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2023.07.21

小学生への出前授業で地域に貢献 Yahoo!きっずを活用した北九州センターの取り組み

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ヤフーの地方拠点である北九州センターで、地元の小学生に向けてYahoo!きっずの検索機能を活用して、「インターネットを使った情報の集め方と情報の正しさ」をテーマに出前授業を行っている有志チームがいます。小学生や先生の課題解決につながる取り組みとして、地域社会に受け入れられている手応えもあるそうです。
どういった経緯でスタートした取り組みなのか、小学生にどんな授業を行っているのかなどを中心メンバーの3人に話を聞きました。

    目次:
  1. 地域への社会貢献と、自社の課題解決を同時に実現したい
  2. 小学生に「検索の達人」を目指してもらう授業を実施
  3. 授業が終わるたびに子どもたちから元気をもらう
  4. 地域社会との共生をさらに深めていきたい
渕本 美穂(ふちもと・みほ)
2015年ヤフー入社。マーケティングソリューション本部で、セールスサポート部審査サポートチームのマネージャーを務めている。
秋橋 仁美(あきはし・ひとみ)
2015年ヤフー入社。マーケティングソリューション本部を経て、PD(People Development)統括本部へ。人事企画部で組織・人財開発を担当している。
水摩 直子(みずま・なおこ)
2014年ヤフー入社。マーケティングソリューション本部を経て、SR推進統括本部CSR推進室へ。地域貢献サステナブルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを務めている。
ESG推進室も兼務し、プロジェクトを通して未来世代への支援活動を推進している。

地域への社会貢献と、自社の課題解決を同時に実現するために企画

渕本:
私が住んでいる北九州市には、企業人による「小学校応援団(※)」という団体・取り組みがあります。地域の企業が教育という形で小学生、教員、保護者を応援する目的で設立されました。ヤフーもこの団体に登録して、年度の初めに実施できる授業のテーマを提示しており、小学校から申し込みがあれば、私たちが講師として授業を行っています。

もともと、社会貢献と自社の課題解決を同時に実現したいと思ったことが、この取り組みをスタートしたきっかけです。
入社前から、ヤフーには便利で役立つサービスが数多くあると感じており、その強みを生かして、地域社会と交流しながら何か貢献したいと思っていました。
また、入社して一年ほど経過してから、ヤフーの北九州センターが地域であまり認知されていないという課題に気がつきました。個人的には地域社会と絆を深めて共生していくことが望ましいと思っていたので、そこから、具体的に何かできないかと考え始めました。

地域社会への貢献、北九州センターの認知度向上を果たしつつ、地域社会のみなさまにヤフーのサービスを身近に感じてもらい、日々の生活を豊かにしてもらいたい。
そのために、何か行動を起こせたらと考えてリサーチし、実現可能性が一番高いと感じたのが「小学校応援団」でした。当時、人材育成や北九州センターのPRを目的に活動していたチームにも働きかけたところ、実施が決まりました。
2017年から企画を検討し始め、授業をスタートしたのは2018年です。2023年7月21日現在で25回の実施実績があります。当初は学校を訪れたこともありますが、コロナ禍以降は、基本的にオンラインで実施しています。

北九州市の企業人による小学校応援団(外部サイト)

水摩:
北九州をはじめとしたヤフーの地域拠点には、地域愛をもって課題解決に取り組んでいる社員が多い印象です。
2017年当初は地域拠点の社員が地域社会に向けた活動を行うための専門の組織や所管はありませんでした。そのことから、CSRの部署に「地域貢献サステナブルプロジェクト」という組織を立ち上げ、地域の社会貢献活動をスタートさせました。

小学生に「検索の達人」を目指してもらう授業を実施

渕本:
出前授業の具体的なコンテンツを検討するため、どんな授業が児童や先生にとって役立つのか、小学校の学習指導要領などを調べたところ、「探究学習」や「情報モラル学習」という領域があることを知りました。
さらに詳しく調べてみると、「調べる時間がかかる」「適切な資料が見つけられない」「正しい情報と間違った情報の区別が付かない」といった問題があるとわかってきました。そこで、それらの問題にアプローチできる授業にしたいと考え、完成したのが現在の授業です。
「インターネットを使った情報の集め方と情報の正しさ」というテーマで、みなさんに「検索の達人」を目指してもらう、というゴールを設定しています。

具体的には、子どもの目線に立って、検索を上手にする上での言葉選びのポイントに加えて、絞り込み検索の方法も紹介しています。たとえば、「″(ダブルクォーテーション)」という演算子を活用することで、キーワードを絞り込んだ検索が可能です。全員が検索できるようになるよう、詳しいやり方を見せ、より自分ごと化しやすいように、北九州にちなんだキーワードの例も出すなどしながら講義を行っています。

秋橋:
私も同期入社の渕本同様に、地域社会に貢献したい、子どもたちと関わりたい、という思いを強く持っていました。
小学生向けの取り組みということで、「Yahoo!きっずを使ったものにしたい」という前提のもと、まずは「正しく検索する基本を知ってほしい」と考えるようになりました。
「効率的に検索する方法を伝えたい」「情報の扱い方として、ネット上の情報にはリスクがあることを説明できる内容にしたい」ということで、コンテンツを磨き込んでいきました。
ヤフーの看板を背負って行う取り組みということもあり、Yahoo!きっずの担当部署や、会社の政策企画部とも連携を図りました。

Yahoo!きっず

授業が終わるたびに子どもたちから元気をもらう

渕本:
みなさんに検索体験を身近に感じてもらうため、地元の話題に加え、実際に小学校の授業で扱われている内容をキーワードに選定するといった工夫をしています。
その結果、アンケート結果では毎回、9割近い児童が、「楽しかった」と回答してくれます。フリーコメントで、「今度からヤフーを使う」「検索が楽しくなった」など書いてくれる子が多いので、とてもうれしいですね。
先生たちからは「効率的な調べ方が学べたのはすごく有益だった」と言ってくださる方もいれば、「子どもたちが地域社会の大人と関われたことが良かった」という言葉もいただきました。当初の狙いとしてあった社会貢献につながっていると感じています。

秋橋:
授業後はアンケートをもとに振り返りを行い、そこで気になる点があれば改善し、特に良かった点は継続する、という流れで進めています。
コロナ禍前は現地にも行っていたので、外部の人間が小学校に入るという安心・安全の観点も意識して、細心の注意を払っています。また、子どもにわかる優しい言葉づかいを心がけている一方で、高学年の5年生、6年生が対象ということもあり、必要以上に子ども扱いをしないことも意識しています。

私たちがヤフー社員として市民と触れ合う機会は、意外と多くありません。訪れた際に、「ヤフーです」とお伝えすると、子どもたちが喜んでくれることもあります。「ヤフーという会社やサービスが地域社会に浸透していて、みなさんから受け入れられている」と実感できる機会にもなっています。授業が終わるたびに私たちも子どもたちから元気をもらっていると感じます。
少しずつ、一緒に活動してくれる社内有志の講師も増えてきました。

地域社会との共生をさらに深めていきたい

渕本:
この活動を進めていくうちに、小学校の先生と私たちが協力し合うことで、解決できる課題が増えるかもしれない、と感じました。
たとえば、コロナ禍当時はまだ小学校ではオンライン授業が浸透していませんでしたが、ヤフーの出前授業をきっかけに、それまで難しかったことができるようになったという声もいただきました。
AIやインターネットは機械的で無機質な側面もありますが、そこに人が介在することで、温かい交流が生まれて、サービスに愛着が湧いたり、共生などの思いが育まれたりします。地域社会のみなさんと一緒に、これからもこの取り組みを続けていけたらうれしいです。

水摩:
ここ数年、SDGsなど、未来をより良い社会にしていくための目標やリスク低減活動などがあります。ヤフーにも、「未来を見据えて、子どもたちのために貢献したい」と思っている社員が多くいます。
北九州以外の地域でも、この取り組みを通して未来世代への支援を継続していきたいと思っています。

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