく衛生的に使えます。赤ちゃんがいるご家庭では、災害時に備えて用意しておくと安心です。使い慣れていないものだと赤ちゃんがミルクを飲まないこともあるので、事前に練習しておきましょう。

災害時は大人でも衛生環境を保つことが難しくなるので、乳児にはなおさら気を遣う必要があります。使い捨てのものなら小分けにされているので安心ですね。遠出の際に練習で使ってみるのがおすすめです。

レトルトのお粥

レトルトのお粥は水分が多いので、水を使わずに食べられ水分も一緒にとれるため、防災食としておすすめです。
小さい子どもやお年寄りでも食べやすいこと、温めなくても食べられることもメリッです。

体調が優れないときにも食べてしまえば期限切れを気にすることもないので、ローリングストックにちょうどよいですね。温めなくても食べられるのも災害時には助かります。

折りたたみバケツ

災害時、水汲み、食器洗い、衣類の洗濯、ゴミ箱代わりなどに使うことができます。 折りたたみバケツは省スペースで収納でき、非難時にも持ち出しやすい軽量のものが多いので、防災グッズに追加しておくと安心です。

車の中に収納しておいて、普段はエコバッグ代わりに使うなんてこともできます。樹脂製や布製、サイズもいろいろあるので、収納スペースや家族構成を考えながら選ぶのがよさそうです。

紙コップや紙皿など

避難生活では、断水や停電で水が使えず洗い物ができないため食器が使えなくなります。使い捨てタイプの紙コップや紙皿、割りばしなどを、3食分(1日)×家族の人数分を1週間分くらい用意しておくと安心です。

食事に関することながら、安価で用意できるのでぜひ準備しておきたいですね。別の用途として、紙コップは海外旅行の際にも衛生面で役立ちます。

文房具

災害発生時に備えて用意しておきたいのが文房具。マジックペンやボールペンなどの筆記用具やノート、ハサミとカッターなど切るものを用意しておきましょう。これらは避難所で子どもの遊び道具にもなります。

濡れても書けるメモ帳や、ガラスにも書けてすぐ消せるマジックペン、ライトやホイッスルが付いている筆記具など、防災を意識したアイテムがいろいろあります。文房具を購入する際は防災も意識してみてください。

スキンケアアイテム

避難生活が長くなることも想定して、保湿クリームと日焼け止めなど、最低限のスキンケアアイテムを用意しておくと安心です。
・クレンジングシート
・オールインワンジェル
・リップクリーム
・日焼け止め
・(夏は)汗拭きシート など

災害時は心身のストレスで肌もダメージを受けることが想定されます。メイク落としもままならないので、最低限でも水なしで使えるクレンジングシートは用意したいですね。

キャリーケース

ペットを飼っている方は、災害時に安全な避難所につれていくためのキャリーケースを準備しておきましょう。また、ペットが食べ慣れているエサ、水なども1週間分くらい確保しておくと安心です。

もし地震が起きた場合に、ペットの普段の居場所が安全を確保できそうか確認しておきましょう。また、避難所で一緒に過ごせるかどうかのシミュレーションも必要です。

万能ナイフ

万能ナイフは缶切り、栓抜き、ドライバー、ピンセットなど、さまざまな機能がついています。キャンプなどアウトドアで使う方も多いかもしれませんね。日常何気なく使っているものが側にあるのは災害時にも心強いもの。1つあると安心です。

災害時には何が必要になるかわかりませんが、家具が倒れるなどして欲しいものが取り出せるとは限りません。万能ナイフがひとつあればいろいろと困ったときに役立ちそうです。

通帳や印鑑

多くの方は、防災リュックに通帳や印鑑は入れていないのではないでしょうか。 キャッシュカードを持っていれば、口座番号もわかるため安心です。通帳・印鑑は、万が一なくなってしまっても、身分証明さえあれば再発行できます。

身分証は念のためコピーを保管しておくとよさそうです。その他、銀行や保険、クレジットカードの社名や番号、連絡先などを控えたリストを用意しておきたいですね。

翻訳機

災害が起きたとき、周りにいる人たちが全員日本人だとは限りません。翻訳機があれば数十カ国語に対応でき、救助を求める、または救助するときなどに、伝えたいことを翻訳してくれます。防災グッズに入れておいてもいいかもしれません。

非常時には公的機関も他言語対応が難しい局面があると思われます。身の回りの人だけでなく自分自身を守るためにも、打てる手は打っておきたいですね。

このページの先頭へ