毎年、冬の時期に流行するインフルエンザ。
例年、12月から2月に流行のピークを迎えます。今年はすでに9月に神奈川県茅ケ崎市の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が確認されていますので、早めの備えをしておいた方が安心かもしれません。
インフルンザは高熱が特徴で、場合によっては重症化することも。ですが、「予防接種」を受けることで「かかりにくくなる」「かかっても軽くすむ」というメリットがあります。
ヤフーでは、3年前から「社内での予防接種」を実施しています。今年は東京(ミッドタウン、アークサウス)、八戸、名古屋、大阪、高知、北九州オフィスで実施。12月2日現在で、 約4,000人の社員が接種しました。

(社長もしっかり受けます!)
今回は、健康推進センターの岩政先生に、予防接種の効果などについて聞きました。

- わたしは去年、予防接種を受けたのにインフルエンザにかかってしまったのですが……?
岩政:
インフルエンザワクチンは毎年、流行するであろう型を選んでいるので、選定されたワクチン株と流行株が一致すると有効率は高くなります。
そのため、予防接種を受ければインフルエンザに絶対にかからない、ということではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があります。また、たとえインフルエンザにかかってしまっても症状が軽くすむ効果も期待できるんですよ。
ちなみに、今冬からインフルエンザワクチンが対応するウイルスの種類が3種類から4種類に増えたので、昨年よりも予防効果が期待できます!
- 社内での予防接種を始めてから、インフルエンザにかかる社員の人数は減ったんですか?
岩政:
はい。社内接種を開始してから、罹患率は減少しています。
まだ社内接種を実施していなかった2012年度は、4.72%の社員が罹患していました。
ですが、社内接種を開始した2013年度(接種率77%)は、3.37%、2014年度(接種率71%)は、3.97%でした。
成人の発病率は5%から10%(WHO:世界保健機構)とされていますので、社内接種の効果はあると感じています。

-予防接種を受ける時に気をつけることを教えてください。
岩政:
接種当日、体調不良だった場合は接種を控えてください。何らかの基礎疾患のある方は、かかりつけの先生にあらかじめ相談してから受けることをおすすめします。
また、インフルエンザワクチンに限らず、予防接種を受けた日は体が疲れています。激しい運動や飲酒、長時間の入浴は控え、ゆっくり過ごしてくださいね。