リモートワークなどで時間に余裕ができたことをきっかけに投資を始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は、投資を始めた方に向けてYahoo!ファイナンスの活用方法を担当者に聞きました。
投資を始めた方向け、Yahoo!ファイナンスの活用方法
木本:
投資を始める前にはまず、どこの証券会社で取引口座(証券口座)を開設するか考えると思います。その後、特定の証券会社を決めたら非課税の恩恵を受けられる「つみたてNISA(※)」を利用する方が多いのではないでしょうか。
※NISA(ニーサ)について
投資初心者は、まず投資信託がおすすめ
投資経験のない人が投資を始める時にまずおすすめなのが、投資信託です。その理由は、多くの投資家から資金を集めて、それを元に運用するため、国内外の株式や債券など、複数の銘柄に分散投資できること。1つの銘柄で損失が出ても他の銘柄で損失をカバーできるので、リスクを抑えられることがメリットです。
購入後の運用はプロが代行するため、投資の知識・経験が浅い方におすすめだと思います。
ただ、株式などに比べてリスクが抑えられるかわりに、大きなリターンも得にくくなるので、長い目で運用する必要があります。
Yahoo!ファイナンスでは、さまざまな条件にあった投資信託を探せます。たとえば、投資信託の過去のパフォーマンスが相対的にどのランクに位置するかを星印で示した「レーティング」や、投資信託の投資対象地域がわかる「投資地域」のほか、「分配金利回り」、「運用年数」、「運用会社」など最大19項目の中から、条件に合致する投資信託を選ぶことが可能です。初心者の方はまよってしまうので、「リターン重視」や「分配金重視」などの条件を予め設定して探せる機能もご用意していますのでこちらもご活用ください。

全体を把握できるYahoo!ファイナンス
西田:
まずは「つみたてNISA」で投資信託を経験してから、次に個別株の購入を考えている方も多いと思います。ただ、いざ個別株の購入となるとどの会社の株を買えばよいのかわからないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

木本:
Yahoo!ファイナンスがお手伝いできるのは、「知る」という部分です。情報提供先のご協力により、他社サービスと比べても掲載している「株」や「投資信託」などの銘柄の情報量は多くなっています。

西田:
2021年12月に投資信託ランキング、投資信託の重要な指標として活用される「東証株価指数(TOPIX)」を市況モジュールに新たに追加しました。Yahoo!ファイナンスを見れば、簡単に全体の状況は理解できると思います。株や投資の今を知るのに最適で、世の中で起きている出来事と株などの動きを横断で知るのに最適なメディアですね。
木本:
投資初心者の方へのアドバイスとして、まずは気になる銘柄の値動きを見る。そして、値動きを見ながら、なぜ上がっているのか、なぜ下がっているのかを推察して、その後にニュースをみて答え合わせをするのがポイントだと思います。
個別株を選ぶポイント
木本:
銘柄を探すときに重要な点は、その銘柄を長期で持ちたいのか、短期で持ちたいのか、銘柄の投資方針を固めることです。
たとえば、長期で持つのであれば、短期的なニュースや短期的な値動きなどは、あまり気にする必要のない情報となります。どちらかというと、その会社がどういうサービスを提供している会社なのか、今後どういうサービスや事業を展開していくのか、売上や利益、財務状況などは問題ないのか、という情報が重要になってきます。
長期投資なのか、短期投資なのかで確認する情報が異なります。

西田:
Yahoo!ファイナンスでは、投資方針を決めて銘柄を探すときに、株価などチャート(グラフ)やニュース、財務諸表などのサマリー情報を一通り確認できます。また、他のユーザーの意見などを閲覧できる掲示板もあります。
株を購入後、自分がどの銘柄をどのくらい持っているのかを記録できるポートフォリオ機能では、保有株に関する情報を簡単に閲覧できます。「株数」と「株の取得価格」を入れると「今の株価」との差額が表示されますので、いつでも保有株に関する情報を把握できます。そのように自分の資産状況を一元管理できるのもYahoo!ファイナンスの特徴のひとつです。
2018年から始まっていた大規模なリニューアル
大蘆:
実は2021年から、全社で掲げるデザインのガイドライン(Yahoo! Japan Visual Identity)を元にして、PC、スマホウェブ、アプリとチャネルを意識せずシームレスにご利用できるようにユーザーインターフェース(UI)のリニューアルを部分的に行っています。22年も順次、米国株、投資信託などのカテゴリーでUIの改善を行っていく予定です。

佐藤:
ユーザーのみなさんにはわかりにくい部分なのですが、2018年4月からバックエンド(システム基盤)のリニューアルを行っています。完成する2022年秋以降には、より新しい価値をスピーディーに提供できる体制になります。
小泉:
これまでの「システム基盤のリニューアル」の成果により、投資信託などの詳細に絞り検索できる機能を提供できるようになりました。

まとめ 今後について
木本:
投資人口は今後も増えていくと想定しています。もともと米国で一般的となっていたインデックス投資がようやく日本でも浸透してきた段階ですので、今後さらに投資がより浸透していくことで、個別株にももっと注目が集まると考えています。
そうなった未来でも、Yahoo!ファイナンスは引き続き、多くのユーザーに見ていただける日本一の金融メディアであり続けられるよう、コンテンツの拡充やUI改善に努めていきます。
※投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でお願いします。

2019年入社。SBI証券連携、ファイナンスアンナプルナPJのPMを経て、現在は、ヤフーファイナンスにおけるプロダクト開発を担うチームのリーダーを担当。
西田 智浩(にしだ ともひろ)※写真左
2017年入社。2年間ヤフーショッピングに営業として携わり、その後ヤフーファイナンスに異動。2019年6月よりディレクションとしてリニューアルに参画し、現在はPMを務める。

- 大蘆 康一(おおあし こういち)
-
2013年入社。以降ヤフーファイナンスの開発、運用に携わる。
2018年より4月からシステム基盤の刷新を担当し、現在は開発リーダーを務める。

- 小泉 ふゆか(こいずみ ふゆか)
-
2015年入社。以降ヤフーファイナンスの開発、運用に携わる。
2019年10月より、フロントエンドのシステム・UI刷新を担当し、現在は開発リーダーを務める。

- 佐藤 佑紀(さとう ゆうき)
-
2010年入社。スポーツナビを経て2017年10月より金融メディアの開発、運用に携わる。
2019年10月よりファイナンスのシステム刷新を担当し、現在は開発リーダーを務める。