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山口県周南市

大島干潟造成によるブルーカーボン生態系の再生とさらなる拡大プロジェクト(2022年度〜)

寄付総額: 300万円

2022年度:300万円

国土交通省及び水産庁により策定された瀬戸内海環境修復計画によると、昭和50年以降、約1450ヘクタールもの藻場・干潟が消失しており、この30年余りで、たくさんの貴重な水産資源が失われています。

このような背景を踏まえ、海域環境の回復に向け干潟の再生を図るため、国土交通省中国地方整備局において、事業で発生した土砂の有効利用により、周南市では大島地区に約29ヘクタールの干潟造成が行われました。

その大島干潟を保全し、干潟を活用した地域活性化に取組むため、平成29年11月に地元住民と漁業者とで構成される「大島干潟を育てる会」が発足しました。

「大島干潟を育てる会」の代表的な活動として、干潟を自然学習の場として活用した「海辺の自然学校」があります。
これは地元の小学生を対象として、干潟の生き物について関心を高め、自然環境の大切さを思う心を育てることを目的とし、国土交通省と連携したものとなっています。
この体験学習は、平成16年度から実施され、令和3年度までに22回、延べ約820名の児童が参加しています。

また、大島干潟での水生生物の生息状況としては、環境省レッドデータ準絶滅心配種であるウミヒルモをはじめとし、アマモ、コアマモなどの海草・藻類の生息が確認されています。
生物については、カニ類、魚介類のエサとなるエビ類の水底生物や、漁業対象種である、クルマエビ、ナマコ、ガザミ、ソイ等が確認されており、人工干潟が水生生物の産卵場、生育場として機能し、生態系の回復に効果があることがわかってきました。

令和3年度には国が試行したカーボン・オフセット制度(Jブルークレジット)に申請し、44.3[t-CO2]のクレジットを発行し、地元コンビナート企業等14団体に購入していただきました。
クレジット購入金は育てる会の活動資金にあてており、地域経済の循環にもつながっています。
Jブルークレジットの発行量は令和3年度では日本一となりました。

本プロジェクトは、コンビナートのまち「周南市」のカーボンニュートラルへの取り組みの一部となっています。
令和4年1月、周南コンビナート脱炭素推進協議会を設立し、2050年カーボンニュートラル実現に向けたグランドデザインを作成しています。

新たな取組みとして「ブルーカーボン生態系の再生、さらなる拡大プロジェクト(3か年計画)」を立ち上げ、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」をメインに、ブルーカーボン(炭素の吸収・固定)増大によるカーボンニュートラルへの貢献を行い、ブルーカーボン生態系の再生・拡大を通じた地域活性化、水産振興(漁獲量増、 ブランド化)、人材づくりを目指します。
そしてそのノウハウを他地域へ発信していくことで、全国にブルーカーボン生態系の価値を広めていきたいと考えています。

令和4年度目標:Jブルークレジット 50[t-CO2] (大島干潟)
3か年目標:市内全体(大島干潟含む)200~250[t-CO2]

周南市HP:ブルーカーボン推進事業
周南市HP:大島干潟日記<大島干潟に関する活動・イベント・出来事を日記風に紹介>

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