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2018.06.19

東日本大震災から7年「Yahoo!応援改札」ICカード「ピッ」で応援

東日本大震災から7年「Yahoo!応援改札」ICカード「ピッ」で応援

2011年3月11日に発生した東日本大震災から、わずか5日間で運行を再開した三陸鉄道は、「震災復興のシンボル」とも呼ばれています。

2018年3月9日(金)から11日(日) 、三陸鉄道の応援を目的に、体験型復興支援イベント「Yahoo!応援改札」を東京・六本木で実施しました。これは、ICカードをタッチするだけで東北を「応援」できる自動改札機。イベント参加者に体験料(1回100円)として決済していただいた金額の一部を、Yahoo! JAPANから三陸鉄道への応援のかたちとしてお渡しする取り組みです。

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(Yahoo!応援改札)

ICカードをピッとタッチすると、三陸鉄道が走る東北・南リアス線の映像内に桜や赤べこ、風船などのアニメーションが現れます。
また、応援に参加された方には三陸鉄道公認の特別乗車券をお渡ししました。

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(三陸鉄道公認の特別乗車券)

今回は、イベント当日の様子、特にこだわった部分、そして三陸鉄道の魅力などを、三陸鉄道の古舘さん、ブランドマネジメント室の高橋に聞きました。

- 今回の取り組みで、特にこだわった部分はどこですか?

高橋:
三陸の「いま」を伝えるため、イベント会場では巨大スクリーンに三陸鉄道の車窓から撮影した東北の風景を映しました。
また、スクリーンの前には10分の1スケールで制作した三陸鉄道の模型を配置し、ICカードのタッチによって映し出されたモチーフ(みんなの思い)とともに、実際に鉄道が三陸を走っているような演出をしました。

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(コーポレートコミュニケーション本部ブランドマネジメント室の高橋。今回の応援企画を担当)

-イベント当日の反応はいかがでしたか?

高橋:
3月11日は、20秒に1人が応援をしてくださったという結果になりました。開始前から並んでくださった方もいて、うれしかったです。

三陸鉄道運転士候補生の古舘さん:
私は、応援改札を体験してくださったお客様に、記念の切符をお渡ししました。東京でのイベントに参加する機会はこれまでなかったので緊張しましたが、大人から子どもまで、いろいろな方が足を運んでくださっている様子を近くで見られたことがとてもうれしかったです。

足を止めて応援改札を見てくださったお客様、実際に参加してくださったお客様が思っていたより多かった印象です。
これからもっと仕事を頑張って、多くの方に三陸鉄道のことを知ってもらいたい! と思いました。

今回の応援改札のお話を聞いたときは「新しいな」と思いました。実際には三陸鉄道の駅に改札はないのですが、私たちの職種に近い、改札を使った取り組みでお客様に体験していただくというのが新鮮でしたし、親しみがあると思いました。

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(三陸鉄道入社2年目の古舘さん。2019年4月に運転士として独り立ち予定)

三陸鉄道は、お客様との距離がとても近い鉄道

古舘さん:
卒業後も地元に残って就職したいと思い調べていたときに、三陸鉄道の東日本大震災直後の対応(※)を知り、とても魅力的だと感じました。
震災発生直後に、お客様のために宮古と田老の区間を無料で走らせたという、他の会社ではすぐにはなかなかできないことをやる決断がすごいと思ったんです。まず第一にお客様のことを考えて行動するこの会社に強くひかれ、この会社で働きたいと思いました。

また、学生時代に通学のために列車を毎日利用していて、車掌さんや運転士さんの働く姿がかっこいいと思っていたことも、三陸鉄道で働きたいと思った理由のひとつです。

※三陸鉄道は、東日本大震災発生から5日後の2011年3月16日には久慈駅から陸中野田駅で運行を再開した。地元の人々に勇気を与えた「震災復興のシンボル」と呼ばれている。

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(岩手県の三陸海岸沿いを走る三陸鉄道)

三陸鉄道は、地元の人に信頼していただいている鉄道だと感じています。地元のみなさんは三陸鉄道が必要だと思ってくださっていますし、私たちも地元のために何ができるかを考えています。たとえば「赤字せんべい」(赤字を食べつくして黒字にしたい、との思いから三陸鉄道が販売しているお菓子)のように、地元企業と協力して商品を企画したこともあります。

また、お客様が「(古舘くんが)運転士になったらまた乗りにくるね」と声をかけてくださることもあります。その気持ちにこたえるためにも、もっと頑張らなければと思います。 将来は、どんな状況にも的確に対応でき「古舘が一番運転がうまい」と言われるような運転士になりたいです。

三陸鉄道の沿線には、おいしい料理が食べられたり、海が見られたり、魅力的な場所がたくさんあります。ぜひ一度、乗りにきていただけるとうれしいです!

高橋:
震災から年月がたつにつれ、人々から災害に対する関心が薄れてきたように感じます。
ヤフーは今後も東北への継続的な支援や、わたしたちの防災意識が高まる取り組みを行っていきたいと思います。

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(左から、高橋と古舘さん)

今回実施した「Yahoo!応援改札 #ピッは応援になる」の参加体験数は2,715件でした。 応援のかたちとして、参加者にイベントの体験料(1回100円)として交通系ICカードで決済していただいた金額の一部、243,847円をYahoo! JAPANから三陸鉄道株式会社へ寄付しました。

三陸鉄道は、東日本大震災以来運休しているJR山田線の宮古から釜石の間を譲り受け2019年3月に運行再開。盛駅から久慈駅までが新たに「リアス線」として一本につながる予定です。

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(左から、三陸鉄道の代表取締役社長 中村 一郎さんとコーポレートコミュニケーション本部長の加納)

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