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2020.09.03

「ユーザーからお預かりしているデータを活用し、より便利なサービスをつくるために」ヤフーのプライバシーポリシー

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ヤフーでは、ユーザーのみなさまからお預かりしているデータを活用させていただくことで日々サービスを改善し、より便利なサービスをご提供したいと考えています。その際にはプライバシーの保護は何よりも重要です。そのため、個人情報の厳重な管理、情報セキュリティの確保を行うことはもちろんのこと、当社の個人情報の取扱方針などをまとめた「プライバシーポリシー」に基づき、どのようにデータを扱うのかなどの基本的な考え方や方針をよりわかりやすくお伝えする目的で「プライバシーセンター(2018年に「プライバシーガイド」から改称)」を公開しています。
今回は、ヤフーのプライバシーポリシー、プライバシーセンターをどのように作成しているのか、ユーザーのデータを活用して今後取り組んでいきたいことなどについて聞きました。

佐野 真規(さの まさのり)
2014年入社。プライバシーポリシーの改定などに関わる。CDO(Chief Data Officer)室室長。

ヤフーのプライバシーポリシーとは?

ヤフーが社会課題を解決していくために、データは不可欠です。私たちが活用しているデータの多くはユーザーのみなさまからお預かりしたものであり、そのデータを活用させていただくにあたっては、当然プライバシーの保護は何よりも重要です。

プライバシーポリシーは、こうしたヤフーの個人情報の取り扱いに関する方針を示しているもので、サービス利用規約の第二章として公開しています。プライバシーポリシーは単体で公開されていることが多いのですが、ヤフーでは利用規約の一部、つまりユーザーのみなさまとの約束事項として位置づけ、お預かりしたデータについてしっかりと責任を負う、という姿勢をより明確にお伝えするため、このような形にしています。

また、「プライバシーセンター」というサイトも2018年6月に公開しています。わかりやすさと読みやすさを重視し、プライバシーポリシーだけでは伝えきれない内容を、できるだけ具体的かつ丁寧にご説明することが目的です。

プライバシー保護における出来事

象徴的なのは、EUのGDPR(※1)でしょう。世界的にプライバシー保護の意識を加速させたビッグウェーブだと思います。
※1 GDPR:(一般データ保護規則:General Data Protection Regulation)
2018年に施行された、ウェブ上の個人情報(IPアドレスやCookieなどを含む)に関する法律。 GDPRにおける個人情報の扱い
・IPアドレスやCookieなども個人情報とされている
・企業が個人情報を取得する場合には、自らの身元や連絡先、処理の目的、第三者提供の有無、保管期間などについて明記し、ユーザーの同意を取得するなどの法令で定められた要件を満たす必要がある

各企業が起点となったプライバシー関連のインシデントも注目されました。2018年のFacebook・Cambridge Analytica問題、2019年のリクナビ問題は大きな話題となりました。
私たちヤフー自身も、19年6月に「Yahoo!スコア」に関して、説明の至らない点があったことから、みなさまに多大なご心配をおかけしてしまいました。その際の反省として、改めて個人情報の利用に関してみなさまの不安やご懸念を強く感じ、社内のデータプライバシーに対する考え方をUPDATEしていくきっかけにもなりました。

ヤフーのプライバシーポリシー改定について

当社の持株会社体制への移行に伴い、2019年10月にプライバシーポリシーを改定しました。その背景には、プライバシー保護を前提に、グループ間のデータ連携を加速させたいという思いがありました。グループ全体でより便利なサービスを提供していくためにはデータの力が必要だからです。こうした環境を整えるために、私たちCDO(※2)室のメンバーから改定を提案しました。

さらに、私たちのプライバシーに関する取り組みがユーザーや社会から見て適切かどうかを第三者の視点を交えながら議論・判断を行うため、さまざまな分野の有識者からなる「プライバシーに関するアドバイザリーボード」を設置しています。改定の際には、何度も経営幹部、アドバイザリーボードとやりとりを繰り返し、丁寧に内容を固めていきました。

※2 CDO
CDO(Chief Data Officer)の略。データドリブン化を目指して全社横断でデータ利活用を進めつつ、データのガバナンスを高める役割を担う。

私たちがデータをつかって実現したいことは、サービスや社会をより便利にすることです。たとえば、検索エンジンもデータを使うことでより良い検索体験を実現できます。
こうしたデータ活用をさらにスケールさせるために、サービスごとに閉ざしてデータ活用する「サイロ化」はさせず、サービス間やグループ企業間で適切に相互活用させていきたいという思いがあります。一方、お預かりしているデータはユーザーのみなさまのものです。活用についてお客様にコントロールいただく仕組みはどうあるべきか、サービスの利便性を落とさず誠実なコミュニケーションにしていくにはどうしたらいいのかという点については、日々模索しています。

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プライバシーへの取り組みをわかりやすく伝える「プライバシーセンター」

利用規約やプライバシーポリシーは、その性質上、専門用語が多くなりがちです。たとえば「プライバシーポリシーを改定しました」とお伝えするだけでは、まだ一般のユーザーのみなさまにとってはわかりにくいのではないかと思います。この課題を解決するために作成したのが、プライバシーセンターです。
プライバシーセンターでは、ヤフーのプライバシーへの取り組みを出来る限りわかりやすくお伝えすることに注力しました。

私たちの取り組みをご理解いただいた上でサービスをお使いいただき、その過程でデータを預けていただくことでさらなるサービスの利便向上へとつなげる、という好循環を作っていきたいという考えからです。
昨年のプライバシーポリシー改定の告知では「メールの内容がわかりやすかった」などの想像以上にポジティブな声をいただくことができ、本当にうれしかったです。

データ活用の取り組みをオープンに進めていく

ユーザーが「自分のデータを使われてもいい」と感じられるのは、そのことで便利になったり、対価を得られたりするからではないでしょうか。たとえば、自ら行った情報登録や設定によってサービスが便利になり「気持ちのいい体験」が増えれば、「データを使われることが気持ち悪い」という印象を払拭(ふっしょく)できるのではと思います。

こうした「気持ちのいい体験」を増やすための実験的な取り組みを一つご紹介します。
Yahoo! JAPAN研究所が公開した「あなたぐβ(※3)」というラボサービスです。これは「データからそのユーザーの興味・関心を推定する技術」の実証実験です。データの利用に同意いただくと、ヤフーでの行動・サービス利用履歴からユーザーの興味・関心などの属性とその度合いを推定します。そして「あなた」の興味・関心を「タグ」として表示するというものです。さらに表示結果についてのフィードバックをいただくことで、よりよい内容にしていくことを目的としています。

このように、実際にデータを使うことで何が起こるのか、利便性を実感いただくなど、様々なコミュニケーションを通して「気持ちのいい体験」とはどうあるべきか、ユーザーのみなさまにもお聞きしながら、より良い体験にしていきたいです。

※3 あなたぐβ

今後の展望

超高齢化社会、労働人口の減少、地方の過疎化など、私たちはこれまで人類が経験したことのない非常に困難な社会課題に直面しています。このような社会課題を解決し、日本を、そして世界をアップデートしていくためには、データやAIは必要不可欠のテクノロジーだと思っています。
反面、データやAIは非常に強力である分、使い方を誤ると、私たちが目指すものとは対極の、自由や幸せを侵害する負の力にもなり得ます。

ヤフーが適切にデータやAIを活用して社会をアップデートしていくための前提として、私たちの個人情報の取り扱いについてのスタンスを明確にし、ユーザーのみなさまとしっかり正面から向き合い、お預かりしたデータを適切に活用していかなければなりません。

こうした取り組みを通じて「データを使われている気持ち悪さ」を軽減し、適切なデータ・活用を促し社会のアップデートに貢献していけるよう、今後も挑戦していきます。

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