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2022.10.17

10年間継続アップデート! Yahoo!ブラウザーの機能を紹介
サイトブロックやメモリ最適化、スマホの冷却、カメラ検索

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「Yahoo!ブラウザー」は、2012年4月にサービスを開始した、Android向けブラウザーアプリ。 サービス開始から10周年を迎え、今年7月には累計ダウンロード数1,500万を突破しました。今回、10年間開発してきたこれらの機能と仕組みについて担当者に聞きました。

栗山 進(くりやま すすむ)
ウェブ制作会社にてウェブアプリやiPadアプリ、業務システムなどのUI/UX設計・デザイン業務を担当。その後、ヤフー株式会社へ入社。ヤフーでは主にスマートフォンアプリのUI/UX設計およびプロジェクトマネジメントを担当。Yahoo!ブラウザーアプリには約2年前にジョイン。現在は、プロジェクトマネジメントを担当。共著書として「UXデザイン入門」がある。

Yahoo!ブラウザーとは?

Yahoo!ブラウザーの主な機能
・安全にサイトを閲覧できる
・ウェブサイトに素早くアクセスできるスピードダイヤル
・画像から似ている商品や有名人などを検索できるカメラ検索
・スマートフォンのバッテリー温度上昇を検知しユーザーに通知
・スマートフォンの負荷を低減しバッテリー温度を下げる「スマホクーラー」
・ウェブページ全体を保存できる画面メモ

まず、ブラウザーがどういうものかというと、ウェブサイトを閲覧するためのアプリケーションになります。Yahoo!ブラウザーの基本的な機能としては、ウェブサイトを閲覧する機能に始まり、見ているウェブページのURLを保存できたり(ブックマーク機能)、登録したウェブサイトに素早くアクセスできるスピードダイヤル機能などがあります。また、画面メモ機能では、ウェブページ全体を保存して、オフラインで閲覧できます。

iOSの場合はSafari, Androidの場合はChromeが最初からスマートフォンにインストールされており、ウェブサイトを閲覧する際にはこれらのアプリを利用されている方が多いかと思いますが、これらのアプリがブラウザーです。アプリ名にブラウザーという言葉が含まれていないので、ブラウザーを利用しているという意識は弱いかもしれません。

ですが、最初からスマートフォンにインストールされており、サイトを閲覧する時に自然と利用されるアプリ、それが「ブラウザー」ということになります。

Yahoo!ブラウザーは、ヤフーのサービスをより簡単に利用しやすくなっています。Yahoo!ブラウザーを立ち上げるとヤフーの検索窓が画面ほぼ中央に表示され、調べたいことがすぐに調べられるようになっています。また、画面下部の「×」ボタンを押すと、ブルーリング画面が閉じ、Yahoo! JAPANのトップページが開きます。そこからYahoo!ニュースやYahoo!ショッピングなど好きなサービスにアクセスできる、ポータル的な役割を担うアプリになっています。また、よりインターネットを快適に使うためのさまざまな機能もあります。

怪しいサイトへのアクセスを防ぐ「サイトブロック」

インターネットを利用していると、いつの間にか、知らないウェブサイトを開いてしまったということがあるかと思います。ユーザーが、Yahoo!ブラウザーを使用して、もし偽サイトや公序良俗に反するサイトの可能性がある場合、アラートが出てアクセスを止めることができます。

※アクセスしたウェブサイトが危険である可能性が高い際の警告画面

Yahoo!ブラウザーで人気の高い「最適化機能」

Yahoo!ブラウザーの中でも、ユーザーからの支持が高いのが「最適化機能」です。これはiPhoneユーザーの方にはなじみがないかもしれません。
比較的スペックが低いAndroid端末を利用している場合、複数のアプリを起動していると動作が重くなってしまうことがあると思います。
それを解決するために、再起動をされる方も多いかと思いますが、Yahoo!ブラウザーの「最適化機能」を使うと、再起動せずに動作がある程度改善できます。

スマートフォンは、アプリを動かすためにメモリを使用しています。複数のアプリを使用すると、メモリへの負荷が大きくなってしまうことがあります。そのため、使われていない不要な負荷を減らすことで、メモリの空き容量を増やし、スマートフォンの動作を軽くさせています。

熱くなったスマホを冷ます「スマホクーラー」機能

スマートフォンを使用したり、充電したりすると端末が熱くなっていることがあるかと思います。「冷却スマホクーラー」機能でその熱を少し冷ますことができます。
「最適化機能」の仕組みと似ているのですが、不要な負荷を削除しています。端末が熱くなる要因はさまざまです。夏場だと外気温の影響が大きいのですが、スマホの設定で画面の明るさを最大にしていたり、ストレージ容量が少なくなっていたりすると温度が上がりやすくなります。また、バッテリーの充電中も温度が上がりやすくなりますので、バッテリーの充電が終わったときなどに使っていただくと、少し早めに冷やせると思います。

また、スマホクーラーを実行時、ユーザーに熱くなっている原因をお知らせするなど、ユーザーに役立つ情報の伝え方も工夫しています。さらに、Yahoo!ブラウザーアプリを起動していなくても、スマートフォンが熱くなったのを検知すると、ユーザーにお知らせします。

撮影したものを教えてくれる「カメラ検索」

「カメラ検索」は、撮影したものを探せる機能です。キーワードを入力するのではなく、カメラで撮影した画像自体で検索できます。カメラ検索はファッション商品から対応を始め、順次対応カテゴリを増やしていきました。

今現在の対応カテゴリとしては、画像内の被写体と似ている「商品」や「有名人」、「髪型」、「スポット(場所)」の他、この画像と似ている画像を探すことができます。文字やQRコード、バーコードも読み取ることができます。
スポットは、スカイツリーなどの目印となるランドマークです。スポット検索をしていただくと、スポット名称・関連画像・住所・営業時間などの情報が表示されます。

また、専用の検索モードにすることで、より充実したコンテンツが検索結果に表示されます。。特に、「有名人」はかなり精度が高いですので、ぜひ使ってみてください。

ヤフーが提供する他サービスとの親和性

Yahoo!ブラウザーでは「ウィジェット」という機能も提供しており、ヤフーの各サービスの機能をホーム画面から利用できます。ヤフーのサービスを横串で使えますので、個別のアプリを1つ1つ起動しなくてもよいという利点があります。

たとえば、Yahoo!ニュースを見たあとに、上のナビゲーションで新着メールの件数や天気予報、雨雲レーダーなどをすぐに確認できます。

※ウィジェットの画面

Yahoo!ブラウザーの今後

スマホが普及して、気軽に写真や動画をシェアできるようになったので、インターネットに掲載される情報もこれまでの文字ベースだけではなく画像や動画にシフトしています。
インターネットの利用自体が、画像や動画に進んでいるのであれば、ブラウザーもリッチコンテンツに対応していかないといけない。それに対する取り組みのひとつとして、カメラ検索を推進しています。

Yahoo!ブラウザーを10年間お使いいただき、ありがとうございます。これからもユーザーのみなさんの期待に応えていきたいと思います。次の10年もよろしくお願いします。

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