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2015.07.06

「病みかわいい」女子高生言葉とのギャップを埋めるデザインとは?

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(左からサービスマネージャーの岡さん、デザイナーの奥川さん、細見さん、企画の八木橋さん)

先日、女子高生起業家の椎木里佳さん率いるJCJK調査隊(※1)とヤフーがコラボしたスマホのホーム画面をご紹介しました。
スマホ画面を「病みかわいく」 現役女子高生とYahoo! JAPANが初コラボ!


(※1)全国の中学2年生から高校3年生まで約80名が所属するマーケティングチーム

今回は、buzzHOMEのメンバーに、女子高生とのコラボのきっかけやデザインする上で苦労したことなどを聞きました。

……ちなみにメンバーも「ゆめかわいい」「病みかわいい」という言葉を知らなかったそうで、ちょっと安心しました(^^


- 今回のコラボのきっかけを教えてください!

岡:
buzzHOMEはスマホのホーム画面デザインを着せ替えられるアプリで、10代の女子に圧倒的に利用されています。
他部署で女子高校生企業家の椎木さんにユーザーインタビューをお願いしたつながりがあり、メインユーザーとなる女子高校生の生の声を聞きたいと思っていたので紹介してもらいました。
椎木さんと話していくうちに「女子高校生が使いたくなる、一番かわいい着せ替え画面を一緒に作ろう!」いうことになり、このコラボが実現しました。

プロジェクトがスタートしてからはまず、女子高校生のみんなは普段何してる? 何が流行ってる? などを聞き、そこで出てきたキーワードをそれって何? と教えてもらいました。
そこで出てきた話から、少しずつデザインの話を掘り下げていきました。

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八木橋:
言葉のギャップがけっこうありましたね。「ウェイ」とか。
これは、「イケイケ」みたいな意味で、友だちが持っているものを見て「なにそれかわいいね♪ キラキラウェイ系?」って感じで使うそうです(笑)
キラキラしててかわいくてテンションが上がるという意味だそうです。昔でいう、「あげぽよ」(※2)みたいな意味なのかなと(^^


(※2)テンションがあがっている状態をあらわす「アゲアゲ」に、かわいらしさを強調する「ぽよ」をつけた言葉

あとは「何それ、じわる~(※3)」とか。毎回、女子高校生たちとの打ち合わせが終わってから「今日知ったニューワード」を確認しました。
(※3)「じわじわくる」の略称。じわっとくる笑い。

岡:
わたしは完全に女子校の先生みたいな気分でした。今回のコラボで、女性心理がどんどんわからなくなりました。もうわかんない! って思って途中からはみんなにお任せしました(笑)

- それだけ言葉のギャップがあると、一緒にデザインすることへの不安があったのでは?

奥川:
最初に彼女たちの好きなものなどを聞いたことで、どういうものがかわいいと思うかがわかったので、デザインを一緒にしていくことには不安はあまりありませんでした。
ただ……やはり「かわいいのギャップ」もありましたね(笑)

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八木橋:
「かわいい」のギャップを埋めるため、JCJK調査隊にbuzzHOMEで提供しているホーム画面を見せて、その中からかわいいと思うものをあげてもらうことで、女子高校生たちに共通している好みや色味などを探りました。
また、事前に「休みの日は何をしていますか?」などのアンケートもしました。そこからも、彼女たちが好きなデザインの方向を探りました。

- 今回のコラボで一番苦労したのは何ですか?

岡:
女子高校生たちのスケジュール調整(笑)

一同:
たしかに!

学校が終わってから、放課後17時半くらいから2時間くらい時間をもらっていました。来てもらうのは月1回くらいで、デザイン作業になってからは月2、3回くらい来てもらいました。
毎回同じメンバーが来社するわけではなかったため、情報共有のために女子高校生たちにはLINEグループでやりとりしてもらい、アンケ-トもLINEで答えてもらいました。

- デザイン作業はどんな感じで進めたのでしょうか?

奥川:
毎回、紙を配ってイメージするものを描いてもらったり、私たちが描いたイラストを見せながら話し合いました。

細見:
女子高校生に「溶けるものを作ってほしい」って言われた時はびっくりしました(^^
「全部溶かして、プラスゆめかわいい要素をいれてほしい」と言われてデザインしてみたのですが「これは違う」とはっきり言われてしまいました。

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「手描き感が足りない」という指摘だったので、手書きでイラストをその場で描いて、こういうことかな? と都度確認し「あ、それそれ!」とか「これは違う」などとやりとりをしながら進めました。

イメージがしにくいものは「ひらがなで、プクプクしていてかわいいもの」など画像検索して調べたりもしました。女子高校生たちがラクガキでさりげなく描いていたハートの形を真似たり、好きなイラストレーターさんを聞いてそのテイストも参考にしました。

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できあがったデザインはこちら!

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- 今回のコラボでうれしかった瞬間は?

細見:
デザインができあがって女子高校生たちに見せた時に「キャーーーかわいい!」と言ってもらえた時は、こんなに喜んでもらえるなんて! とうれしかったです(^^

八木橋:
高校生たちのモチベーションがだんだん上がっていくのを感じたり、自分たちの考えたデザインができあがっていく様子にわくわくしてくれているのを感じた時は、よかったなと思いました。

印象に残っているのは、お菓子をあげるとすごく元気になったこと(笑)
「ハッピーターン」や「たべっ子どうぶつ」、「大人のキットカット」が好評でした。お菓子を導入をしてから場が一気に和みましたね。

- 今回のコラボでよかったことを教えてください!

岡:
女子高校生という異文化にふれられたことが大きいです。彼女たちの文化は独特の距離感やテリトリーがあるなと感じました。自分たちがマーケットの中心だと自覚しているのも面白かったですね。

また、この取り組みを通して、メンバーが成長したなと思います!
デザインのすり合わせ方も今までとは違うやり方でしたし、企画から始まって一つのものをお客様に出せたことは、とてもよい経験になったのではないでしょうか。

奥川:
高校を卒業してずいぶん経ちますし、普段も女子高校生と関わる機会はほとんどないので、今回のようにリアルなユーザーの情報をメディアを通さずに得られたことがよかったです。
お互いの「かわいい」の価値観のすり合わせを何度もすることで、あらめて「異文化」を知ることができて楽しかったです(^^ デザインの幅も広がりました。

細見:
私はまだデザイナー歴が浅いのですが、今回のように自分とは異なる層がターゲットの時に、どうアプローチしていけばいいのか参考になりました。
普段のデザイン作業では、ユーザーと生で話して「違うよ」と言われることはないので、ターゲットに合わせたデザインは、こうやってユーザーに寄り添って作っていくんだなととても勉強になりました。

八木橋:
私はヤフーを若い層にコンテンツを届けたい、使ってもらいたいとずっと思っています。ヤフーのサービスは若年層に弱いと言われているので、女子高校生たちが実際に何を考えているのか、何が好きなのかを直接聞けたことは大きかったなと思います。

また、彼女たちの緊張をほぐしたり、楽しいと思いながらやってくれているのかな、と気にしながらコミュニケーションをとる経験ができたのもよかったです。普段接するのは大人なので、そこまで気を遣わないですから(笑)

- 今後どんな人とコラボしてみたいですか?

岡:
おじいちゃんおばあちゃん!(即答)

シニア用向けのかんたんスマホじゃ物足りない! という方も多いと思うんです。アクティブシニアといわれる50、60代ってとっても元気ですよね。もっとスマホを便利に使ってほしいので、お話を聞いてみたいです。

細見:
私は逆に、もっと若い層が気になっています。小学生のスマホ次世代がきていて格差を感じるので……。

奥川:
これまでやったことがないジャンルに挑戦してみたいです。また、こだわりがある人たちをターゲットにしたものを作ってみたいです。

八木橋:
私もシニア世代をターゲットにしたものをつくってみたいですね。
buzzHOMEでもらくらくホン系のデザインがユーザーさんから投稿されることがあるのでニーズがあると思いますし、アクティブシニアが1つのデザインを使うのは難しいと感じています。
できるだけ多くの方に、自分が好きなデザインに設定したスマホを使ってもらえたらいいなと思っています。

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- 最後に、buzzHOMEでこれからやっていきたいことを教えてください!

岡:
着せ替えはホームアプリを使うきっかけになれると思っています。
スマホは便利ですが、自分が欲しいアプリを探せていない方も多いと思うので、buzzHOMEはスマホを極限まで便利につかいこなしてもらうためのプラットフォームでありたいです。

八木橋:
スマホがよくわからないから使いたくないという人も多いと思うので、どんな人にも簡単に便利に使えるようにしていきたいです!

奥川:
どうすればスマホがユーザーにとって使いやすくなるかを、もっと突き詰めていきたいと思います!

細見:
ホーム画面をどんどん磨いて課題を解決していって、最終的には「バズホームがあるから、Androidを買おう」と思ってもらえるようになりたいです!

一同:
おお~!!

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【関連リンク】

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