ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社のコーポレートサイトはこちらです。
当ページに記載されている情報は、2023年9月30日時点の情報です。

企業情報

2015.10.08

健康推進センターのお仕事:体と心の健康を守るために

画像

今回は、健康推進センター産業医(※)の一宮先生に、社員が健康に働くために意識してほしいことなどを聞きました。

(※)産業医:病気の状態を「医学的な見地」から診る専門家。
社員が安全で健康的に働けるかどうかを、職場の状況などとあわせて総合的に判断する医師

- 産業医は、会社でどのような役割を果たしているのですか?

「労働安全衛生法」という、労働者の健康を守るための法律で、

・事業者は労働者の健康に配慮する
・労働者は健康を維持する

という義務がそれぞれ定められています。

そのため、事業者は医療の専門家を雇用し、きちんと社員の健康管理をしなければなりません。医療の専門家としての観点から、事業者と社員の双方にアドバイスをするために、わたしたち産業医は勤務しています。
ヤフーの社員数ですと、産業医を2名は常駐させることが義務づけられていますが、地方拠点の社員も含めて管理していることから、現在は3名の産業医が東京の本社に常駐しています。

地方拠点に対しては、東京の産業医が出張したり、拠点によっては別の嘱託産業医が定期的に訪問したりしています。メールや電話で対応することもあります。

- 産業医の仕事のやりがいを教えてください。

臨床医は病気になってしまった人の治療を主に行います。
それに対して、産業医は病気があってもなくても、働いている人のサポートをする立場だということが大きく違うと思います。
社員のみなさんが病気にならないよう、また、病気を抱えながら働いている方をサポートするというところに、とてもやりがいを感じます。

社員のみなさんの健康を守るために産業医が実施する業務も法律で決められています。
特に大きなものは、社員のみなさんが年1回受ける健康診断結果のチェックです。
健診の判定がCまたはD判定だった人について、通常勤務をしてよいかや、どのような業務が健康を害するリスクがあるかを判断します。
また、結果が芳しくなかった方と直接お話をして体調を確認したり、まだ治療するほどではないけれど放置すると病気につながる可能性があるようなケースについては、運動や食事などの生活習慣の改善点をアドバイスしています。
病気を抱えながら働いている方の業務について、職場や人事と調整することもあります。

- ヤフーで働いてみて、何か気づいたことはありますか?

インターネットやソフト系の会社の特徴だと思うのですが、メールやソーシャルでの対面以外のやりとりが多いので、対面でのコミュニケーションなら問題にならないようなことが、こじれてしまうことも時にはあるようです・・・・・・。

また、普段あまり対面でやりとりをしていないことで、メンバーの元気がないことに気づきにくかったり、普段に比べてどれくらい具合が悪いかを想像しにくいのかもしれないと感じています。

- もっと早く相談に来てほしかった! と思うこともありますか?

はい。不調の原因を「体」か「心」のどちらかと判断するのは難しいと思います。
病気があって症状が起きているのか、精神的に参っているからなのかは自分でわからないことも多いです。少しでも「いつもの自分と違うな」と感じることが続いたら、健康推進センターに相談に早めに行くことを思い出してほしいです。

特に、心の不調については自分からはなかなか言い出せなかったり、周りも気づけないことが多いようです。
出社できているうちに早めに相談してケアをすれば、安心して働き続けられるようにサポートもできるのですが、実際は会社をお休みするようになってしまってからの相談件数が多いのが実情です。

- 産業医の先生に相談することについて、不安を感じている社員もいるようです。

先ほどお話した労働安全衛生法で「産業医は社員の相談の中で知った情報を会社にむやみに伝えてはならない」と定められています。産業医に相談したというだけで、人事的なことや評価に影響することはありません。相談内容により、上司や人事と調整した方がよいという場合は本人と相談した上で伝えますので、安心して相談してほしいです。

規定に準じて診断書を提出する場合も、内容の確認や保管は健康推進センターで厳重にしますので、病名や内容が直接上司や人事に伝わることはありません。
産業医が診断書を確認した上で、病名や詳しい症状は伏せて「お休みする必要がある」「業務の調整をする必要がある」ということを伝えます。
相談に来た方が「これは会社に知られたくない」と意思表示したことを上司や人事にむやみに話すことはありません。

- 社員自身が、健康維持のために心がけられることはありますか?

自分で不調に気づけるようになることがとても大切です。セルフケアの1つとして、ぜひみなさんに取り組んでほしいと思っています。
不調に気づき、そこからどうしたらよいかわからなかったら、ぜひ健康推進センターを活用してくださいね。

リーダー職のなかには、チームメンバーの不調について悩んでいたり、上長とメンバーの板挟みになって不調になってしまう方もいるようです。
そのような、リーダーならではの悩みについても、持っていき場がわからない時は、状況を改善するきっかけとして相談していただければと思っています。

また、これは社員のみなさんにぜひお伝えしたいのですが「自分の体と心は自分で守る」と意識を徹底してほしいと思います。

まず体の健康については、健診を毎年必ず受け、何か指摘されたらできるだけ早く対応して自分の健康を守る、という自主的な意識を積極的に持つこと。
心の健康については、自分がどんなストレスを抱えているのか、どんなダメージを受けているのかを受け止めた上で、自分のことをきちんといたわり大切にしてほしいです。

例えば、メールや評価などに書かれた言葉で大きなダメージを受けてしまうなと感じている方は「言葉そのものを、もろに受けとめない」ようにすることも大切ですよ。
もし、職場で理解されていないなとか、理不尽なことを言われたと感じたとしても、いったん一呼吸置いてから対応してみてください。
自分の心がダメージを受けすぎないよう自分を守る意識を持ってほしいと思います。

- 先生ご自身のストレス解消は何ですか?

疲れた時は、せっかくフレックスなので、たまには早く帰ったりして休んでいます。十分睡眠をとることも心がけています!

-最後に、社員へのメッセ―ジをお願いします!

健康に働き続けるために、気軽に健康推進センターを利用してください。
若手社員の方は、まだ無茶がきくという人が多いですが、このまま10年、20年突っ走ってしまうと病人まっしぐら! とならないようアドバイスしますので、ぜひもっと利用してほしいです。

若いうちに、健康を維持する習慣や意識をもっていると、長く元気に働けますし、結果的には自分の思うような生活や人生を送ることにつながりますよ(^^

image

(健康推進センターのみなさん)

【関連リンク】

<社員の「元気」を創る>健康推進センターのお仕事:メタボ・禁煙編

このページの先頭へ