武村 浩生
Koki Takemura
車いすマラソン
1988年1月23日、福岡県飯塚市生まれ。2014年から競技を始め、2016年入社。コーポレートPD本部在籍。 「すぐにトップには上がらないかもしれませんが、知識と工夫で毎回ベストを出すような選手になります。応援してください」
- 2023年8月27日
- はまなす車いすマラソン2023 8位入賞
- 2023年6月17日
- 2023 Grandma's Marathon(米国)11位
- 2023年6月4日
- 仙台国際ハーフマラソン 2023 4位入賞
競技を続けるというのは、壁を超え続けること。
自分なりに持っていたプライドは、
世界トップの選手にズタズタにされました。
5,000メートルのトラック種目は13周するんですけど、
2周も差をつけられましたからね。
3年前のあの悔しさはずっと忘れられません。
僕は体も大きくないし、競技経験も浅い。スタミナ以外に秀でたものがない。
人より練習して、どうすれば勝てるのか? を考え抜いて
ベストを狙い続けるしかないんです。そういうのは全然平気なんです。
競技を続けていれば壁がないときなんてありませんから。
ベストの記録を出した瞬間に新しい目標タイム、
つまり、次に越えるべき壁が見えてくるようなイメージですよね。
コンマ何秒ずつでも、年数がかかっても、いいんです。
壁を超え続けることでやっとここまで来ることができた、と思えれば。
僕にはそれしかないですから。
競技も、仕事も、レベルの高い人のそばに身を置くしあわせ。

車いす陸上をはじめるきっかけのひとつが、
日本のトップをいく洞ノ上さん、
渡辺さん(*渡辺勝選手/凸版印刷所属)との出会いです。
近くの土手で車いすをこいでいた僕を追い抜いていったのが、
厚い胸板に広い背中、丸太みたいな腕で
レーサー(競技用車いす)を操る彼らでした。
あの時の僕からすれば、彼らはまるでスーパーマンでしたね。
その洞ノ上さんと同じヤフーで競技を続けることができているんですから、
僕はすごく恵まれた環境にいるなって思っています。
だからこそ、もっと、支えてくれている人たちに報いたい。
僕こんなに頑張りましたよ! みなさんのおかげです! って、
少しでも職場の空気が盛り上げていければ。
そしていつか振り返った時に、
あ、あの時のスーパーマンみたいだなって思えたら最高です。
いや、なりますよ。
そのために必要な努力を想像すると、ゾッとしますけどね。
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