企業情報

2021.06.23

ビッグデータ分析技術と知的財産

ビッグデータ分析技術と知的財産

知的財産部より、ヤフーの知的財産レポートをお届けします。第2回目のテーマは「ビッグデータ分析」です。

世界のありとあらゆる場所に存在するビッグデータ。ヤフーの中にも、匿名化され蓄積されたさまざまなカテゴリーの膨大なデータが存在しており、その活用の可能性は無限大です。

ヤフーのデータソリューション事業では、保有する行動ビッグデータから主に検索と位置情報を活用し分析できるデスクリサーチツール"DS.INSIGHT"や、知恵袋や購買データなどのマルチビッグデータをもとに、ヤフーのデータアナリストがオーダーメイドで課題解決する”DS.ANALYSIS”を提供し、導入企業様に活用していただいています。

ビッグデータで人々の興味関心や地域の実態がわかる

Yahoo! 検索で検索されたクエリ情報や端末の位置情報を様々な角度から分析し、グラフ化することで、世の中の興味関心や、エリア別の人の動きの実態がわかります。分析データはDS.INSIGHTにて導入企業様にご利用いただいています。

さらには、位置情報と検索情報の掛け合わせにより、地域別にどんな需要があるかを予測する技術(特許第6702626号)を開発し、DS.ANALYSISにてご利用いただいています。また様々な切り口のレポートを公開し、データから見えてくる「何か」を具体的に可視化する取り組みが日々行われています。(※)
(※)データを様々な切り口から分析する「データソリューション・レポート」「データソリューション・レポート

DS.INSIGHT"People"の画面

DS.INSIGHT"Place"の画面

ビッグデータに基づく分析・予測技術の研究・開発

お客様のプライバシーの保護を最優先としたうえで、ヤフーの行動ビッグデータをもとにさまざまな分析・予測技術が研究されており、その成果は多数の特許出願に表れています。

ヤフー・データソリューション関連の出願数

2020年までに約180件の特許を出願しています。データソリューション事業の開始前の2016年から出願を開始し、年間40~50件の出願件数を維持しており、今後もさらに増加が見込まれます。

データソリューション事業に関連した特許スコア

パテント・リザルト社の特許分析ツール"BizCruncher"を使用して、データ分析分野で出願済みの特許スコアをマッピングすると、競合他社と比べヤフーが上位につけていることがわかります。

(縦軸は権利者毎の特許スコアの合計、横軸は特許の個別力(光る技術であるか)、円の大きさは権利者毎の出願件数を示します。右上に行くほど総合評価として上位であることを示します。)

(※)特許FI分類のうちG06F16/00(情報検索:そのためのデータベース構造:そのためのファイルシステム構造)が付与されたもの

Chief Data Officer(最高データ責任者)より

データソリューション事業は2021年度に3年目に入ります。B2Cサービスの多いヤフーには珍しいB2Bの新規事業として2019年の立上げから順調に成長を遂げ、今後もさらに大きな売上・利益に成長させ、ヤフーグループの事業において統合マーケティングソリューション、コマース、フィンテックに続く第4の柱とすべく成長させていきたいと考えています。

データソリューション事業では立ち上げ当初から特許の取得を重要な戦略的取り組みとして行ってきました。データを事業にすることは多くの企業が取り組んでいる領域ではありますが、事業モデルや技術的手法など確立されていない部分も多く、自分たちの現在・将来の事業を守るだけでなく、事業から生まれた新たなアイデアや手法を武器として使うためにも知財の活動を重点施策としてきました。
知財チームのサポートもあり、2021年3月現在ではデータソリューション領域累計で190の特許出願、80の特許登録がされています。また、知財活動の裾野を広げることにも注力しており、現在までに事業に関わる約4割のメンバーが発明者として特許出願を行っています。

データを利用した予測・推定技術は、DS.INSIGHTやDS.ANALYSISのほかヤフーの各種サービスに活用されています。
今回公開したデータを含め、ヤフー・データソリューションは、お客さまのデータを統計データとしたうえでデータの可視化や分析結果をご提供するサービスであり、個人を識別できるデータ (パーソナルデータ) については、お客さまから新たに同意をいただかない限り外部に提供することはありません。

ヤフーでは、今後もより一層ビッグデータのチカラの開放にチャレンジしてまいります。

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