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2013.11.12

景気の「今」を把握することは可能か? 新モデルへの挑戦

景気の「今」を把握することは可能か? 新モデルへの挑戦

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

これまで「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」では、景気の今を知ることは可能か? という課題を解決するために、内閣府が毎月発表する「景気動向一致指数」の予測に取り組み、「景気の「今」を把握することは可能か?」「景気の「今」を把握することは可能か?(II)」を発表してきました。

しかし、これらの取り組みを続ける中で予測に関して大きな問題にぶつかりました。
それは、予測対象としている景気動向一致指数が、頻繁に改訂されるということです。

そもそも景気動向一致指数は月に2回「速報値」と「改訂値」が発表され、その二つの数字そのものが大きく変わることがあります。
しかしそれよりもさらに予測を困難にするのが、過去の指数の改訂がたびたび行われることです。
景気動向指数を構成する各種統計における季節調整値を加味した再計算の発生や、3か月に一度確定値が決まる採用系列があるなど、そのたびに全体の再集計が発生することが主たる原因です。
また、景気動向指数は現在2010年の数値を基準値100と設定しており、再計算によりその値がずれると基準値にあわせるためにほかの期間の数字を動かす必要が発生し、それも変動の要因となっています。
例を挙げてみると、改訂が行われた2013年4月16日と6月20日、さらに9月19日の指数は次の図1のように大きく異なることがわかります。

内閣府“旧指数”と“新指数”の比較

(旧指数:2005年=100/新指数:2010年=100)

内閣府の旧指数と新指数の比較の図

資料:
景気動向一致指数/内閣府“指数”=内閣府 経済社会総合研究所景気統計部、「Yahoo!検索」データ

そのためこれまで通り景気動向一致指数の数字そのものを予測するという手法を継続するのは困難であるという判断にいたりました。

この判断を受け新たに「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームでは、前月との差分を求めるモデル構築に着手し、先日改訂版予測モデル(Yahoo! JAPAN景気指数Ver3)がほぼ完成しました。
この新モデルに基づき、11月20日頃に12月発表分(10月値)の内閣景気動向一致指数の予測を発表したいと考えております。

引き続き「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」をよろしくお願いいたします。

2013年11月12日

お詫びと訂正
記事の初掲載時(11月6日)に景気指標の改訂に関する記述において誤った内容を掲載しておりました。重ねてお詫び申し上げます。

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