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2020.09.02

Yahoo!ネット募金で寄付したその後は? 立ち上げから実施まで

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今回は、Yahoo!ネット募金サービスマネージャーの鈴木に、募金の立ち上げから実施、寄付されたその先までを聞きました。

ネット募金の仕組み

Yahoo!ネット募金は、地震のような災害から子供の支援、動物の保護など、さまざまな社会課題の解決を目的に立ち上げられた募金とユーザーのみなさまの思いを寄付という形でつなぐプラットフォームです。ユーザーだけではその社会課題の解決をすることは難しいけれど、インターネットを通じて寄付することで、支援先の団体に課題解決のアクションをしてもらう、というのが募金や寄付という仕組みの大枠です。
2004年に発生した新潟県中越地震をきっかけに「Yahoo!ボランティア・インターネット募金」の名称でサービスを開始しました。クレジットカードを使った寄付だけでなく、Tポイントを活用して1ポイントから手軽に寄付できることなどが特長で、これまでに延べ1,079万人のみなさまから寄付のご協力をいただき、寄付総額は70億円(2020年7月31日時点)となっています。

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鈴木 哲也(すずきてつや)
Yahoo!ショッピング、ヤフオク!でコンサルティング営業、法人ストアのカンファレンス(ベストストアアワード)の企画運営などを担当後、復興支援で3年半、石巻に常駐。IT技術を活用した地方創生に関わったのち、Yahoo!ネット募金のサービスマネージャーに就任。

Yahoo!ネット募金で募金プロジェクトが立ち上がるまで

新たな募金プロジェクトの立ち上げにおいては、どこにどのような支援をするかなどの詳細な内容が明確でなければ、原則として募金活動を開始しないようにしています。例えば災害発生時には具体的な支援内容を聞いたり、現地の情報を集めたりして被害の状況も把握しながら、立ち上げの可否を判断します。
Yahoo!ネット募金で連携している団体の登録時には、必ず公平性、活動の透明性などを中心に審査しています。具体的には、収支の報告があるか、適正な使われ方をしているか、サイトの記載内容などを私たちがしっかりチェックしています。また、きちんと連絡が取れるかどうかも定期的に確認しています。
各団体には「寄付者が安心して寄付できるよう、公平性、活動の透明性など中心に独自の基準で審査しています」とお伝えしています。

社会課題の解決のために毎回しっかりと活動し、活動報告もきちんとしてくださる信頼がある団体には、こちらから先にお声がけして一緒に募金プロジェクトを開始することが多いです。先方から入稿された具体的な内容をもとに、募金のページを作成しています。

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2020年8月現在、Yahoo!ネット募金の新規団体登録受付をいったん停止しております。

Yahoo!ネット募金の特長

1)災害時には24時間以内に募金プロジェクトを立ち上げる

Yahoo!ネット募金では、大きな災害が発生した際には必要な募金プロジェクトを「24時間以内に立ち上げる」ことを目標にしています。それは、ユーザーが災害のニュースを見て、何か被災地、被災者に対してアクションしたいと思った時に、募金という手段をいち早く提供したいと考えているからです。

災害を支援している団体が一定数あり、その中で支援を行う分野(レスキュー、子供支援、文化財の再建、避難された方の支援など)が分かれています。それらの団体から募金プロジェクトを立ち上げたいと連絡をいただいたり、こちらから立ち上げのお声がけをしたりという流れです。

今年2020年7月3日金曜日から九州の大雨被害が発生した際には、翌日土曜日の夕方に募金プロジェクトを立ち上げました。
令和2年7月大雨災害への緊急災害支援募金(Yahoo!基金)

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2)募金プロジェクトを立ち上げる時の審査の厳しさ

先ほどお伝えしたような、1つの募金プロジェクトを立ち上げるまでの審査の過程が多いことも安心して寄付していただくことにつながるのではないかと思っています。また、特に今回のコロナ支援プロジェクトのときには目標額を最初にしっかり決めた上で、何にどれくらい使うか具体的な明細を出してもらいました。
Yahoo!ネット募金で寄付してくださった方の多くに「ヤフーに寄付した」という印象を持っていただいているので、ユーザーの寄付を繋ぐ場として信頼していただくためには、審査を厳しくすることが必要だと思っています。また、団体と一緒に検討した上で「その内容であればネット募金のサービス趣旨に合わないので、他の手段を使いましょう」という結果になることもあります。

3)ヤフーが設立した団体「Yahoo!基金」があること

ヤフーには2006年に設立した任意団体「Yahoo!基金」があります。この団体では主に、災害復旧・復興支援、東日本大震災の復興支援、インターネットの健全かつ安全な発展に向けて、ネットやIT技術を利活用した市民活動を支援しています。
Yahoo!ネット募金では募金システムの運営、コミュニケーションを主に行い、Yahoo!基金は、直接的に活動の支援を行っています。Yahoo!基金と連動しながら募金活動を行っているという点は、一番信頼性につながるのではないかと思っています。これまでの支援実績があり、支援先もかなり厳しく選んでいますし、支援したNPOなどに研修を行うなど、適切な活動ができるようにサポートしています。
Yahoo!基金は金額を集める力がありますし、集まったお金の出口(使い先)まで見える。その出口を決めるところはしっかりとした基準で選定をしています。Yahoo!ネット募金が持つプラットフォームと、Yahoo!基金がしっかり連携しているのは強みだと思います。

4)集めたお金が使われるまでを把握

募金で集まった金額の多さがどうしても話題になりますが、Yahoo!ネット募金では集めたお金がどう使われたかまでをしっかり追い、寄付してくださった方たちへお伝えすることも大切にしたいと考えています。そのひとつとして、過去寄付してくれた方に寄付プロジェクトの最新情報を定期的にお知らせするニュースレターを通じて、寄付してくださった方などに向けてお伝えしはじめているところです。

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寄付のハードルを下げ、ともに助けあえる世界に

個人が行う寄付のハードルがまだ高く、「寄付は崇高なもの」という感覚がまだあるように感じています。
一方、コロナの影響が出てきてから、10代、20代の寄付意識が高まっているという調査結果もあります。今後は少しでも多くの方に気軽に寄付をしてもらえるような仕組みづくりにも取り組んでいく必要があると考えています。
参考:「給付金10万円 少しでも寄付したい」3割 意識高い20代 ネット調査

Tポイントや、QRコード決済など決済手段の多様化や、ワンクリック寄付ができるなど、もっと気軽に簡単に寄付ができるようになるといいですね。
寄付する手段の簡略化への要望やどこに寄付していいかわからないというアンケート結果も多いので、寄付する先ももう少し選びやすくしたいと思っています。そのために、たとえば「医療従事者のために使ってほしい」というような広いテーマでの寄付を受け付け、集めたお金を必要としている団体に手を挙げてもらい、ヤフー側からもアドバイスさせていただきながら使い道を決めるというような仕組みをつくっていきたいと思います。

今年はコロナの影響で社会が大きく変わり、今後は困っている人への「共助」の取り組みをもっと広げていく必要があると思っています。「ともに助けあい、進んでいこう」という文化を根付かせることが、これからの日本にとって大切なことだと思っています。

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