こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。
昨年公開した「ビッグデータ分析でみるインフルエンザ感染状況:2014-2015」に続きまして、今冬も厚生労働省より毎週発表されているインフルエンザの発生状況(定点あたりの報告数)を事前に予測し、リアルタイムでの感染状況の報告をします。
ビッグデータレポートでは、今冬もインフルエンザの感染状況の把握に毎週取り組んでいきます。
それでは、ビッグデータ分析による3月21日~3月27日週インフルエンザ状況をご覧ください。
(2016年3月30日をもちまして、今冬のインフルエンザ感染状況の更新はすべて終了いたします。)
某治療薬の検索数から推定されるインフルエンザ患者報告数
- 資料:
- 国立感染症研究所、Yahoo!検索
上記グラフは、定点あたりの患者報告数と強い相関を持つ某治療薬の検索数に基づき推定を行っています。詳しくは以前公開した「インフルエンザだけじゃない!? ビッグデータと流行性感染症との関係」をご覧ください。
3月21日~3月27日週のデータによると、某治療薬の検索数から推測される定点あたりの患者報告数は15.43(人/定点)となり、インフルエンザはピークから6週連続での減少となる見込みです。ここ数週間は患者報告数の減少幅がかなり大きく、今冬のインフルエンザの終息は近いとみられます。
また、昨冬まで散布図で公開していた「インフルエンザ状況マップ」を、今回からは日本地図へ可視化したマップとしてお届けいたします。
インフルエンザ状況マップ
- 資料:
- Yahoo!検索データ
また、この日本地図の配色の元となっているインフルエンザ状況マップは以下のような基準で配色されています。縦軸の「検索割合スコア増加率」が先週からの検索伸び率となっており、感染拡大の勢いを表します。横軸は「検索割合スコア」となっており、右にいくほどその都道府県において患者数が多いということを表しています。
インフルエンザ状況マップの流行から終息までの流れ
3月21日~3月27日週のデータでは、先週に引き続き全都道府県において増加率が100%を下回りました。熊本を除くすべての都道府県が終息エリアに入ってきており、インフルエンザのシーズンはまもなく終了するとみられます。
今後とも「Yahoo! JAPAN」ビッグデータレポートをよろしくお願いいたします。