こんにちは、Yahoo! JAPANビッグデータレポートです。自由民主党(以下、自民党)総裁選が2021年9月17日告示、9月29日投開票で行われます。4人の候補者について、国民はどのような関心を寄せているのでしょうか。ビッグデータで緊急調査しました。
各候補者に注目が集まる
図1は候補者の注目度推移です。各候補ごとにピークは異なりますが、9月以降、いずれの候補者も注目度が伸びています。
(図1)候補者の注目度推移

関心層の違いは?
次に、年代性別の偏りがあるのか見てみましょう。8月、つまりもともとの関心層は、河野氏と野田氏が若年層寄りで、岸田氏と高市氏はシニア寄りの傾向が見られます。ただ、総裁選で注目度が高まった9月以降は、世代の偏りが小さくなっているようです。
(図2)候補者関心層の年代別構成

同じく性別構成です。8月時点では岸田氏と高市氏は男性比が高い傾向にありました。特に高市氏は4候補の中で最も男性比が高く、候補者の性別と関心層は必ずしも関連しないことがわかります。ただしこちらも9月は両氏の女性比が高まった結果、各候補の関心層に大きな違いは見られません。
(図3)候補者関心層の性別構成

エリア別ではどうでしょうか。図4は9月の都道府県別の注目度構成です。大きな差はないものの、各候補の最も構成比の高い都道府県を見ると、いずれも各候補者の選挙区において関心が高い傾向です。地元での期待の大きさが伺えます。
(図4)都道府県別の候補者注目度構成

まとめ
- 9月以降、各候補への注目度が大きく高まっている
- 各候補の関心層を比較すると、若年層・女性寄りの河野氏・野田氏、シニア層・男性寄りの岸田氏・高市氏という傾向。ただし9月以降は傾向差が縮まっている
- エリア別では各候補の地元で注目度が高く、人々の関心の高まりが推測される
以上、Yahoo! JAPANビッグデータレポートでは、引き続き政治的な課題に対する人々の関心をビッグデータで可視化していきます。今後ともよろしくお願いいたします。