ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、プラットフォーム事業者としてユーザーに安心してご利用いただけるサービスを提供するために必要な自主ルールの策定を目的とした、「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」(以下、有識者会議)を昨日設置し、第1回となる会議を2020年7月に開催します。以降月1回程度会議を開催し、年内をめどに、必要な自主ルールを取りまとめ公表する予定です。
今般、インターネットを通じた誹謗中傷が原因とされる大変痛ましい事案が発生したことを踏まえ、政府においてはインターネット上の不適切な投稿の削除措置や発信者情報の開示について、プロバイダでの権利侵害性判断が困難であることや、被害者にとって手続きの時間的・経済的コストが大きいことなどを課題として挙げ、法改正を視野に入れた改善策の検討を進めています。
Yahoo! JAPANでは、このような課題の解決に向け、周知・啓発などにより不適切な投稿の事前抑止に努めるとともに、専門チームによるパトロールや、深層学習を用いた自然言語処理モデル(AI)を利用して不適切な投稿対策を行っております。一方で、それらの対策がユーザーの表現の自由に及ぼす影響についても十分配意することや、不適切な投稿に対する措置基準や措置の結果について、透明性を確保するよう社会から期待されているものと認識しております。
そこで、Yahoo! JAPANでは、これらの対策とその影響を幅広い観点から検証し、ユーザーにより安心してサービスを利用していただくために必要な自主ルールを策定することを目的として、幅広い分野から有識者を募り議論を行う有識者会議を開催することといたしました。
記
1. 会議体名
「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」
2. 検討事項
・目指すサービスの方向性について
・AIを用いた対策の効果と妥当性について
・措置基準や実績に関する透明性の確保について など
3. 委員の構成(敬称略)
座長
山本 龍彦(慶應義塾大学大学院法務研究科 教授)
委員
小川 一(毎日新聞グループホールディングス 顧問)
沢田 登志子(一般社団法人ECネットワーク 理事)
前嶋 和弘(上智大学 教授、総合グローバル学部長)
森 亮二(英知法律事務所 弁護士)
柳川 範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
山口 真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授)
※第1回は、2020年7月にオンライン会議で開催(非公開)。以降月1回程度会議を開催予定。
参考:個人に対する誹謗中傷等を内容とする投稿への対応について(2020年6月1日発表)
以上