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2014.12.12

ビッグデータが導き出した第47回衆院選の議席数予測

ビッグデータが導き出した第47回衆院選の議席数予測

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

ビッグデータレポートチームでは、2013年7月21日に投開票が行われた第23回参院選の議席数予測を行いました。その結果、92%という高い的中率を得ることができ、多くの方からたくさんの声をお寄せいただきました。

そしてこの冬、2年ぶりの衆議院選挙が決定し、12月14日に投開票が行われることになりました。
これをうけてビッグデータレポートチームでは、今回の選挙においてもビッグデータを用いた議席数予測に取り組むことにしました。

衆院選議席数予測について

予測のロジックに関しては基本的に前回の参院選議席数予測で使用した「投影モデル」を用いています。詳しくは「ビッグデータが導き出した参議院選挙の議席予測」でご確認ください。
また今回は、過去の選挙において投票率が得票数に影響するという検証結果のもと、投票率50%台前半と60%前後という2013年の参院選と2012年衆院選投票率を加味した2種類の結果を用意することとしました。

最終議席数予測(12月12日更新)

第一弾の予測のもととなったデータは公示日前の11月20日~12月1日でしたが、今回は公示日後の12月2日~12月10日の最新データを用いて予測を行いました。なお、今回の予測には前回利用した「投影モデル」に加え、過去に公開したレポート「ビッグデータで次の国政選挙は予測できるのか? ~政党への「風」をデータから読む~」でも紹介した、公明党は過去の選挙における得票数割合に一定の法則性があるというロジックも加味しております。

解散前と最終予測の比較:比例区

解散前と最終予測の比較:比例区の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

解散前と最終予測の比較:小選挙区

解散前と最終予測の比較:小選挙区の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

解散前と最終予測の比較:比例区+小選挙区計

解散前と最終予測の比較:比例区+小選挙区計の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

この結果、比例区と小選挙区をあわせた最終的な議席数予測は、投票率が50%台前半だと自民党は316議席、公明党が28議席、投票率が60%前後だと自民党は307議席、公明党30議席となり、与党合計は50%台前半で344議席と解散前より18議席増、60%前後では337議席で11議席増という結果になりました。 民主党は、投票率が50%台前半だと解散前より議席数を減らしますが、60%前後だと解散前よりも議席数を増やし、共産党はどちらの投票率でも議席数増、維新の党は投票率が60%前後であれば議席をへらすという予測結果が出ています。
以上がヤフービッグデータレポートチームの最終議席数予測となりました。

今後とも「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」をよろしくお願いします。

第一回 議席数予測

比例区

まずは比例区の予測です。
今回の衆議院選挙の比例区定数は180議席。これをビッグデータから得られた各政党の予測得票数を元にドント方式を用いて各政党に割り振り、最終的な獲得議席数を予測しました。
結果は次の通りです。(図1、2)

(図1)2014.12衆院選:比例区の議席予測

(単位:議席、地域ブロック毎に左が投票率50%台前半の場合、右が同60%前後の場合)

2014.12衆院選:比例区の議席予測の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

(図2)解散前と今回予測の比較:比例区

解散前と今回予測の比較:比例区の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

上記の結果から比例区ではどちらの投票率であっても、与党の自民党は微減、公明党は大幅に増加、野党では民主党が増加、共産党が大幅に増加する一方、維新の党は大きく議席を減らすという予測となりました。与野党別では、公明党が大きく議席を増やす分、与党の議席は解散前よりも増えるとの結果になりました。

小選挙区

次に小選挙区の予測です。
小選挙区の定数は2012年の衆議院選挙から5議席減って295議席となりました。今回は各都道府県単位で各政党がどれだけ議席を獲得するかを予測したものを地域でまとめています。(図3、4)

(図3)2014.12衆院選:小選挙区の議席予測

(単位:議席、地域ブロック毎に左が投票率50%台前半の場合、右が同60%前後の場合)

2014.12衆院選:小選挙区の議席予測の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

(図4)解散前と今回予測の比較:小選挙区

解散前と今回予測の比較:小選挙区の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

小選挙区では、各道府県において自民党が圧勝し、多くの議席を獲得するとの予測となりました。ただし、投票率が低くなると北海道や北陸・信越、東海などでは自民党が議席を減らし、民主党が議席を伸ばすという予測が出ています。
全国の合計では解散前の238議席からどちらの投票率でも自民党が大きく議席を増やし、公明党と民主党が残りを分け合う形となりますが、それ以外の政党はほとんど議席を獲得できない結果になりました。

はたして与党は何議席獲得か

以上の結果から、比例区と小選挙区の合計獲得議席予測数は次のようになります。(図5、6)

(図5)2014.12衆院選の議席予測(比例区+小選挙区計)

2014.12衆院選の議席予測(比例区+小選挙区計)の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

(図6)解散前と今回予測の比較:比例区+小選挙区計

解散前と今回予測の比較:比例区+小選挙区計の図

資料:
「Yahoo!検索」データ

最終的に、投票率が50%台前半だと自民党は300議席、公明党が48議席、投票率が約60%だと自民党は311議席、公明党47議席となり、与党合計は少なくとも348議席と解散前より与党の割合はさらに大きくなるとの結果になりました。
野党は、民主党が議席数を伸ばし、さらに投票率が低くなると獲得議席数は増える予測となりました。共産党も解散前の8議席から20議席以上と大きく躍進する一方、維新の党は半分近くまで議席を減らすとの結果がでました。
以上により、今回の衆院選は自民党、公明党がさらに議席を増やし、与党議席数の割合は解散前から増えて70%を超える数字となるというのが第一回報告時点での予測となります。

ここで紹介した予測は公示日前の11月20日~12月1日のデータを「投影モデル」に当てはめて行っております。なお、最新データを用いた最終予測では、「投影モデル」に加え、以前公開した「ビッグデータで次の国政選挙は予測できるのか? ~政党への「風」をデータから読む~」でわかった「公明党支持者の割合が一定」という点も加味する予定です。(日時未定)

引き続き、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」をよろしくお願いします。

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