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2016.11.02

「Yahoo! JAPAN IDがあればすべてのサービスを使える世界」 ID連携システム改修プロジェクト

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Yahoo! JAPANでは、9月に、Yahoo! JAPAN IDを社外サービスと連携させるシステムの改修を行いました。
Yahoo! JAPANの「認証技術(ID連携)」の「黒帯」認定者で決済金融カンパニー開発本部の倉林と、同決済ビジネス本部営業の多田に、改修の裏側について聞きました。(写真左から倉林、多田)

- 今回のYahoo! JAPANのID連携のシステム改修とは具体的にどういうことなのか、教えてください。

倉林:
今回の改修は、大きく分けて次の4つのポイントがありました。

  1. アプリサービスでの「Yahoo! ID連携」導入のサポート強化
  2. ウェブサービスにおけるユーザー情報の入力補助機能導入を簡易化
  3. セキュリティーの強化
  4. ID連携の標準仕様(OpenID Connect)の採用

まとめると、Yahoo! JAPAN IDを持っているユーザーが、Yahoo! JAPAN以外のサービスを使うときもYahoo! JAPAN IDで認証できるよう、パートナー企業のサービスとの安全かつ簡単なID連携の仕組みを整えた、ということになります。

今回の改修においては、私がプロジェクトマネージャーとしてこのID連携の設計、開発を担当しました。

多田:
私は、Yahoo! JAPAN IDと連携していないサービスをもつパートナー企業へのシステム導入の営業を担当しました。

既存のYahoo! JAPAN IDの連携機能は2種類あります。ひとつは、Yahoo! JAPAN IDから氏名や住所などのユーザー情報を連携させる「入力補助」機能、またもうひとつは、あるサービスにログインするとき、そのサービス独自のIDだけではなく、Yahoo! JAPAN IDでもログインできる「ログイン機能」です。
後者の「ログイン機能」導入を、 既存の会員基盤を持っているサービスに提案することが、今回の私たち営業チームのミッションでした。

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(Yahoo! JAPAN IDによるログイン機能を導入している、電子コミックサービス「めちゃコミック」の会員登録ページ)

- このID連携の改修によって、ユーザーのみなさんにはどんなメリットがあるのでしょうか?

倉林:
今回のシステム改修で、ID連携の仕組みをYahoo! JAPAN以外のサービスでも簡単に導入してもらえるようになりました。Yahoo! ID連携を利用するサービスが増えれば増えるほど、ユーザーのみなさんが管理するIDとパスワードの数が減っていくことになります。

また、複数IDでの同じパスワードの使いまわしは不正利用につながる可能性があるため、管理するパスワードの数を減らすことはセキュリティーの向上につながります。

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(Yahoo! JAPANの「認証技術(ID連携)」の黒帯でもある倉林)

多田:
今回のシステム改修では、私たち営業がパートナー企業のみなさんのID連携におけるニーズをヒアリングしました。その結果、どんな方法だとパートナーやユーザーの方が喜ぶのかが分かってきました。

たとえば、ECサイトなどではユーザーがあるものを購入したいと思ったとき、氏名や電話番号などをその都度入力することなく、Yahoo! JAPAN IDを利用してユーザー情報の入力を省略できれば、さらに購買につながるはずです。

企業が簡単に実装できる → 連携する企業が増える → ユーザーがたくさんのサービスを利用する上で楽になる、というサイクルを生めるのではないかと思っています。

- 今回のID連携システム改修でやりがいを感じた点、苦労した点を教えてください。

倉林:
ID業界の最新の技術を使って開発したシステムを、実際にパートナー企業に導入していただき、エンドユーザーに使ってもらう、という一連の流れをつくることに携われたのが一番うれしいですね。Yahoo! JAPAN IDは月間3,614万(2016年9月現在)のユーザーが利用していますが、その規模の基盤の上で動くシステムに関われた点もとてもやりがいを感じます。

また同時に、たくさんのユーザーを抱えているからこそ、既存のシステムとの整合性を保つのは大変でした。仕様の策定には苦労しましたね。

多田:
決済金融カンパニーの営業部として、ID連携の営業をパートナー企業に行うのは今回が初めてでした。メンバー全員で、どのような企業が導入しやすいか、またどのようにアプローチしていくのかをゼロから立ち上げて短期間で形にしていった点はやりがいを感じました。

苦労したのは、基本的には「便利なのでぜひ導入したい」という反応を多く頂戴しつつも、金融系サービスはセキュリティー面の制約があったり、古くから会員のデータベースを管理している企業の場合、そのデータベースを改修する大変さがあったりと、すぐに導入に結びつかなかった点でしょうか。

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(決済金融カンパニー決済ビジネス本部の多田)

- 今後のYahoo! JAPANのID連携システムにおける抱負を教えてください。

多田:
Yahoo! ID連携、Yahoo!ウォレット、Yahoo!ズバトクなどをより簡単に導入できるようにし、パートナーとのシナジーが生めると良いなと思っています。

金融系サービスはセキュリティー面からログインのハードルが高いので、これから安全面を保ったままそのハードルをいかに低くするかが課題ですね。

倉林:
Yahoo! JAPAN IDひとつあればどんなサービスでも簡単かつ便利に使える世界を目指したいと思っています。
また、ID連携だけではなく、決済、ポイントの仕組みともあわせて展開していきたいですね。 

 現在、われわれ決済金融カンパニーの開発チームと営業チームが二人三脚でID連携を展開しています。
「すべての個人に最高のおもてなしを実現する」というビジョンをYahoo! ID連携で体現し、エンドユーザーのみなさんによりよいサービスを届けていきたいです。

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