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企業情報

2023.05.01

東日本大震災から12年 企業事例から学ぶ防災・減災の取り組み(ヤフー)

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東日本大震災から12年経った今年、災害への当事者意識が薄れてしまうという課題を解決することを目的に、全6回の防災・減災体験ワークショップを実施。災害の事実や復興の現状・課題を大学生に実際に見て感じてもらい、災害情報の活用方法や適切な発信方法を学ぶ機会を提供しました。

今回は、防災・減災関連サービスを提供しているヤフーの講演内容から、
・震災を経験していない若い世代へ「伝えていく」にはどうしたらよいのか、震災から学んだこと(小林)
・防災・減災への取り組みはどう変化してきたのか ヤフーの災害・防災コンテンツ(小野) こちらについてご紹介します。

小林 靖大(こばやし やすひろ)
ヤフー株式会社メディアグループ バーティカル統括本部 プロダクション2本部 デザイン部 部長
Z Entertainment株式会社 組織デザイン本部コミュニケーション室 コミュニケーション企画
LINE株式会社 ゲーム事業本部 ゲーム横断事業部

「福島県がふるさとで、高校時代にサッカー部の遠征に行っていたJヴィレッジに戦車が止まっているのを見たときは本当に胸が痛く、悲しくなりました。当時、福島に行き活動することはできませんでしたが、震災タスクフォースのメンバーとして被災地の方々に必要な情報を届けることに取り組みました。もしかしたら、この情報を届けることで命が助かった人もいるかもしれない…と思いながら、当時はとにかく必死でした。今の自分の働き方、考え方は、東日本大震災の経験から学び得たものも大きく影響していると感じています」

どんなに大きな災害でも、年月が経てば記憶は薄れてしまう

まず、3.11の象徴的な写真を何枚か見ていただければと思います。私も福島視察に同行し学生の皆さんと一緒にフィールドワークを行ったのですが、現地の風景を目の当たりにすることで震災から12年が過ぎた今、記憶がだいぶ薄れてきていることを改めて感じました。
改めて当時の写真を見ると、やはり「すさまじかった」という印象です。そして、現地の方のお話を聞いて、震災(地震による災害のこと、それに関係して引き起こされた事象のこと)は全然終わっていない、震災はまだ続いていると改めて感じました。

ただ、どうしても、年月が経てば忘れていきます。これは立証されているもので、人の記憶は時間が経てば経つほど薄れていくものだと一般的にいわれています。

ここでは、自分が体験して学んだことを「直接記憶」と表現しています。対して「間接記憶」は、人から伝え聞いた、直接は体験していない人から聞いた内容などのことです。そして、どちらかというと間接記憶のほうがより忘れていくといわれています。
「人間は忘れるものである」という前提があるので、どんなに大きな災害でも、時間の経過につれて忘れてしまうことは、仕方がないことだと思っています。そして、震災の経験から学ぶことであるということが、非常に重要だと思います。そのためには「震災の経験」を「伝承」していく必要があります。

震災を経験していない若い世代へ「伝えていく」には?

震災を経験していない人への伝え方は、いくつか考えられます。
1)震災の被害を受けた建築物をそのままの姿で残して伝える
2)原子力災害伝承館に展示することで後の人々に伝えていく
3)語り部など、言葉で語り伝えていく

「伝える」と「伝わる」ということは同義ではありません。
私たちが仕事をしていく中でもこれは非常に重要なことです。私は「伝えた」と思っていても、実際には伝わっておらず仕事が進んでない、ということは普通に会社でも起きています。

上のイラストでは、男性が右にいる女性に何かを「伝えて」います。でも、女性は「?」という顔をしているので、伝わっていませんね。自分は伝えたつもりでも、相手には伝わっていない、ということは実はよくあることです。「伝える」だけでなく、相手に「伝わった」のか確認することが、コミュニケーションにとって非常に重要です。
次に、「伝わった」だけでいいのか、ということについて考えてみます。そもそも、「何のために相手に伝えたんだっけ?」というところに立ち返ってみてください。伝えたかったのは、何の目的のためだったのかというところまでで考えると、さらに新しいアクションが生まれると思います。

「伝えました」→「伝わりました」→受け取った人が、相手の意図をくみ取って「アクションにまでつなげられる」こと。これが目指したいコミュニケーションだと思っています。
みなさんもこれから、日々の生活の場面や、人に何かを伝える際に、少し意識してみると、より良いコミュニケーションが取れると思います。

私たちは震災から何を学んだのか?

過去に起きた災害について情報や知識を得るだけではなくて、そこから学びを得るということが非常に重要です。私自身、震災の経験からいろいろ学びました。
大きな災害は「思いもよらないことが起きる」そして「当たり前だったことが当たり前ではなくなる」ことでもあります。
みなさんが大学受験をされたことを思い出して、受験中に自分の時計が止まってしまったと想像してみてください。スマホは机には置けないので、残り時間がわかりませんよね。あとどれくらの時間で問題を解けばいいかわからない、という状況になったら、ほとんどの人がかなり焦ってしまうと思います。これも「思いもよらない」状況のひとつです。

次に、当たり前だったことが当たり前ではなくなった瞬間。たとえば、普段はなかなか「窒息するぐらい息が吸えない状態になったら」ということを想像しないですよね。でも、いざその状況になってみると、空気が非常に大切なものだと気付くと思います。
当たり前のことが当たり前でなくなる瞬間は、普段は起きないのですが、いざそのときがくると改めて「当たり前だったこと」の大切さ、ありがたみ、重要性がわかるのではないでしょうか。

ですが、「緊急事態を経験しなければ重要性がわからない」では遅く、対処できずに命を落としてしまう可能性もあります。だからこそ、私たちは過去の方が残してくれた教訓から学び、知恵や備えを進化させていくことが、とても大切だと改めて感じています。

人は学ぶことで進化していく 課題がイノベーションのきっかけに

私は、東日本大震災の前は自宅に水や非常食を用意していませんでした。災害が起きてもどこかに行って水道をひねれば水が出るだろうと思っていましたし、コンビニに行けば水も食料も買えると思っていました。それがなくなる日がくることは想像できていませんでした。ですが、東日本大震災で経験したこと、学んだことから「災害に備えてしっかり準備しておこう」と心構えを変えていきました。それが「人の進化」だと思っています。

イノベーションが起きるタイミングについて「『階段』が『エスカレーター』に変わる日」というものがあります。
エスカレーターや電気がなかった時代は、上への移動は階段でした。ただ、その階段を上ることが疲れるなと思ったり、足をけがしてしまって階段を上るのが苦痛であるというふうに思ったりして、不自由を感じた。そして「階段を上る」という行為に課題を感じたときに、「エスカレーター」という新しいイノベーションが生まれました。人は、課題を解決するための進化は止めないんですね。

さらに身近なところでは、ジュースの缶のプルタブは、1990年代前半くらいまではすべて取れるようになっていました。プルタブをポイ捨てする人が多いこと、そしてそのゴミを鳥が間違えて食べてしまい消化できないことが社会問題になっていました。これを改善するために、今のように、ふたを開けても取れずについたままという形に変わっていったといわれています。

このように、世の中の課題や起きた問題を解決するために製品も、私たちの考え方も進化していくわけです。
コロナ禍にも、外出や外食がなかなかできない状況の中で、「自宅で届けてほしい」というニーズがあったことから、フードデリバリーが一気に私たちの生活に身近なものとなりました。これも、「なかなか食事に行けない」という課題があったから新しいサービスが生まれたわけです。

このように、私たちは何か課題を感じ、そこから学ぶことで新しい進化を続けています。
私たちヤフーやZホールディングスグループでも、新しいサービスを開発するときは、「みなさんの課題をどう解決するか」というところからスタートします。一時期、ヤフーは「課題解決エンジン」といスローガン掲げ、多くの人の課題を解決する会社やサービスになるべきである、という信念のものとでサービスづくりに取り組んできました。

ここまで「伝わるように伝える」こと、そして「課題を解決することで製品や考え方が進化していく」ことについてお伝えしてきました。ですが、こちらがどんなに伝えても、意図が相手に伝わらないときもあります。それは災害時も同じです。たとえ伝わらなくても、人の命を助けられる仕組みや環境を、私たちはこれからもつくっていきたいと考えています。

震災後、ヤフーでもいろいろ機能やサービスが増えました。まず、震災をきっかけに「Yahoo!防災速報」というアプリが生まれました。また、「Yahoo!くらし」というサービスが生まれたことをきっかけに、自治体との連携がより深まりました。
過去の経験や教訓から学び、私たちも変わらなければという思いで新しいサービスをつくっています。これまで発生した災害をきっかけに生まれたヤフーのサービスや機能について、小野からご紹介します。

小野 高志(おの たかし)
2009年入社。eコマース、会員サービス、マッチングサービス、ジオシティーズなどを経て、現在はYahoo!天気・災害の防災速報アプリを担当。そのほか、主に防災コンテンツのデザイナーを務めている。

できるだけ多くの人に、いち早く必要な情報を届ける ヤフーの災害・防災コンテンツ

東日本大震災に限らず、毎年のように実際、どこかで災害が起こっています。起こってほしくないですが、起きてしまうものが災害だと思います。そのため、大切なのは過去の悲劇を繰り返さないこと、そして、その災害について知り、その教訓を未来に生かすことだと思います。

そんな思いから生まれたヤフーのコンテンツがあります。それが「災害カレンダー」です。

災害カレンダー

「一人ひとりが災害の記録と向き合って、各々が備えの一歩を踏み出せば、救える命はきっとある。」そんな願いを込めて、過去に起こった災害が風化しないよう、時間を超えてカレンダー形式で参照できるコンテンツです。
見た目は普通のカレンダーで、日付には年代関係なく、過去に起こった災害が記入されています。大きめの災害をピックアップしているのですが、すでにかなり埋まっていて、毎日、過去にどこかで何かの災害が起こっていたということがよくわかると思います。それぞれの災害について、写真やテキストで災害の詳細を振り返ることができます。

当時の新聞紙面、写真などで当時の様子をイメージがしやすいようにしたり、場所や災害の種類ごとに災害をリストにできたりするので、特定の地域でどのような災害が起こりやすいのかもわかります。また、その災害で何が課題だったか、何を繰り返してはいけないのかという教訓を、専門家からのアドバイスという形で掲載しています。

この災害カレンダーをもとに過去の災害を振り返りながら、それらをきっかけに生まれたヤフーの災害・防災サービスをご紹介します。

1)災害モジュール

地震が発生したときにYahoo! JAPANのサイトに表示されるこちらの表示を見たことある方もいらっしゃると思います。これは、震度3以上の地震が発生したら表示されます。このモジュールのきっかけとなったのが、2014年10月に発生した新潟県中越地震です。

出典:災害カレンダー写真:ロイター/アフロ

写真のように、大きい地震が何回も襲ってきて、山ごと家が崩れてしまっているという大きな被害があり、たくさんの人が避難所生活を長い間強いられました。ライフラインも断絶してしまい、水に並ぶ人々の様子が残っています。
この災害を契機に、当時の社長だった井上が、「できるだけ多くの人に少しでも早く情報を届けるためにヤフーサービスの全ページに災害モジュールを表示するべし」という号令がかかり実現しました。
多くの方にご利用いただいているヤフーのサービスだからこそ、このような形で少しでも災害の助けになれればという思いがあったのではないかと思います。
災害モジュールについて

2)防災速報アプリ

Yahoo!防災速報

そして、2011年3月の東日本大震災をきっかけに生まれたのが、Yahoo!防災速報(以下:防災速報)です。
防災速報は災害情報をいち早くプッシュ通知でお知らせするアプリです。当時の状況では、放射線情報や電力の情報も求められていたので、それらも提供していました。上のイラストの左側がリリース当初の様子で、右側にいくほど新しい画面です。社会の状況によって、提供するコンテンツや見た目も変わっていきました。2011年当時はスマートフォンの普及でプッシュ通知が可能になったことで、サイトを見にいかなくてもいち早く詳細な情報を知ることができるようになりました。

3)24時間体制で災害関連の情報を提供

全社の取り組みとして、24時間体制で情報提供を運用していました。
防災速報以外にもYahoo!募金や、公共機関のキャッシュサイトなどのさまざまなサービスも生まれて、当時のYahoo! JAPANトップページの中央下部に表示されているグラフが、真ん中の下辺りにあるグラフが、電力メーターです。東日本大震災発生後は電力が逼迫していたので、節電をしてもらうため分電力の状況がわかるメーターもいち早く提供しました。

4)復興支援イベント「ツール・ド・東北」

ツール・ド・東北

2013年からは、復興支援としてツール・ド・東北というイベントを開催しています。これは、「ヤフーと河北新報社が協力して、東日本大震災の復興支援、および震災の記憶を未来に残していくことを目的に、2013年より開催している」自転車イベントです。被害に遭った建物のそばがルーティングされているなど、参加者はそれを見ながら走ることで津波の被害を実感したり、被害だけでなく東北の美しい海や自然を感じたりしながら走ることができます。

私も2013年に参加したのですが、多くの地元の方が右の写真のように応援してくださいました。
このイベントのキャッチコピーである、「応援してたら、応援されてた」を感じられるイベントだと思います。今年2023年も開催されますので、よかったら見てみてください。

5)河川水位情報

出典:災害カレンダー写真:河北新報、ロイター/アフロ

地震や津波のほかに、大雨や台風による風水害も多く発生しています。2015年8月、鬼怒川が決壊したときには、多くの家屋が浸水する被害となりました。濁流が家をのみ込んで、がれきが残っているだけという、悲惨な災害になっています。

このころ、ヤフーではまだ川に関する防災情報がなく、危険が高まっているときに必要な情報が届けられなかったという反省もあり、「河川水位情報」を2016年にリリースしました。

河川水位情報

これは河川ごとの水位やライブカメラの情報をヤフーがまとめて、一括して提供しています。画面のように水位がグラフで見られたり、ライブカメラの映像を見られたりというサービスです。

ここまで、「世の中に今、必要な情報をいち早く届けたい、必要なものがあればデータを整備してでも届けたい」という思いで生まれたサービスの一部をご紹介しました。

復旧・復興時も被災地に寄り添い、支援を行う

左/出典:災害カレンダー(https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/29/)写真:つのだよしお/アフロ

2016年4月、熊本地震が発生しました。右の画面のように4月14日に1回目、4月16日に2回目。短い期間で2回、震度7の地震が発生しています。

出典:災害カレンダー(https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/29/)写真:つのだよしお/アフロ

古い家屋の多くがつぶれ、専門家からのアドバイスでは阪神・淡路大震災と同じく、耐震化の遅れが指摘されました。

6)LOHACO応援ギフト便

熊本地震では、オンラインの支援に加えて、アスクルとヤフーが協力し被災地に必要なものを聞き、支援したい人に寄付を募ってLOHACOが被災地に物資を届けるという「LOHACO応援ギフト便」の取り組みを実施しました。当時はヤフーのメンバーも九州に入り、支援やサービス開発、現地ボランティアにも携わりました。

LOHACO応援ギフト便

翌年2017年にまた九州を災害が襲います。大分県の各地で河川が氾濫し、土石流や山崩れが相次ぎました。

こちらが当時の現地の様子です。天気・災害サービスメンバーも被災地を視察しました。現地避難施設の方やボランティアの方から当時の様子、課題点やニーズのヒアリングを実施しました。実際に現地を見て改めて、危険な兆候が見られたらすぐに避難するように呼び掛けなければいけないと感じました。

左/出典:災害カレンダー(https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/388/)写真:アジア航測(株)

その1年後の2018年、平成30年7月豪雨により、各地で河川氾濫や土砂災害が発生しました。
町1つが水浸しになって、流された家はつぶれているという状況で、平成以降の風水害としては最悪の人的被害となりました。

7)SEMA

この災害時には「SEMA(シーマ)」という、ヤフーを含む民間企業と市民団体が連携して災害支援を行うための仕組みを用いて、現地に物資を届けています。
復旧・復興時にどういった支援ができるのか、いまだ模索中ではありますが、このようにオフラインの支援、仕組みづくりにも取り組んでいます。

SEMA

8)大雨警戒レベルマップ

また、この平成30年7月豪雨では、公的な災害情報の発信においても大きな転換点となりました。
国が翌年、水害・土砂災害について避難情報の伝え方を抜本的に変えました。それまでは「避難指示」「避難勧告」という言葉で表現していた避難情報を、「警戒レベル」を導入し、レベル3、4など、危険度が高まっていることをよりわかりやすく伝えるという仕組みを導入しました。

引用:内閣府

ヤフーも気象庁が配信する情報を利用して、「大雨警戒レベルマップ」の提供を開始しました。新しく発信される防災情報をいち早く取り入れて社会に広めるという役割も、ヤフーは担っています。

大雨警戒レベルマップ

9)災害マップ

また、災害時における自治体や公的機関の対応の限界も指摘されてきました。人的資源の問題やスピード感を重視した場合、一人ひとりに対しての状況に応じた適切な案内は困難です。
その課題を解決するために2019年に提供開始したのが、「災害マップ」という機能です。これは、ユーザー同士の状況を投稿してもらい、マップで共有するものです。この機能により、限られた人数ではなく、より多くの人が情報を分け合って、身を守る行動を判断するための助けになればという思いで開始しました。

災害マップ

現在は、災害に関連したTwitterの写真投稿を表示したり、投稿機能を使い停電などのライフライン情報を共有したりできます。災害マップを見ることで、今いる場所の周辺状況が一目でわかる画面になっています。

災害から生活と命を守る知識や備えを伝える取り組み

10)防災トレーニング

2018年、大阪府北部で地震が発生しました。Yahoo!天気・災害サービスのメンバーは関西に住んでいる人が多いため、一部メンバーも被災しました。長らく停電に見舞われたメンバーもいて、災害はどこにでも、誰にでも起こりうることを再認識させられた災害でした。

この地震では、ブロック塀が倒壊して、登校中の小学生児童が亡くなってしまうという事故がありました。今後、そのようなことがもう繰り返されないために、同年リリースした防災速報の「防災トレーニング」では、地震発生時に気を付けるべきことの1つとして「ブロック塀から離れる」という注意を呼びかけています。

防災トレーニングについて

また、途上ではありますが、災害マップでも災害時に注意したほうがいい場所を示す取り組みを進めています。ブロック塀を含め、体の不自由な方が避難困難な急な階段、用水路などの危険な場所を地図上に表示する仕組みもあります。

11)防災手帳

災害発生時は、都市インフラも破壊して、日常生活を不意に奪ってしまうことがあります。ですが、一人ひとりが少しずつ非常時に備えておくことで、自身も安全に暮らすことができます。そして、本当に必要な人に支援が届けられるようになるのではないかなと思います。

「防災手帳」では、災害への備えをサポートするコンテンツをまとめています。 いざというときに逃げる避難場所や備蓄品を調べられ、災害の種類ごとに何に備えればよいか、発生したら何をすべきかがまとまっています。ぜひ、目を通してみてください。

防災手帳

12)防災タイムライン

2021年に提供開始した「防災タイムライン」は、ユーザーの環境に応じた行動や備えを事前に確認しておき、災害が近づいてきた情報と連携することでその時々の行動アドバイスをする機能です。
この機能では、住所を入力すると水害、洪水、土砂災害の危険区域かどうか、その場所が揺れやすいかどうか、津波の浸水想定区域に入っているかも調べられますので、ぜひ確認してみてください。

防災タイムライン

このように、ヤフーは平時からの備え、災害警戒時の情報提供、復旧・復興時の支援に取り組んでいます。災害情報の提供開始当時は、災害時の情報発信に重点を置いていました。ですが、やはり被災地のオフラインを含む支援は必要だということ、1人でも多くの命を救うためにはやはり平時からの備えと知識を広めることも同じぐらい重要だということから、その後徐々に領域を広げ、今では全てのフェーズで情報提供と減災の取り組みを行っています。

最も大切なのは私たち一人ひとりが災害について考え、備え、行動をとっていくことだと思っています。今回ご紹介したサービスが、未来の防災行動につながれば幸いです。

過去の災害をきっかけに生まれたヤフーの災害・防災サービス
1)災害モジュール
2)防災速報アプリ
3)24時間体制で災害関連の情報を提供
4)復興支援イベント「ツール・ド・東北」
5)河川水位情報
6)LOHACO応援ギフト便
7)SEMA
8)警戒レベルマップ
9)災害マップ
10)防災トレーニング
11)防災手帳
12)防災タイムライン

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