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2021.03.04

「子どもたちが自分で命を守れる力」を Yahoo!きっずの防災クイズ

「子どもたちが自分で命を守れる力」を Yahoo!きっずの防災クイズ

2011年3月11日に発生した東日本大震災からまもなく10年。現在の小学生は、この震災についての記憶がない世代です。子どもへの防災教育では、地震や津波の被害を知るだけでなく、災害が発生してしまった際に、その災害の特性をとらえた予測や避難の判断や行動につなげられるようにすることが大切です。

子どもが安心して使える検索機能、学習コンテンツや図鑑などのコンテンツを提供しているYahoo!きっずは、3月3日に「ちょボットの防災ランド」内に「ちょボットの防災道場」を追加しました。これは、防災に関するクイズを解くことで、災害時に子どもが自分の身や命を守る方法を知り「いざ災害が発生したときには自然と体が動くくらい、しっかりと身につけてもらう」ことを目的としています。
このプロジェクトの担当者に、このクイズを追加した背景、今後の展望などを聞きました。

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右から、企画担当の金澤、開発制作ディレクション担当の深澤。

金澤 亜矢子(かなざわ あやこ)
エンジニアとして入社後、Yahoo!きっずの企画として子ども向けのプログラミングイベント「Hack Kids」のプロジェクト責任者を務める。今回の防災コンテンツでは企画を担当。

深澤 綾(ふかさわ あや)
エンジニアとして入社後、Yahoo!ニュース、Yahoo!天気・災害などの開発担当を経て、現在はYahoo!きっずのディレクションを務めている。今回の防災コンテンツでは開発制作ディレクションを担当。

子どもが自分の身を自分で守れるようになることが一番大切

深澤:
Yahoo!きっずではこれまで、学習コンテンツの「防災」カテゴリ内に防災関連のコンテンツを集めて、防災に関して学べるようにしていました。
ただ、子どもたちに「防災」という題材に興味を持ってもらうのはハードルが高いので、ゲームのような見た目や仕掛けで参加のハードルを下げる工夫が必要です。そのため、子どもたちに楽しみながら学んでもらえるコンテンツを以前から検討していました。
今回追加した防災クイズでは、防災について身構えて学ぶのではなく、楽しみながら自然に自分の身を守るための知識を得てもらうことを目指しています。

金澤:
小学校で防災について習うのは主に高学年なってからで、低学年は避難訓練で「おかし(「もち」または「もな」)」を学んだりするくらいだとうかがっています。そのため、今回のコンテンツは小学3年生が理解できる内容にしています。小学1、2年生のお子さんも、大人のサポートがあればできるくらいの難易度です。

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(画像:アフロ)

この防災クイズで一番大事にしているのが、子どもが自分の身を自分で守れるようになることです。防災というと「他の人を助けましょう」という点も重視されますが、このクイズは子ども向けということもあり、「まず自分の命を守るため、とにかく逃げましょう」という点を重点的に伝えています。そのため、子どもが1人で家にいる時や、通学路を歩いている時などのシチュエーションも想定した内容となっています。
災害の恐怖を伝えることよりも、「災害に備えて対策することが子どもたち自身の命を守り、そして子どもたちの未来を守ることにつながる」という、前向きなメッセージを伝えることを目指して制作しました。

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(「ちょボットの防災道場」より)

楽しみながら防災について学べるクイズ「ちょボットの防災道場」

金澤:
「ちょボットの防災道場」のクイズは全部で50問あり、8ステージに分けて出題され、各ステージをクリアすると認定証が表示されて達成感を得られる仕組みになっています。一定の人数が全ステージをクリアすると、ちょボットが山を登っていく演出もしています。

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このクイズの内容は、「防災教育普及協会」さんからご提案いただきました。クイズ解答後に表示される解説の文章を一番読んでほしいのですが、ある程度の量があるため、読み飛ばされてしまうのではないかという懸念がありました。そのため、子どもにより伝わりやすくなるよう、まず文章を短くしてわかりやすくするなど、Yahoo!きっずの編集者が手を入れています。特に、災害時のシチュエーションやその時にとるべき行動が誤解なく伝わる文章にすることを意識しました。
また、解説の内容をちょボットとピョコたんが会話している形式にすることで、その世界観に入って読んでもらう工夫もしています。さらに、「ポイントを見る」を押すと、大事なポイントを一言でシンプルにまとめたページが表示されるなど、特に覚えてほしい内容を何度も繰り返し伝えることにもこだわりました。

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深澤:
クイズの問題数を検討した際に簡単なプロトタイプを作って、社員のお子さんたちにやってもらったのですが、その時は10問で10分ぐらいでした。ただ、10問一気に解くのは低学年には大変そうだったため、各ステージ5問程度で区切って出題しようということになりました。 また、50問全部一気に解くのは難しいので、ステージを1つクリアするごとに合言葉を発行して、その合言葉を入力すると、途中から始められるような仕組みにしています。

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ご家庭の防災対策について話し合うきっかけに

深澤:
今の小学生の世代は、東日本大震災を経験していないこともあり、災害の怖さと防災の重要性を意識する機会がそこまで多くないかもしれないと感じています。毎年、学校で避難訓練をやってはいるものの、防災についてさらに深く学ぶところまで時間を割くのは難しいのかもしれません。
ただ、2020年度の教科書改訂では、災害に関する項目がいろいろな教科で加えられているようです。私の子どもが小学4年生なのですが、今年の社会の教科書では自分の住んでいる地域で過去に起きた災害を調べるという単元がありました。たとえば、近所の川で〇〇年に氾濫が起きたなど、身近な地域の過去の災害について学ぶ授業も行われています。

この防災クイズを、ゆくゆくは小学校の授業でも使ってもらえたらと思っています。クイズの解説で大事なことをシンプルにまとめているので、たとえばそれをカードにして学校に配って授業で活用してもらうなど、コンテンツの一部分でも授業の中で利用してもらうことで、より多くの子どもたちに防災についての知識を知ってもらうことにつなげていきたいと思っています。

金澤:
たとえば、震災など災害の被害を伝えるような施設で、この防災クイズに子どもがいつでも触れられる環境ができたらうれしいですね。今はまだ、小学校でYahoo!きっずを使っているお子さん以外に知ってもらう機会があまりないので、より多くの子供たちに触れてもらう機会を増やしていきたいと思っています。防災クイズの第2弾として、水害編(大雨・台風)を予定しています。他の災害についても防災クイズを検討しているところです。

この防災クイズは、主に子どもたちの自宅で楽しみながら挑戦してもらえたらうれしいです。また、保護者と一緒に取り組んでもらい、たとえば「家族が離れ離れになってしまった時に集まる場所を事前に相談しておこう」、「防災リュックの中身に何を入れておくか家族で話し合っておこう」など、ご家庭の防災対策について話し合ったり、防災マップなどで避難経路や避難場所を確認したりするきっかけにしていただければと思っています。

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ちょボットの防災道場の使い方

「ちょボットの防災道場」のクイズは全部で50問。8ステージに分けて出題され、各ステージをクリアすると認定証が表示されます。クイズに挑戦することで、突然起こる災害から身を守るための備えを学べます。クイズのなかには、シェイククエイクくんとその仲間がクイズのヒントをくれるものも。ぜひ、お子さんと一緒に確認しながら挑戦してみてください。
また、過去の防災を知ってもらうために、東日本大震災、熊本地震の説明動画を載せる特集も用意していますので、あわせてご覧ください。

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