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2019.08.14

台風や豪雨の際にとるべき行動とは

台風や豪雨の際にとるべき行動とは

みなさんは、台風や豪雨の際にとるべき行動、事前に準備しておくことなどをどれくらい知っていますか?
学生のうちは学校などで防災を学ぶ機会がありますが、大人になると防災に関する新しい知識を得ることは難しいという方も多いかもしれません。

Yahoo! JAPANアプリで2018年に、台風・豪雨の際に役立つ知識を身に付けていただくことを目的に「全国統一防災模試 台風・豪雨編」を実施し、全国約40万人の方が模試を受けました。
今回はその中から、特に覚えていていただきたい問題を中心に改めて解説し、とるべき行動もあわせてお伝えします。

問:短時間に強い雨をもたらす危険性が最も高い雲は?

答:積乱雲
雲は小さな水の粒の集まりです。発達した「積乱雲」は高さ10キロ以上になるものもあり、それだけ多くの雨を降らせる水分を持っているということになります。
積乱雲が発生したときは急な大雨や突風、落雷の危険があります。外にいるときにこの雲を見かけたら、特に注意してくださいね。

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積乱雲

問:1時間あたりの雨量が60mmのとき、何が起こる可能性がある?

答:土石流が起こる、マンホールから水が噴出する、車の運転が困難かつ危険になる
1時間あたりの雨量が30mm以上で、バケツをひっくり返したような雨になります。山崩れなどが発生しやすくなり、下水管から雨水があふれることも。
1時間あたりの雨量が50mm以上だと、傘が役に立たないほどの激しい雨になります。視界が悪くなるため、車の運転が困難かつ危険になりますのでご注意ください。

ちなみに、雨の単位はなぜ「mm(ミリ)」なのかご存知ですか?
「リットル」で表現すると、入れ物の大きさによって雨のたまる量が変わってしまいます。例えば牛乳パックとドラム缶を並べて置くと、雨は受け口が広いドラム缶にたくさんたまります。
ところが、入れ物の大きさがどんなに違っても、たまる深さはほとんど同じです。そのため、雨の単位には「ミリ」が使われます。
たとえば、「1平方メートルあたりに1mm/hの雨が降ると、1リットル分(牛乳パック1本分)になる」と覚えておくとよいかもしれません。そう考えると、「1時間に30mmの雨が降ると牛乳パック30本が雨水でいっぱいになる」ため、かなりの大雨だということが少しイメージしやすくなりませんか?

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問:都市部の河川や下水道が許容できる降雨量は、1時間あたり何mm?

答:50mm
東京などの大都市では、時間雨量(1時間に降った雨の体積/地表の面積)50mmを許容量として下水道や都市河川を整備しています。
雨の情報を確認するときには、50mm/hを「豪雨」の目安のひとつにするとよいでしょう。気象庁は、50mm以上の雨のことを、「非常に激しい雨」と定義しています。
参考)雨の強さと降り方(気象庁)

問:水深40cmで浸水した場合、一般的にドアにかかる重さは?

答:約64kg
一般的な厚さのドアにかかる水圧は、水深10cmでも約4kg、30cmで約36kg、40cmで約64kg。雨水が流れ込みやすく、浸水の危険性の高い地下室などでは、特にドアが開かなくなる危険性が高くなるので注意しましょう。
また、浸水したときの避難に最適な履き物は、ひもで結ぶ運動靴です。
雨のときには長靴を履きたくなる方も多いと思いますが、中に水が入ってしまうと歩きづらくなる危険性があります。浸水したときの避難には、脱げにくく歩きやすい運動靴が最適です。

問:風速30m/sで飛ばされる可能性があるものは?

答:自動車、電柱、樹木、子どもなど
風速とは、10分間の平均風速のことです。最大風速が17.2m/sを超えると「台風」と呼ばれます。 風速約20m/sで立っているのがつらくなり、風速約25m/sで屋根が飛ばされたり、樹木が倒れたりすることがあります。
さらに風速約30m/sを超えると、電柱が倒れたり、車や子どもが飛ばされたりする可能性があります。

また、風で窓ガラスが割れないように、ベランダにある物干し竿や植木鉢などはすべて屋内に片づけておきましょう。暴風のときは、濡れた雑巾や洗濯物、小石ですら窓ガラスが割れる原因になる可能性があります。

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問:大規模災害発生時から72時間以内に接続可能になる無線LANは?

答:00000JAPAN
平成28年4月に発生した熊本地震に伴い、災害時にインターネット接続できる公衆無線LAN「00000JAPAN(ファイブゼロ・ジャパン)」が開設されました。災害エリア(被災地)の通信会社のWiFiスポットや避難所で利用できます。
災害時に必要な情報を取得する手段として覚えておきましょう。
※利用は無料ですが、暗号化されていないため、ID、パスワードなどの個人情報を含む通信には注意が必要です。また、「https」で暗号化されているサイト以外は見ないなど、ご利用の際は十分ご注意ください。
参考) 災害時無料Wi-Fiの利用には十分注意を! その00000JAPANは本物か?(Yahoo!ニュース - 個人)

また、家族間などの安否確認や避難場所の連絡には、災害用伝言ダイヤル「171」を利用できます。
災害発生時は、被災地に通話が集中し電話がつながりづらいことがあります。こうした通信の混雑を避け、家族や親族間でスムーズに連絡できるようにするため、提供されています。
自分や相手の電話番号を入力すると、メッセージを残したり、聞いたりできます。災害時の安否確認方法を、あらかじめ家族や親族間等で決めておくと、いざという時に役に立ちます。
「毎月1日・15日」、国の「防災週間<8月30日~9月5日>」、「防災とボランティア週間<1月15日~21日>」に「災害用伝言ダイヤル(171)」、「災害用伝言板(web171)」、「災害用伝言板」の体験利用が可能ですので、事前に使ってみることをおすすめします。

携帯各社の災害用伝言板

最後に、特に正答率が低かった問題をご紹介します。

問:浸水被害を防ぐために「土のう」や「水のう」を置いた方がよい場所は?

答:玄関のドアの近く、排水溝の上
外から室内への浸水を防ぐためには、建物の玄関や出入り口に「土のう」や「水のう」を置くのが有効です。トイレや排水溝の逆流を防ぐためには、水のうを1階のトイレ便器の中に入れたり、浴室・浴槽・洗濯機の排水溝の上に乗せたりするとよいでしょう。

「土のう」の代わりになる簡易的な「水のう」は、ダンボール箱、水、ゴミ袋で作れます。 二重にしたゴミ袋に水を半分ほど入れてきつく縛れば完成です。この「水のう」をダンボール箱に入れるとさらに強度が増します。

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土のう

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