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2014.03.24

景気の「今」を把握することは可能か? 今後のレポートについて

景気の「今」を把握することは可能か? 今後のレポートについて

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

今回は、前回レポート「景気の「今」を把握することは可能か?(III)」で予測した景気動向一致指数の考察と、今後の方針についてご紹介します。

10月分景気動向一致指数の振り返り

前回レポートで公開した「Yahoo! JAPAN景気指標Ver3.0」を用いて、10月分景気動向一致指数(12月6日速報値発表)の予測を実施しました。その中で「Yahoo! JAPAN景気動向一致指数」を107.8と予測しましたが、結果は速報値が109.6、改訂値が110.4と、それぞれ1.8、2.6の差が発生しました。

景気動向一致指数(改訂値)とYahoo! JAPAN景気指数

(指数: 2010年=100)

景気動向一致指数(改訂値)とYahoo! JAPAN景気指数の図

資料:景気動向一致指数/内閣府”指数”=内閣府 経済社会総合研究所景気統計部、「Yahoo!検索」データ

「Yahoo! JAPAN景気動向一致指数」と内閣府の景気動向一致指数に差が発生したもっとも大きな要因は、景気動向一致指数を構成する個別系列の中の「大口電力使用量」と「投資財出荷指数」の寄与度が、想定以上の大きな変動となったためです。

大口電力使用量と投資財出荷指数の寄与度推移

(指数)

大口電力使用量と投資財出荷指数の寄与度推移の図

資料:内閣府 経済社会総合研究所景気統計部。投資財出荷指数は輸送機械を除く

上記の図を見るとわかるとおり、2013年の9月までは大口電力使用量は最大-0.22、投資財出荷指数は最大-0.25までの変動でしたが、2013年の10月はそれまでを大幅に上回る変動が発生しました。これに影響を受けるかたちで内閣府の景気動向一致指数も大きく変動したものとみています。

■今後の方針について

「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」ではこれまで、内閣府の景気動向一致指数を予測するレポートを公開してきました。しかし、分析を行う中で、幾度となく頭を悩ませる事態に直面しました。その中でも、予測を難しくしていた 問題は、「過去にさかのぼる数値の改訂が頻繁に発生する」というものです。
景気動向一致指数は、過去にさかのぼって指数そのものが大きく見直されることが頻繁に発生します。そのため、「Yahoo! JAPAN景気動向一致指数」のモデルも見直しをする必要が発生し、過去に予測した数字がまったく使えなくなる問題が度々起こりました。
ビッグデータレポートチームでさまざまな検討を重ねた結果、内閣府が発表する景気動向一致指数ではない、新たな景気に関する指標を対象に分析を進めることとしました。
どのような指標やデータを追っていくかについては、改めて別レポートにてご紹介したいと考えています。

それでは、引き続き「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」をよろしくお願いいたします。

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