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2021.09.22

「ヤフーのどのサービスから遷移しても、違和感がないデザインに」Yahoo!知恵袋のデザインを一新した理由

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Yahoo!知恵袋は、疑問に思っていることを質問して、他のユーザーが知っている事柄についての質問に回答することで、お互いに知恵や知識を教え合える日本最大の知識や知恵の検索サービスです。質問したい人と回答したい人を結び、幅広く情報を共有することを目指しています。 今回は、今年の3月にPC版、スマホウェブ版のデザインを一新したYahoo!知恵袋について、リニューアルした理由、特にこだわった点などを、企画・デザイン担当者に聞きました。

  1. Yahoo!知恵袋は、いろいろな人の意見を聞いて自分の行動につなげられるサービス
  2. Yahoo!知恵袋をリニューアルした理由
  3. リニューアルにおいて特にこだわった点
  4. Yahoo!知恵袋は、これからも回答しやすい場をつくることを目指す
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牧野 和輝(まきの かずき)

2016年入社。Yahoo!知恵袋のデザイン、企画を担当している。今回のリニューアルや、先日リリースした知恵袋のウェブトップページに回答者と質問をマッチングさせる施策の企画、デザインも担当。

印象に残っている質問は?
「質問では、(1)のような「ちゃららららん」みたいな文字だけで、曲を当てるQ&Aがあって印象に残っています。すごい知恵を持っている人が日本にはいるなと思いました。
また、質問ではないですが、最近は(2)のような芸人さんが知恵袋上にある質問に自身のYouTubeチャンネルで回答しているものもよく見かけます。面白いですし、印象に残りますね。動画で回答できる仕組みが知恵袋でもできたらいいな、と思いました」
(1)曲名を教えてください!ピアノの曲だったと思います。ちゃららららんららん ちゃららららんら
(2)【Yahoo!知恵袋】かまいたちに関する質問を本人が回答してみた(動画)

Yahoo!知恵袋は、いろいろな人の意見を聞いて自分の行動につなげられるサービス

Yahoo!知恵袋(以下、知恵袋)は、2005年に開始しました。なにか疑問や悩みがあったときに質問を投稿すると、誰かが回答してくれたりアドバイスをくれたりして助けてくれるQ&Aサービスです。
これまで投稿された質問の総数は2億件以上です。多くの疑問や悩みが集まっているので、質問しなくても、検索するだけで自分と似た悩みについての答えが見られます。
また、絶対的な答えではなく、さまざまな人の経験に基づく回答がもらえるところも知恵袋ならではだと思います。
たとえば、「好きな人ができました、どうやって告白したらいいですか?」という質問には絶対的な答えはないと思います。でも、その質問についてのいろいろな人の意見を知って「じゃあこういう告白の仕方がいいのかな?」と参考にはできるのではないでしょうか。このように、絶対的な正解はないけれど、いろいろな人の意見を聞きつつ最終的な自分の行動につなげられるという点が、このサービスの良いところだと思っています。

知恵袋のユーザーのほとんどが閲覧者で、検索結果を経由して知恵袋の回答を見てくださっている人が多いです。一方で、毎日知恵袋を利用してくださる方は、そのような閲覧者の方ではなく質問者や回答者の方が多いです。特に回答者に関しては中高年の方が多いため、経験豊富な比較的年齢の高い方々が若い人たちを助けてくれている、というところも多少あるのかもしれません。

そのような質問の例として有名なところでは、「セキュリティエンジニアを目指しています」という質問に対して、実際の大学教授などが答えてくださったというものがあります。

質問:セキュリティエンジニアを将来の夢にしているのですが
現在高2なのですが現在大学選びに悩んでいて、セキュリティエンジニアは自分が技術を持っていることをアピールさえできれば学歴はそこまで気にする必要はないと聞いたのですが、
関西大学、総合情報学部の社会情報システム系かコンピューティング系 もしくは専門学校(ECCコンピューター専門学校、ネットワークエンジニア専攻)(HAL、情報ネットワーク専攻)かどちらの道に進むか迷っているのですが
Q1.専門学校のほうが大学よりセキュリティに関して学びやすいかどうか
Q2.どちらのほうがセキュリティエンジニアへの就職率が高いか
Q3.関西圏で上記の学校以外で情報セキュリティに強い大学(大阪府立、市立などの国公立以外で)専門学校を教えてください

Yahoo!知恵袋をリニューアルした理由

知恵袋はかなり長い期間、デザインやシステムなどを変更していなかったので、今回のリニューアルで一気に全面刷新して、今後10年、20年、知恵袋が続いていくための土台をつくることを一番の目的として実施しました。
デザイン面では、見た目の部分を刷新しただけでなく、デザインパーツを知恵袋全体で共通利用できるように整理しました。これまではたとえば同じボタンのデザインでもページによって少し違っていたり、フォントのサイズも異なっていたりと、共通化できていなかった部分がありました。

(左が旧デザイン、右がリニューアル版)

また、1回作ったパーツは他のページでも流用できるような形で作りなおしました。流用できるようにする事でのメリットは、ユーザーの学習コストが下がること、実装コストが下がることの2点です。
知恵袋はかなり長い間、大きな改修を行っておらず、デザインのトンマナが旧態依然のままということが課題でした。長く使ってくださっているユーザーにとってはなじみのあるデザインだったとは思うのですが、長い間デザインを変えずにいると、どこか「古臭い」印象となってしまいます。
また、スマホが現在のように普及する前のデザインは、PCを想定して作ってからスマホに当て込むような、どちらかというと「PCファースト」のデザインでした。ですが、現在は知恵袋のユーザー数はすでにPCよりもスマホの方がかなり多いため、今回のリニューアルではスマホ版のデザインをまず作ってからPC版に反映しています。
リニューアル後は使い慣れたユーザーのみなさまから、「使いにくくなってしまった」という声もいただきました。それでも、今後長期的にサービスをしっかり続けるためには必要なことだったため、決意を持ってやりとげないといけないものでした。
今回のリニューアルに伴い、PC版にはあってスマホになかった機能(取り消し・削除された質問一覧/詳細、ブラックリスト設定)をどちらでも使えるようにしていますので、スマホユーザーの方にとっては「使いやすくなった」とも感じていただけると思います。

リニューアルにおいて特にこだわった点

1)どのサービスから遷移しても、違和感がないデザイン

先ほどもお話した通り、知恵袋のユーザーは検索からの流入がとても多いため、Yahoo! JAPANトップページやYahoo!検索などの検索結果からシームレスに知恵袋に遷移できることを優先した方がよいと考えました。そのため、今回のリニューアルでは「Yahoo!知恵袋」の独自ブランドを作るというより、Yahoo! JAPAN全体で親和性の高いデザインに変更するため、ヤフーを表現するためのカラーやタイポグラフィ(フォントの書体、サイズ、配列)などを定めたガイドライン「Yahoo! JAPAN Visual Identity」を踏襲する形でデザインを変更しています。
また、この数年は「知恵袋のQ&Aをもとに他のヤフーサービスを支える」役割の部分も大きくなってきました。具体的には、Yahoo! BEAUTYでは美容院を探したり予約する店を決めたりするときに参考になるようなQ&Aを掲載したり、Yahoo!しごとカタログでは、求人の問い合わせ前にその会社についてのQ&Aを掲載するなど、何か行動するときの背中を後押しをするイメージです。そのため、ウェブ版の知恵袋は、ヤフーのどのサービスから遷移してきても違和感のないデザインにしたほうがいいと考えました。

2)ユーザーインタビューを実施し、その結果をもとに改善

今回のリニューアルでは、先ほどお話したビジュアルガイドラインをもとに作成したパーツをどう組み合わせるのか、どう使うのかをもっとも力を入れて検討しました。また、特にユーザーがよく使う「マイページ」については、ユーザーインタビューを実施し、実際に操作していただきながら、どのように使っているか、特に使っている機能は何か、などについてお聞きしました。
その結果、通知と過去の投稿リストを特によく見るという方が多かったので、通知・過去の投稿リストともにページ内で目のつきやすい位置に配置しました。
また、リニューアルの際に「お気に入りカテゴリ」機能を一度終了していたのですが、こちらについてはユーザーからとても好評な機能ということもあり、こちらは先日9月15日に復活させました。

3)最適なユーザー体験を考えてパーツを組み合わせる

今回のリニューアルにおいては、ビジュアルガイドラインもとに作成したパーツをどのように組み合わせたらユーザーにとって使いやすくなるのかを考えることが、一番難しかったです。
たとえば、「このパーツとこのパーツを組み合わせて、こういう画面構成にしたらどう使えるだろう」「ユーザー体験的に、この機能はこのような画面構成で置いたほうがいいのか」など…。ビジュアルデザインというよりは、どちらかというとUXデザイン(ユーザー体験を設計すること)に近かったかもしれません。

Yahoo!知恵袋は、これからも回答しやすい場をつくることを目指す

今後も、回答者がもっと回答しやすい場にしていくことを考え続けていきたいです。今回のリニューアルでシステム・デザイン共に土台をしっかり作れたので、今後は新規機能を素早くリリースして、回答者のみなさんに喜んでいただける機能をどんどん追加していきたいと思っています。
たとえば、もっと回答しやすい場をつくるために、先月はAIを用いて回答者と質問をマッチングさせる機能をリリースしました。このように、新しい技術も取り入れながらユーザーに興味関心のある質問をレコメンドすることで、回答者がより回答しやすい場を作っていけたらと思います。

この機能以外にも、より回答しやすい場を作るための施策をサービス内で検討を重ねているところです。今後も、さらに回答者に寄り添ったサービスになるよう機能追加や改善に取り組んでいきます。

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