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2016.03.22

「データを使いこなしてサービスに生かす」企画のお仕事

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ヤフーには、サービスの数以上に個性あふれる? いろいろな企画担当がいます。
今回は「データを使いこなす達人」という、 GYAO!の企画を担当している渡邊さんにお話を聞きました。

データの先にはユーザーの行動が見え隠れ

- 具体的には、どのようなデータをサービスに生かしているのですか?

たとえば、ユーザーのアクセス数や滞在時間などのデータをもとにGYAO!のページやアプリをより使いやすくしたり、ユーザーにとってより魅力的な映像コンテンツを紹介したりしています。

ヤフーは日本のIT企業の中では、かなり昔から一時データ、いわゆる「生ログ」(※1)と呼ばれるデータを残してきた歴史があります。私は、その生ログデータをSQL(※2)を使って取得したり、複数のデータを組み合わせたり、ということができます。
以前いた部署に、データをもとに考える上司がいて「効果があらわれない企画にはリソースが割けない」と言われたことがありました。
確かに、データの分析が自分でできたら「数値を伸ばすためにはこういう企画が必要です」という説得ができるのではと思い、もともと数字はすごく苦手だったのですが(^^ できる人がいるということは私にもできるはず! と自分を奮い立たせて猛勉強しました。

(データの設計と、アウトプットイメージを最初に考えるそうです)

(※1)生ログ:
ウェブサーバーなどに記録された、一切加工されていない生の状態のアクセスログ
(※2)SQL:
Structured Query Languageの略。 データベースからデータを引いたり、組み合わせるために使われる

企画を考えたり評価したりする時には、必ずデータを参考にしていて、GYAO!のコンテンツを「どんなユーザーがどんなタイミングで見たか」を確認してから次の施策を考えることが多いです。
データは「ただの数字」ではなくて、その先にはユーザの行動が見え隠れしているので、ユーザーと直接会って使い方を聞くことと同じくらい価値があると思っています。

たとえば、GYAO!では前回の冬休み中にかなりアニメが見られたのですが、ユーザー数が増えたというより、1人あたりの視聴数が多かったということがデータからわかりました。このデータを、企画を立てる際にも活用してPDCAサイクル(※3) をまわしたんです。
具体的には 「お正月は時間に余裕がある人が多いだろう」という仮説を立て、これをもとに過去のアニメ作品の一挙配信を増やしたり、テレビアニメシリーズを年末年始の期間だけ見られるようにしました。その結果、ユーザーがつい見続けてしまうような仕組みが成功した、ということもデータからわかりました。

この経験を生かして、またユーザーの休みの過ごし方を意識した企画を立てるためにサイクルを回しています。このようにデータから得た情報を使って、日々PDCAサイクルをまわし続け、サービスの改善を行っています。

(※3) PDCAサイクル:
plan-do-check-act 。 Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善すること


企画は、自由な発想を持つことで広がっていく仕事


- 企画の仕事をする上で、意識していることはありますか?

企画は「身の回りに起こること、テレビや雑誌で見たこと、人との会話など・・・・・・すべてを仕事につなげる」存在だと思っています。
たとえば街を歩いている時に「このショーウィンドウのディスプレイがカッコイイ」と思ったら、誰をターゲットにして、何を狙ってテーマを作っているんだろう、とか、このお店はなぜこの導線にしているんだろう、などと考えます。
また、誰かと話していても、この人に自社の商品をどんな風に伝えたら魅力的に伝わるんだろう、とも考えているので、企画の仕事にはもしかしたら、営業も含まれているかもしれませんね。

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- 企画の仕事をする上で大事なこと、またその魅力を教えてください。

企画の仕事をする上で大事なことは2つあると思います。
1つ目は、どんなことも大きく俯瞰(ふかん)的に見ることができる人。
「この機能とこの企画と合わせたらもっと成功するものになるのでは」などと考えられるようになります。
2つ目は、決断ができる人。
たとえリスクがあっても、進めていくことが大切だと思います。

企画の仕事の魅力は、まず、自由に考えて何でもやれるということ、そして自分が思いついたことを実現できる、ということ。人によっていろいろなやり方がある点も魅力です。
また、ヤフーは大きなメディア力を持っているため、自分が担当したサービスの反応が大きく返ってくることが一番のやりがいです。
たとえばGYAO!のサイトで、ある動画を紹介する位置を少し変更しただけで、それまで1000人だった視聴人数が1万人まで増えたなど、ちょっとした改善が世の中の1万人に影響があるというのは、すごく面白いと思います。

私がヤフーに入社したのは、前職で企画したものがYahoo!トップにとりあげられ、そのサイトにつながりにくくなってしまったことがきっかけなんです。
「ヤフーで働いたら、もっと多くのユーザーに影響を与えられるかもしれない」と思いました。
ヤフーに入社した時にやりたいと思っていた企画の本を、ある程度長く働いていても初心を忘れないようにと、今でもデスクの引き出しに入れていて、時々読み返しています(^^

私はいつも、自分が担当しているサービスのユーザーを一番のファンでありたいと思っています。最近は、毎日GYAO!の作品を見て「なぜ人はこういうものにハマるんだろう」と考えていることが多いです。

【渡邊さんのオススメGYAO!カテゴリ】
映画カテゴリ
いつ見ても、洋画、邦画、アジア映画などがそろています。
洋画のアクション・SFのコーナーにある作品はスカッとするので、特におすすめですよ!
アニメカテゴリ
テレビ放映中のアニメ、GYAO!がウェブ最速で公開している作品もあります。一挙配信している作品もあるので、連休などの時間があるときにぜひ見てくださいね。

ただ……GYAO!のメンバーは映画やドラマ、アニメ、何でも詳しい人が多く、私がこれから見ようとしている作品の結末を話されてしまうこともけっこうあるので、かなりショックです!(^^

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