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企業情報

2022.08.15

約3年、オンラインで毎日開催! 北九州の有志PJからひろがったラジオ体操の効果

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新型コロナウイルス感染症対策として、リモートワークを中心とした新しい働き方が急速に浸透しました。ですが、自宅やコワーキングスペースなど中心の働き方では、どうしても運動不足になってしまう…という方も多いのではないでしょうか。
ヤフーでは2020年4月から毎日(平日)、北九州センターのマラソン部を中心とした有志社員による朝のラジオ体操とお昼のストレッチをオンラインで実施しています。少しずつ参加者の範囲も広がり、現在は東京など各拠点からの参加者も増えてきました。
2022年8月10日現在、オンラインラジオ体操の開催回数は各540回。累計参加人数は13,089名となりました(2020年4月27日~2022年8月10日)。
コロナ禍における運動不足解消や、リモートワークで課題となっているオンオフの切り替えにも役立っているというこの取り組みについて、担当者に聞きました。

    目次:
  1. 運動不足解消・リフレッシュを目的に、毎日ラジオ体操&エクササイズを実施
  2. 「こうやったらいいのでは」というアイデアを全部盛り込んだラジオ体操
  3. 「元気に日々を過ごしてほしい」という思いで参加者と向き合う
  4. 社員の健康のために 一緒に活動を広げてくれる仲間を増やしたい
中村 広志(なかむら ひろし)
2016年入社。北九州センターの広告部門で、広告仕様の相談窓口として営業担当のサポート業務を行っている。マラソン部の部長として、毎日のラジオ体操とエクササイズを担当。
ラジオ体操の取り組みについて:
「このラジオ体操の活動をはじめとした、Zホールディングス(ZHD)グループ社員の健康やコンディションをアップデートする取り組みに使命感を持って取り組んでいます。担当している業務でしっかり成果を出しているからこそ、このラジオ体操の活動もできていると思っています。
このラジオ体操に参加している人ももちろん健康になりますが、運営側の私たちは実施回数分しっかり運動しているので、さらに健康になるというメリットがあります!(私はコロナ前から体重が一切増えていません)負荷はそれほど強くない、本当に誰でもできる体操ですが、毎日続けることで確実に太りにくくなります。ラジオ体操をしっかりやると汗もかきますよ」
濱田 進(はまだ すすむ)
2009年入社。大分センターのCS部門で、カスタマーサポート業務を担当。また、施設管理や人事・社員の健康推進など、カスタマーサポート業務以外のスタッフ系業務も担当。
参加のきっかけ:
「北九州センターのマラソン部主催でラジオ体操をやっているので、良かったらほかの拠点からも運営協力してほしいと打診があったタイミングでPJメンバーになりました。
ラジオ体操とお昼のストレッチを大分センター内に浸透させることを目指していますが、まだまだ道半ばです…。ラジオ体操は思った以上に運動量があり、冬場でも体がポカポカしてきます。また、軽く運動することで頭もすっきりするので、仕事を開始する前の準備運動としてもおすすめです」
竹下 史(たけした ふみ)
2019年入社。MS統括本部営業推進本部のアカウントコンサルティング部にて、広告運用に関わるコンサルティングを担当。営業担当と商談に同行し、お客さまのアカウントの改善点や拡大施策の提案などを行っている。マラソン部入部後、主に日中のエクササイズのファシリテーターを担当。
参加のきっかけ:
「私は2021年の冬から参加しました。マラソン部に入部するつもりで部長の中村と話したら、『まずはラジオ体操をやってみよう』と言われて、その夜は『あれ? マラソン部に入るはずだったはずだけど…』と思いながら寝ました。
忙しいときは、つい何時間も座りっぱなしで仕事を続けてしまいがちです。週に一度ですが、途中休憩を入れ、エクササイズで体を動かす機会があることで良い気分転換になっています」

運動不足解消・リフレッシュを目的に、毎日ラジオ体操&エクササイズを実施

これまでの開催数
ラジオ体操、エクササイズ共に各540回 
参加人数:累計13,089名
※2020年4月27日~2022年8月10日

1)ラジオ体操
平日8:40~8:45開催。毎日アンケートでラジオ体操を選んで実施
2)在宅 エクササイズ&ストレッチ
平日 15:00~15:15に開催。

中村:
全社員が参加できる「朝のラジオ体操」と「昼のエクササイズ」を毎日(平日)開催しています。今年で3年目になりました。約2年半実施しましたが、これまで参加者が1人もいなかった日はありません。
私たちはもともとマラソン部として活動していたのですが、2020年のコロナ禍以降、会って一緒に走ることが難しくなってしまいました。そのため、活動の場をオンラインに移し、集まってラジオ体操を始めたことが、この取り組みのきっかけです。
マラソンほどハードルが高くなく、誰でもできるものは何だろう? と考えたときに、ラジオ体操なら誰でもやったことがあるし、毎朝みんなで一緒にやったら、在宅で働く日でも「これから仕事をするぞ」と切り替えるきっかけにもなるのではないか? と考えました。

まずはマラソン部内で実施していたのですが、その後、北九州センターの社員にも声をかけたり、人事担当者を通じてグッドコンディション推進室とつながったりしたことで、ヤフーの全社員を参加対象にできるようになり、次第にこの活動を知ってもらえるようになりました。
さらに、Zアカデミアの協力も得られたことで、ZHDグループ全体にも広がっていきました。Zアカデミアのプログラムとして実施した時は、テックベースベトナムの白川社長が、社員と一緒にベトナムから参加してくれました。

ベトナムの拠点からも参加。一番左が社長の白川

「こうやったらいいのでは」というアイデアを全部盛り込んだラジオ体操

中村:
この取り組みをはじめるにあたっては、まずは自分が「こうやったらいいのでは」とこれまで考えていたアイデアを、そのまま全部盛り込みました。
たとえば、初めはオーソドックスなラジオ体操の動画1種類だけを見ながら動いていましたが、それだけでは飽きてしまうと思い、いろいろなパターンのラジオ体操動画を集めました。

毎朝、参加者にアンケートを取り、投票で一番多かったバージョンのラジオ体操動画を流しています。「今日はどのラジオ体操をやりたいですか?」とまず声をかけることで、参加者が自分ごととして参加しやすく、他の参加者とのコミュニケーションのきっかけになる点もよかったと思っています。

体操のファシリテーションは、
・まず、あいさつと時事ネタから始める
・流す動画のアンケートを実施
・動画再生&みんなで体操
・最後は、参加者への一言で終わる
という一連の流れや細かな点まで作りこんでいるため、初めて担当するときも安心して担当してもらえるようになっています。

竹下:
私は、午後に実施しているエクササイズを担当しています。初回だけ中村に同行してもらいましたが、その後すぐに、エクササイズのファシリテーターとしてデビューしました。
最初はお天気ネタやYahoo!ニュースを見て探した話題から始めるなど、アイスブレイクで話すこともしっかり準備していました。最近は、何もネタが見つけられなかったときは、自分自身の話をしたり、参加者との共通点を見つけて話しかけたりしています。
ただ淡々と体操するだけではなく、参加者とファシリテーターとのコミュニケーションの時間が必ず用意されているのが、この取り組みの特徴かもしれません。
また、もちろんどなたが参加されてもうれしいのですが、特に常連さんは画面オフでも声を出して反応してくださることが多いので、顔は見えなくてもなんとなく安心して話しかけられます。

濱田:
私は前職でインストラクターをしていたこともあり、人前で話すことには比較的慣れていました。業務上ではなかなか接点のない人と話せることもあるので楽しいですね。
朝のラジオ体操は短い時間ですが、その後のスタートを気持ちよく切ってもらえるように、「今日は雨が降っているので気をつけてください」「いってらっしゃい、今日も仕事頑張りましょう」などと、朝の情報番組のキャスターになったような気持ちで話しています。

「元気に日々を過ごしてほしい」という思いで参加者と向き合う

中村:
最初は「コロナは2、3カ月で終わるだろう、それまでの間ラジオ体操をやってみよう」と思っていました。あまり気負わずに取り組んだので、無理なく続けられたのかもしれません。
参加者は10人以下のときもありますし、数人というときもあります。でも、「参加者をもっと増やしたい」とは思っていません。参加者が100人でも、1人でも、実施する私たちの熱量は同じです。参加人数を目的にしていないからこそ、ここまで続けられたのかなとも思います。

毎日、「今日参加してくれた人に元気になってほしい」という思いで、目の前の参加者を大切に向き合っています。どんなに人数が少なかったとしても、たとえ1人だったとしても「参加してくれる人のためにこの体操が役立っている」と感じます。

ラジオ体操は最後に「行ってらっしゃい」と声がけして終えるのですが、みなさんが「ありがとうございました!」と大きな声で言ってZoomから退出してくれるので、その声を聞くと私も「ああ、今日も頑張ろう」と思います。

濱田:
このラジオ体操を通じて、大分センター以外の人にも顔と名前を覚えてもらえることもモチベーションのひとつになっています。
大分センターがまだヤフーの子会社(ヤフーカスタマーリレーションズ株式会社)だったころは、毎日15時にみんなで体操していました。その後、その取り組みがなくなってしまったのですが、ゆくゆくは大分センターの同僚たちにも、このラジオ体操にぜひ参加してほしいと思っています。

竹下:
ここまで続けられた理由の1つは、PJメンバー同士の関係性の良さです。主務とは別のところで、仕事のことや育児の相談ができるような、ホッとできる場にもなっています。
私には小さい子どもがいるため、子どもが体調をくずしてしまったときには、都合のつく方が快くファシリテーターを引き受けてくれるなど、助けてもらいながら無理なく続けられています。

社員の健康のために 一緒に活動を広げてくれる仲間を増やしたい

中村:
約3年続けてきたことで、月に1回開催している全社員参加の会議で5分間の「ラジオ体操枠」をもらえるようになるなど、少しずつこの活動が広がっているという実感があります。オンラインでの取り組みだからこそ、「どこでも実施できる、どこからでも参加できる」ことがメリットですし、これからもできるだけ続けたいと思っています。
今後は、他拠点で活動してくれるファシリテーターが増えたらうれしいですね。そうすれば、今実施している枠以外の時間にも実施できるようになり、より多くの人が参加しやすくなるのではないかと思っています。

「1人の男性がでたらめに踊っていて、周りは最初笑ってみているのですが、一緒に踊ってくれる最初のフォロワーができる。それをきっかけにして他の人たちも次第に踊り出し、最後には集団となって踊る」という、TEDの動画(※)があります。

「社会運動はどうやって起こすか」 - 社会的な運動はどのように起きるものであるかを解説している動画。

あの動画にたとえると、まだ私たちは「少人数で踊っている」状態です。ですが、これからもこの取り組みを続けることで、この活動を楽しみながら一緒にやってくれる仲間がさらに増えてほしいと思っています。

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