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プレスリリース

2017.06.22

視覚障がい者向けの選挙情報サイト「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」を公開

~ 多くの視覚障がい者がネットで選挙情報を得ることが難しいという課題を啓発。
東京都議会議員選挙の選挙公報などを音声読み上げで“聞こえる”ように ~
https://kikoeru.yahoo.co.jp
(またはYahoo!検索で「聞こえる選挙」と検索)

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、東京都議会議員選挙の告示日前日となる本日、画面読み上げソフトを活用して選挙公報などの情報を取得できる視覚障がい者向けの選挙情報サイト「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」(以下、本サイト)を公開しました。

 本サイトでは、7月2日(日)に行われる東京都議会議員選挙について、各選挙区の立候補者の選挙公報や政策、各政党のマニフェストを公開します。また、視覚障がいのある方における選挙参加の課題などについて各政党へ行ったアンケートの回答や、都議選に関するコラムも掲載します。

 現在、視覚障がいのある方の91.7%がインターネットを利用しており(※1)、多くの方が音声による画面読み上げソフトを使用してインターネットから情報を取得しています。しかし、選挙情報において重要な選挙公報は、画面読み上げソフトでは読み上げることができない“画像化したPDFファイル”による掲載が義務付けられており、全国に10万人以上いる視覚障がい1級(※2)の方はインターネット上の選挙公報から情報を取得することが難しいという課題があります。

 また、Yahoo! JAPANが視覚障がいのある方34名に実施した選挙情報の取得に関するアンケート(※3)では、6割以上の方が投票に積極的で、今回の都議選については9割の方が投票の意向を示しています。一方、これまで投票に積極的ではなかった人にその理由を聞くと「立候補者の情報や投票会場がわからなかったことがある」、「選挙立候補者の情報がないので、投票意欲がわかない」といった意見がありました。さらに、選挙に関する情報の提供方法について、「ネットで選挙の情報を知りたいが、選挙に関する情報を簡単に調べられるサイトがない」「自治体によっては点字の情報がないところもあるが、基本的に全ての選挙で健常者と同じ情報が得られるようにする必要があると思う」といったインターネットで情報を取得したいという要望や、現状の情報取得の格差に対する不満の声が見受けられました。

 本サイトは、実際にインターネットを利用している視覚障がいのある方をはじめ、専門家や支援団体の意見を取り入れ、使いやすさを意識したサイトを制作しました。本サイトを提供することで、インターネットを利用する視覚障がいのある方にとって、選挙情報を収集しやすい環境づくりの一助となり、さらに、視覚障がいのある方を取り巻くさまざまな情報環境について、ユーザーの皆さまと一緒に考えていくきっかけになることを目指しています。

※1:総務省 情報通信政策研究所 調査研究 結果概要(平成24年)
※2:平成18年身体障害児・者実態調査結果(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課)
※3:別紙参考情報にアンケートの内容を掲載

■「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」サイト概要
サイト名 :「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」
掲載内容 :2017年6月22日(木)(サイト開設時点)
      ・トップメッセージ(制作背景)
      ・都議選立候補予定者一覧
      ・各政党への政策に関するアンケートの回答内容
      ・都議選に関するコラム

     2017年6月26日(月)(更新予定)
      ・都議選の立候補者一覧

     2017年6月28日(水)(更新予定)
      ・選挙公報のテキスト版掲出
      (公明党、自由民主党、日本維新の会、日本共産党、
       東京・生活者ネットワーク、都民ファーストの会、民進党 ※ 五十音順)
 
     2017年7月3日(月)以降
      ・選挙開票速報のテキスト版掲示

URL   :https://kikoeru.yahoo.co.jp
     (またはYahoo!検索で「聞こえる選挙」と検索)

■機能・特徴
本サイトでは、視覚障がいのある方が普段どのような音声で情報を取得しているかを実際に疑似体験いただけます。サイト内の「聞こえる選挙とは」のメニューから、「このサイトはどう使われるのか」で音声を再生いただくと、サイト内トップメッセージの言葉を読み上げます。
また、視覚障がいのある方は、画面読み上げソフトによって、サイトにアクセスした冒頭の真っ黒な画面に実は埋め込まれている、メニューページのテキスト情報を「聞き取れる」仕組みになっています。

■運営協力
・選挙ドットコム(http://go2senkyo.com/
マニフェスト比較やアンケートコンテンツなどのニュースコンテンツを本サイトに提供いただきました

・早稲田大学マニフェスト研究所(http://www.maniken.jp/
各党のマニフェストに関する情報を本サイトに提供いただきました

■企画監修
・NPO法人ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン
「Dialog in the Dark(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)」について
アテンドの視覚障がい者の持つ様々な知見を生かし、企業のマーケティング活動や、企業とコラボレーションした研修設計などを行う、「視覚障がい」という領域におけるトップランナー。普段はダイアログ・イン・ザ・ダークという暗闇の中で視覚障がい者のアテンドによりさまざまなシーンを体験できるイベントや、視覚障がい者とのワークショップを開催している。日本ではこれまで約19万人がダイアログ・イン・ザ・ダークを体験。1999年11月の初開催以降、現在は東京・外苑前の会場と、大阪「対話のある家」を中心に開催されている。

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