洞ノ上 浩太
Kota Hokinoue
車いすマラソン
1974年3月30日、福岡県福岡市生まれ。2002年に競技をはじめ、2016年入社。コーポレートPD本部在籍。「車いすマラソンの見どころはずばりスピードと駆け引き。42.195kmの中で1500mの勝負どころ、スプリントがあるイメージです。勇気を持って勝負を仕掛ける選手たちに注目してください」
- 2023年9月17日
- 2023 Sydney Marathon(オーストラリア) 2位入賞
- 2023年8月27日
- はまなす車いすマラソン2023 3位入賞
- 2023年7月2日
- 2023 Gold Coast Marathon(オーストラリア)優勝
正解のない世界は怖い。それでも試して、失敗して、振り返りながら上を目指していく。
ベテランと言われるようになりましたけど、
まだまだ迷いや恐れはありますよ。
例えばプレースタイルなんかは、変えるには相当勇気がいる。
ひと昔前はスタミナが勝敗を決めていたレースも、今はスプリントが肝。
ゴール前で体の大きな外国人選手たちが一斉に抜きにかかってくるんですけど、
そのパワーがとんでもない。今までのやり方じゃまったく歯が立ちません。
40歳を過ぎてますけど、新たにトラック競技に出たりしながら
スプリントの力を磨いているところです。
正解も、答え合わせも、試合の結果が出るまで見えないから怖い。
でもね、悩むことと同じくらい、決断することも大切なんです。
これで負けたら仕方ないって切り替えしながら、その、繰り返し。
それが今でも、結果を残していける理由かなって思います。
応援してくれる人の顔を見て、声を聞いて、1人じゃないんだって確認している。
![](https://s.yimg.jp/i/docs/integrate/images/hr/athletes/img_person_hokinoue_03.jpg)
ありがちなことを言うようですが、
やっぱり人間は1人で生きていけないと思うんですね。
応援してくれる人がいるからつらい練習も乗り越えられる。
仕事をしながらアスリートを続けることの最大のメリットは、
出勤するたびに自分を応援してくれる人の顔が見られること、
いろいろな話ができること。日々、勇気をもらうことができるんです。
だから自分もレースでは勇気を持って戦う姿を見せたい。
風の影響を受けやすい車いすマラソンでは、
集団を飛び出して先頭を走るのはすごくリスキーなんです。
風の抵抗もすごいし、タイミングを間違えると集団から脱落してしまう。
それでもここだ! という勝負どころになったら前に出る。
もらった力に感謝して、最大限に発揮する。そんな選手でいたいですね。
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