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企業情報

2022.08.31

「欲しい人がいるかも」がキーワード ヤフオク!やPayPayフリマを使った かしこいリユースのコツ

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ヤフオク!とオープンコラボレーションハブ「LODGE」、Zアカデミア(※)の共同開催で、親子で楽しく学べる講座「夏休み特別企画 親子で学ぶ、かしこいリユース ~おうちのリユース隊長になろう~」を社内で開催。夏休み中ということもあり、親子で参加した社員もいました。

今回は、この講座の内容から、SDGs、4R(リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ)について、そして家の不用品を上手に手放す方法、サービスの選び方、売り方についてご紹介します。
※Zアカデミア:
Zホールディングスグループ(以下、ZHDグループ)の従業員の横糸をつなぎ、グループシナジーを加速させるため、2020年に設立された企業内大学。

    目次:
  1. モノを大事にすること、ごみを減らすことはどうして大事なの?
  2. SDGs「つくる責任 つかう責任」に取り組む理由は?
  3. どうやったらごみを減らせるか
  4. リユースは、同じモノを繰り返し使うこと
  5. リユースのキーワードは、「欲しい人がいるかも」
  6. ヤフオク!とPayPayフリマ 出品のコツ
福井 進吾(ふくい しんご)
2008年ヤフー新卒入社。ヤフオク!で出品領域のプロダクトデザイン・プロダクト開発を担当後、現在は出品マーケティングを担当している。ヤフオク!の評価数は278(良い評価割合100%)。今回の講座で講師を担当。

お子さんがいる家庭には、サイズアウトした洋服や遊ばなくなったおもちゃなどたくさんの不用品が早いサイクルで生まれます。お子さんがリユースの大切さ、モノを大事にする方法を知ることで、自発的に「この洋服はもう着ない」「このおもちゃではもう遊ばない」などと判断して、大人と一緒に手放し方を考えてくれるきっかけになればと思っています。

モノを大事にすること、ごみを減らすことはどうして大事なの?

みなさんは、モノを大事にすることと、ごみを減らすことは、どうして大事だと思いますか?

地球の環境が良くなるから?

素晴らしい、そのとおりです! 世界中の人々にとって、そして地球にとって良いことだから、ごみを減らしたりモノを大切にしたりすることが大事です。今の答えがまさに正解なので、さらに詳しく見ていきましょう。

世界中の人が目指すゴールに「SDGs」があります。これは、2030年までに取り組む大事な17個の目標として定められたものです。この目標の12番目に、「ごみをつくらない」「モノを大事にすること」が「つくる責任 つかう責任」という言葉で定められています。

「つくる責任 つかう責任」とは具体的にどういうことかというと、
・少ない資源、材料でたくさん良いモノをつくれるようにする
・なるべくごみを出さないようにする
・ごみの量を減らす
などがそれにあたります。

「モノを大事にすること」「ごみを減らすこと」が大事な理由
・世界中の人、地球に良いことだから
・世界で2030年までに取り組む17個の目標「SDGs」12番「つくる責任、つかう責任」に決められているから

SDGs「つくる責任 つかう責任」に取り組む理由は?

1)ごみ処理の問題

ごみを燃やしたり埋めたりするのは、人の健康や環境に悪い影響があります。そして、そのごみを埋めて処理するための処分場を造るために、土地や森が減ってしまいます。ごみの処理には工場や機械が必要なので、ごみの処理にもお金がかかります。

ごみ処理の問題

  • 燃やす、埋める処理は、人の健康や環境に悪い影響を生む
  • 埋め立て処分場をつくると、土地や森が減る
  • ごみの処理もお金がかかる

2)資源の問題

私たちが使っているモノは、木や水などの資源を使って作られています。たとえば、木を使い過ぎてしまうと動物や植物が減ったり、空気が汚れてしまったり、気温が高くなってしまったりするという問題があります。
また、水を使い過ぎると、30年後には地球上の約半分の人が水不足で苦しむと予想されています。そうした事態を招かないためにも、「大事に資源を使っていきましょう」ということが掲げられています。

資源の問題

  • モノは木や水などの資源を使って作られている
  • 木を使いすぎると…動物や植物が減る、空気が汚れる、気温が高くなる
  • 水を使いすぎると…2050年には約半分の人が、水不足で苦しむと予想されている

3)二酸化炭素の問題

石油や石炭、天然ガスを燃やすと、二酸化炭素などの温室効果ガスがどんどん増えてしまいます。すると、南極・北極の氷が溶けて海面が上昇し、自然環境の変化が起きてしまいます。これは、人間の健康への影響などの問題にもつながります。

二酸化炭素の問題

  • 石油や石炭、天然ガスを燃やしてモノを作ると、二酸化炭素などの温室効果ガスがどんどん増えてしまう
  • 海面の上昇、自然環境の変化、人間の健康への影響などの問題が起こる

4)プラスチックごみの問題

プラスチックのごみを間違って飲み込んでしまった生き物が、けがをしたり死んでしまったりすることが起きています。
約30年後の2050年ぐらいになると、プラスチックがつくられる量が、今の4倍になってしまうということが心配されています(※)。その結果、海に住んでいる魚の数よりもプラスチックのごみのほうが多くなってしまう可能性があります。
※参考書籍:イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs

プラスチックごみの問題

  • プラスチックごみを間違って飲み込んだ生き物が、けがをしたり死んでしまったりする
  • 2050年にプラスチックが作られる量は現在の4倍になるかもしれない
  • 海洋プラスチックごみの量が海にすむ魚の数を上回るかもしれない

このようなことにならないためにも、SDGsの取り組みをしっかりやっていきましょう、という取り決めになっています。

どうやったらごみを減らせるか

では、どうしたらごみを減らせるでしょうか?

ここでクイズです。たとえばスーパーなどで見かけるウインナーのパッケージ。以前は袋の上をぎゅっと絞った巾着型がほとんどでしたが、最近は袋型になりました。
これはどんな理由があるか、わかりますか?

巾着袋の上の部分をなくすことで、パッケージに使うプラスチックの量を減らした……?

大正解です!
これは、巾着型をやめて四角いパッケージにしたことで、プラスチック量を削減した取り組みです。
今まで、どうしてこの巾着にしていたかというと、商品棚に置いたときに巾着が目立って、お客さんが商品を取りやすくなるからだったと言われています。でも、それより大事なこととして「プラスチックの量、そしてごみの量を減らす」ことに取り組んだのだそうです。

最近は、遊ばなくなったおもちゃ、着なくなった服の回収ボックスが置いてあるお店が増えたり、ペットボトルをリサイクルするとポイントがもらえたりなどの取り組みを行っている企業も増えてきましたね。
他にも、みんなができる取り組みはたくさんあります!
たとえば詰め替えを使う、スーパーやコンビニなどで袋をもらわずに、家からエコバッグを持っていくなど。また、いらないモノがあったら捨てるのではなくリサイクルショップに持っていく、というのも取り組みのひとつになると思います。

さらに身近なところでは、ティッシュもできるだけ使わない、必要な量だけ使うというのも、みなさんが今日からできる取り組みだと思います。
そして、最後は分別です。たとえばペットボトルのジュースを飲んだ後は、プラスチックのキャップを外して、周りに付いているプラスチックのラベルを外して分別して捨てる。このような日々の積み重ねが大事になってくるので、みんなで取り組んでいきましょう。

ごみを減らすために私たちができる取り組み
・詰め替えを使う
・スーパーやコンビニで買い物するときはエコバッグを使う
・いらないモノを捨てずにリサイクルショップに持っていく
・ティッシュは必要な量だけ使う
・ペットボトルなどを捨てるときはしっかり分別する

思った以上に、簡単なことから取り組めるとわかりました!

世間で広くいわれているのは、「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」ですが、ヨーロッパなどでは最近、もう1つRを加えて、「リフューズ」という言葉になっています。
この「4R」の取り組みによって、ごみの量を減らしたり、モノの再利用をしたりする取り組みが広がっています。

リユースは、同じモノを繰り返し使うこと

今回の講義では、モノを再利用したり、人に譲ったりする方法「リユース」について詳しく説明していきます。

私たちは、たくさんの資源やエネルギーを使って、さまざまなモノを大量に生産したり、大量に消費したりしています。その結果、大量に廃棄されるモノも増えてしまいます。
少ない資源でより多くのモノを生産し、できるだけ廃棄せずに消費することで、大量生産、大量消費、大量廃棄をなくすため、SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」が設定されました。

できるだけモノを廃棄しないための方法のひとつが「リユース」です。
リユースとはモノを再利用したり人に譲ったりすることで、同じモノを繰り返し使っていき、ごみを増やさないようにする取り組みです。

自分がずっと使い続けるだけでなく、たとえば友だちや、近所の欲しい人に譲ることも、同じモノを繰り返し使うことになります。
譲ることで、自分の手元にはなくても他の人にまたそれを使ってもらえます。そのための方法「フリマで売る」「オークションで売る」をそれぞれ説明します。

1)フリマで売る

フリマ(フリーマーケット)は、公園でやるものもあれば、インターネットでやるものもあります。フリマはどういうものかと言うと、決まった値段で、早い者勝ちで買えるというものです。
自分はもう要らないと思っても、ほかの人が欲しいと思うモノや、まだまだ使えるモノなどが、フリマで売るのに適していると思います。

フリマ(フリーマーケット)とは
・最初に欲しい人が手を挙げたら買える仕組み
・ほかの人が欲しいと思うモノ、まだまだ使えるモノを売るのに適している

2)オークションで売る

オークションは、早い者勝ちのフリマとは違った売り方で、人気があるモノを売るのに向いています。
具体的には、お店でもう売っていないのでなかなか手に入らない、すごく希少価値があって欲しい人がたくさんいるようなモノです。

すごく人気がある商品はお金を払って手に入れたい、という人がたくさんいるので、その中で一番高い値段を出してくれる人に売るというシステムがオークションです。

オークションとは
・一番高い値段で欲しいと言った人が買える仕組み
・お店でもう売っていない、なかなか手に入らないモノを売るのに向いている
・価値がないと思うモノも、人によっては価値があることも

リユースのキーワードは、「欲しい人がいるかも」

もし、なにかいらないモノがあって「捨てようかな」と思ったときは、「もしかしたらこれを欲しい人がいるかもしれない」と一度考えてみてください。

たとえば…

  • 使い終わった参考書も、すごくきれいな状態だったら欲しい人がいるかもしれない
  • サイズが小さくなってしまった自転車も、まだ乗れるから欲しい人がいるかもしれない
  • ボロボロになってしまったサッカーボールも、ボロボロでもいい、蹴って遊べればいい、という人がいるかもしれない
  • 全種類集めたモノがあったら、それをまとめて欲しいと思う人がいるかもしれない
  • 昔のおもちゃは、今はもう作られていないから欲しい人がいるかもしれない
  • 限定アイテムは、ここでしか売っていない、この期間しか売っていないというモノは欲しいと思う人が多いかもしれない
  • 昔の本はもう売られていないのですごく価値のあるモノになるかもしない

このように、「もうこれを自分は使わないけど、欲しい人がいるかもしれない」と考えてもらうことが大事だと思います。

そして、小さくなった自転車を売って手に入ったお金は、たとえば新しい自転車を買ってみようなど、今の自分がもっと楽しめるモノを買うために使えます。
こんな風に、「不要なモノを売って、今の自分に必要なモノを買う」ことを繰り返していけたらいいですね!

僕にとってはもう使えないモノでも、他の人に渡したら喜んで使ってもらえるかもしれないんだね!

リユースとは
・同じモノをくりかえし使うこと
・あなたがいらないモノでも、誰かほしい人がいるかもしれない
・「まだきれい」「まだ遊べる」「全種類そろっている」「限定アイテム」などの理由で欲しい人がいるかもしれない、という意識で持っているモノを見てみる
・使わないモノを売って、必要なモノに変えられるメリットも

ヤフオク!とPayPayフリマ 出品のコツ

※ここからは、保護者向けに講義を行いました。

写真から自動的に情報を入力できたり、匿名で、自分の住所を知らせることなく安心して取引できたり、発送もコンビニからできるようになったりしており、出品はかなり簡単にできます。 PayPayフリマでは、配送業者の方が集荷、梱包(こんぽう)に来てくれるサービスも。私も1回試しましたが、梱包が難しい大きな荷物も持っていってもらえて助かりました。また、モノを売ったお金を直接PayPayにチャージすることも可能です。
どちらに出品したらいいか迷ったら、相場が分からないモノはヤフオク!で出してみる、すぐ売りたいモノはPayPayフリマで売ってみる、という使い分けがおすすめです。

ヤフオク!とPayPayフリマでの出品
・写真から自動的に情報入力ができる(対応商品拡大中)
・取引は匿名で安心
・発送はコンビニから
・売上金はPayPayにそのままチャージ可能
・相場がわからないモノはヤフオク! すぐ売りたいモノはPayPayフリマがオススメ

落札相場や入札数も確認

ヤフオク!の「相場を調べる」というリンクを押すと、過去にこの商品がいくらで売れたかという一覧が見られます。
また、この一覧を見る中で「入札41(件)」など、その商品がどれだけ人気があるかというバロメーターもわかりますので、参考にしてみてください。
「これはいくらで売れるかな」と思ったら、まずその商品をヤフオク!で検索してもらうといいと思います。いくらで売れたかという落札相場と、人気度が入札数でわかるので、ぜひ捨てる前に試してみてください。
逆に、まったく出品されていないモノなら、逆に本当にレアなモノという可能性があるので、出品のチャンスかもしれません。
落札相場で「入札1(件)」と表示されている商品は、1人しか欲しい人がいなかったということになるので、フリマでサクッと売るといいかもしれません。人気商品はブームのうちにヤフオク!で出品するのもおすすめです。

落札相場や入札数も確認
・ヤフオク!の落札相場を検索すると、何がいくらで売れたかわかる
・入札数で人気商品かがわかる
・相場になくても、出品のチャンス
・入札数をみてフリマかヤフオク!を判断、人気商品は競りでヤフオク!出品

出品前に確認したいこと

1)準備
・売りたいアイテムのチェック
ひどい汚れや破れがないか
汚れがあっても説明欄に書いておけばOK
・梱包、発送について考えておく
準備は売れてからでOK
使えそうな段ボールや紙袋などをとっておく
・落札相場を確認しておく
入札件数が多いモノは高値がつく可能性あり

2)販売スタイルを決める
出品には、サクッとフリマで売る、値上がりに期待してオークションに挑戦する、2つのスタイルがあります。準備ができたら、以下のイラストの内容を確認して販売スタイルを決めましょう。

3)出品メモの書き方
・汚れている、破れている(例:持ち手がうっすら汚れています)
 写真できちんと映すと良い
・どのくらい使ったか(例:去年の夏ずっと使いました)
・どう保存していたか(例:クローゼットで保管していました)
・入手時期は(例:半年前にお中元でもらいました)
など

LODGEについて

さまざまなヒト、モノ、コトをミックスしたオープンコラボレーションを推進しているLODGEは、有識者と次世代のコラボレーション、イマドキの知見やITトピックを子供たちが楽しく学ぶ場の創出に取り組んでいます。

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