今回は「プロのアナウンサーだと思っていました」と社内で言われたこともあるという、先日ご紹介した高橋さんと同じYahoo!公式アナウンス部の、杉浦美和子さんにお話を聞きました。(撮影:堀江正俊@Yahoo! JAPAN公式カメラ隊)
- 朝礼の司会をやるようになったきっかけを教えてください!
去年の7月に、社内イベントの運営などを担当する今の部署に異動してきました。仕事の1つとして、翌月の8月の朝礼で司会をさせていただいたのがきっかけです。
初めて朝礼の司会をした時は、もちろん緊張はしましたが、とても楽しかったです!
子どもの時から、年齢や性別、考え方、住んでいる場所などを通じて、いろいろな人とコミュニケーションをとることの面白さを感じていました。
言葉を正確に相手に伝えたり、共感してもらうことはとても難しいです。でも、 相手を知るために同じ体験をしたり、雰囲気を感じとったりすることで、うまく伝えることができた時の達成感を味わうことが好きなのかなと思います。
大学3年の時にミスコンテストの司会をやり、自分のコミュニケーションスキルや声で、その場を演出したり盛り上げることや誰かを輝かせることがとても楽しかったんです(^^
もっと正しく伝える技術を身につけたいと思い、アナウンサーの養成学校に2年通いました。そこで学んだことが今になって役に立っていると思います。
- 今年のYahoo! Meeting(全社員が集まるイベント)では、1人で司会をされましたね。
去年までは、フリーアナウンサーの方が司会をしていましたが、今年は外のアナウンサーには頼まないことを3月ごろ知りました。
国際フォーラムのAホール、そして全社員向けのイベントを進行するという、絶対に失敗が許されないような場にチャレンジしてみたいと思い、社内で誰かアサインするのであれば、ぜひ私にチャンスをください! とお願いしたんです。
検討していただいた結果、5月下旬ごろに高橋さんから「すぎちゃん、よろしく!」と言ってもらった時は、とてもうれしかったです。
- イベント当日まではどのような準備をしましたか?
まず、全体の流れを把握するために、各コンテンツの内容や出演者、裏話などを確認しました。その上で、台本も繰り返し読み込みました。
要素を頭にインプットしておけば、状況に応じてアドリブで対応することもできますし、必要なことをきちんと伝えられます。

アナウンス部の高橋さんには、発声の仕方や話すテンションについてアドバイスをしていただきました。
最初のリハーサルでは、公式の場なのできちんとした感じで進めていたのですが「今の1.5倍から2倍のテンションでやって!」「すぎちゃんは、どんな時でもテンションを上げて、いつもの笑顔でいてね。手を振るときは思いっきり振るんだよ!」と言われ、楽しい雰囲気で話すことを意識しました。
- イベント当日をどのようにむかえましたか?
朝は、マラソン前のように、バナナとチョコレート、ご飯、お味噌汁をしっかり食べました!
服装は、2、3日前から周りのみなさんにも相談して「明るい色がいい」「清潔感が大事」などのアドバイスをもらいました。
上がYM8のピンクのTシャツだったので、ひざ上の白いスカートと白いパンプスにしました。髪型は、おじぎをした時に前髪が落ちてきてしまうのを避けるためにハーフアップにし、白いリボンをつけて全体的に白でそろえました。
このように、司会としての話し方はもちろんですが、服装や髪型などの見た目でも好印象をもっていただけるよう、工夫をしてみました。

私は、緊張すると手がとても冷たくなってしまうので、出番前に手を動かしてほぐしていたら、同じチームの先輩が私の手をギュッと握り締めて「すぎちゃん、大丈夫だよ」と言ってくださって。とても心強かったです。
周りのみなさんからも勇気をもらって、舞台に出ていくことができました!

- このイベントには地方拠点の社員も中継で参加していますが、意識したことはありますか?
拠点のみなさんとは映像のやりとりなので、会場の雰囲気を伝えるのが難しいと思いました。
「拠点のみなさんこんにちはーーーー!」とすごく高いテンションで呼びかけたり「一緒にイベントをやっているんですよ」という一体感を表現できたらいいなという思いで話しかけていました。

- イベント中、少し緊張したコーナーはありますか?
各カンパニー長からの宣言のコーナーです。すべてのカンパニー名とカンパニー長名を正しくスピーディに言う必要がありました。
「ピープル・デベロップメント統括本部」など、ちょっと言いにくいカンパニー名も多いので、1度も間違わずに言うことができてほっとしました。
実は、前日のリハーサルでは何回か噛んでしまい、上長から「明日もし噛んだら、1噛みにつき罰金1,000円ね」と言われていたのですが、本番では1度も噛みませんでした!
イベントが終わってから、社長の宮坂さんたちが「よかったよ」とわざわざ言いに来てくださってとてもうれしかったです。
社員のみなさんからも「司会をやっていた方ですよね」「外のアナウンサーかと思ってました。社員だったんですね」などと声をかけていただくことが増えて、全社員の前で司会をすることはこんなに影響があることなんだ、と実感しました。

- 来年もYahoo! Meetingの司会をやりたいですか?
はい、やりたいです! でも、来年はアナウンス部で他にもやりたい人が出てきそうなので、オーディションで選ぶことになるかもしれませんね。
もし、来年もやらせていただけたら、インタラクティブ感をもっと出したいので、2名体制でやりたいです。舞台上の司会と、会場に入って社員のみなさんのコメントをもらいに行く人とで、もっと社員を巻き込んでイベントの一体感を出せればと思います。
また、その時に地方拠点にもアナウンス部ができていたら、拠点のメンバーとのやりとりもしてみたいです(^^
- アナウンス部ができてよかったことは?
会社に「声」で貢献できる組織ができたことです。司会をする際に「ヤフーアナウンス部の杉浦です」と言えるようになりました。
最近はアナウンス部の認知が高まって、各カンパニーの朝礼やイベントなどの司会進行の依頼もきています。
部員はみんな話すことに前向きな人ばかりなので、高橋さんの指導のもとでスキルを伸ばしたり、お互いに高めあえる環境ができたことが、とてもうれしいです。
- これからアナウンス部でやってみたいことはありますか?
最終的には、社外でも通用するようなアナウンススキルを身につけていきたいと思っています。
今後はヤフーの会社やサービスを動画コンテンツで紹介していくことも増えるのではないかと思います。いつかヤフーが番組をもつようなことがあれば、ぜひ参加したいです。
そしてその時には「ヤフーの杉浦さんは声で伝える広報担当だよね」と言われるような存在になっていたいと思います!